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素晴らしき茜空の会

主に特撮番組の感想文。ブログタイトルは仮面ライダーキバに登場する「素晴らしき青空の会」より。

仮面ライダーエグゼイド 第36話「完全無敵のGAMER!」

2017-06-25 23:00:00 | 仮面ライダーエグゼイ...
正宗が「クロノスを攻略し消滅した人々を救う“伝説の力”を手に入れよう」というキャンペーンを世間に打ち出した。街のゲーマーたちは色めき立つが、それが正宗のワナと知った永夢らは、正宗の前に立ちはだかる。エグゼイドは黎斗の開発したハイパームテキガシャットを使おうとするが・・・。


え、貴利矢もうネタばらししちゃうの!?

って思いました。予想外に早い。
まぁ、正宗が大量のプレイヤーの大量獲得を狙って「クロノス攻略イベント」とか言い出しちゃったので
切り時だった、ってことですよね。これ以上の加担は、さすがに主義に反するから。

でも、大人目線だから「黒貴利矢は嘘ついてるな」と見抜いてましたが、
こどもはそんなことビタイチ考えてないわけで、
正宗が貴利矢に無敵ガシャットを渡した瞬間「ダメ!渡しちゃダメ!」とか叫んでて
うわぁ面白いくらいにノセられちゃってるなぁって思いました。
ノセられる子供心を忘れずにいたい(と言いながら、伏線を血眼で探している)

ともあれ。貴利矢復活&クロノスに一矢むくいる展開で
スカッと爽快で笑顔になれる回でしたね!
しかし感想文書き始めてみたものの、言いたいことが多すぎてまとまる気がしないので
箇条書きテイストにした。諦めた。


■オープニング

貴利矢が消滅してからずーっと空けられていた空白に
再び貴利矢が戻ってくるとか、もうね、ありがとう!だよね、ありがとう。
あの空白は、空いているからこそ、「映されない貴利矢のことを思い出す」という
まさに引き算の演出っていうか、見るたびに欠けてることを思い知らされてました。胸熱。

ドクターたちの背中を映す部分には、まだ貴利矢がいないんですが、
来週からは貴利矢も入るといいな。バグスターになっても、彼はまだドクターだよね?


■復活貴利矢

「自分の嘘にのれ」と言った貴利矢の言葉を信じた永夢が、
彼が無敵ガシャットを渡してくれると100%信じて、パラドを巻き込んだ作戦を実行した。
もう本当に、貴利矢良かったね!と一人で胸を熱くしてる。良かった。

そして、黎斗に対する貴利矢の言葉。

「だからって許したわけじゃないからな
 ただ、あんたを受け入れた永夢の判断を信じてるだけだ」


これもさ。「永夢の信じるお前を信じる」ってことですよ。
信頼関係が!まぶしい! 涙で前が見えない!

東映公式さんの

「自分は自分だ」海岸で貴利矢はこういってました。そう、九条貴利矢は“九条貴利矢”なのです。


という一文に、もう知らない人だけどバンバン背中叩いて
「マスター、この人に一杯、俺からのおごりで!」と言いたい気分です。

やっぱ貴利矢はギリギリチャンバラとガシャコンスパローがよく似合うぞ!と思ったし、
正宗に対して「ははは。・・・あれ?のせられちゃった?」と言い放ったときは
本当にもう、どうしよう、おひねりでも投げればいいのか?
こういうとき、歌舞伎だと「いよっ!九条貴利矢!」とか言うんだろうか、言いたい。

黎斗の不遜な態度に、ひとこと「ッハ!」と吐き返すあの態度。
うわぁこういうのニチアサでは見たことない!エグザイルっぽい!エグザイルの人だ!
って思いました。(あくまで個人的な感想であって、実在のエグザイルとは関係ありません)
HiGH & LOWも貴利矢目当てでDVD買ったのに、途中までしか見てないんだよな。
頑張って見ないと。そして劇場に行かないと。

あと。ここまで「悪」を演じてきてた反動か、
永夢の活躍に大はしゃぎしてたのが大変良かったです。
初対面のニコちゃんと喜びをわかちあうとか、やっぱり相性良いよねこの二人。


■無敵ガシャット

前回の貴利矢のセリフ

「天才ゲーマーだろうと、天才ゲームクリエイターだろうと、
 『仮面ライダークロニクル』は止められない」


敢えて黎斗に対しても宣言してたけど、とくに意図はないよね?とか思ってたんですが、
今にして思えば、これすら貴利矢に「ノセられちゃった」感があるよね。

そんな無敵ガシャットを公開してその機能を思う存分自慢し、
あっさりとパパに没収される黎斗が、本当にもうマジ黎斗バカ可愛いぞ。

■パラドとの協力プレイ

「パラドをリプログラミングしたせいで、天才ゲーマーMの力を失ったせいだ」

そんな感じだなぁとは思ってましたが、もうダブルマイティは使えないんだな。
いや、パラドとの連携でワンチャンあるか?

さて。なんでパラドをだまし討ちするような形で協力プレイしたのかな?とか思いましたが、
それこそ、そこには信頼関係もヘチマもないわけで。手の内を明かしたくなかったんだろうなと。

「いいぜ。ただし条件がある。
 クロノスを攻略したら、俺とお前の決着をつける」
「もちろん、そのつもりだ」


この約束は最終回あたりで回収するよね? っつーことで、メモ。

でも、バグヴァイザーツヴァイに忍び込んでクロノスを攻略するのであれば
ゲムデウスの力を持つグラファイトにやらせた方がいいのにな〜とか思って見てた。
まぁグラファイトも副作用とかでいまちょっと辛そうなので、
起死回生の作戦に使うのは怖いのかな?なんて納得してたけど。

あと。本当にその作戦を実行したところで、
クロノス側にレベル0の貴利矢がついているから無力化されるんじゃない?

うーん、そもそも、レベル0で無力化される能力の定義が謎なんですけどね。
バグスターとして存在はできる、けど戦えない、みたいな?

「パラド、お前は僕に言った。
『俺とお前が組めば、無敵だぜ?』 いまがその時だ!」


34話のこのセリフ。聞いたときにはピンと来てなかったんだけど、
無敵ガシャットにつながる言葉だったとは。かっこいいぞ脚本。

あと。永夢に「ノセられた」と知ってなお「心が躍るなぁ、永夢」と笑うパラドは
本当に、「ゲームを楽しくプレイできるか」という判断基準だけで動いているのが、良いです。


■偉そうなことを言いつつ、なんやかや脇が甘いぞ正宗

そういうとこ本当に、黎斗と親子だよなって。

正宗は、「報酬」という形で部下を拘束してるわけなんですが、
そのことに奢り過ぎだよね。裏切られるとはまったく思ってなかったあたりが
なんつうか、自信家でもあるし、良いとこの坊ちゃんだよな?っていう甘さがあります。

プロトガシャットもCRに持ち逃げされちゃうしね。
それも、まさかの10本セットで。

※ドラゴナイトハンターZは持ってきてない、という意見をあちこちで見かけたんですが、
 画面で確認した感じ、10本あったし、ひときわ大きいドラゴナイトハンターZも見えたんだよなぁ。
 ただ、空きスロットがひとつあったのは確か。あれ、本当に持ってこれてないの?

つか貴利矢のやってること泥棒ですよね?って話なんですが、
ガシャット盗まれ過ぎだろ。本編でも劇場版でも。

あと。言及する機会を失ってましたが、21話。貴利矢が黎斗に殺されたと聞いた正宗の

「そうか、彼には期待していたんだが」

の一言は、単純に「自分にとって有益であるか否か」というだけ、上から目線の言葉だったんだよな。
まぁ、この第一印象ゆえに、正宗は貴利矢を復活させ片腕として期待をかけていたわけで、
その結果、今回の展開に至ったのかと思うと、なんというか。まぁ「ざまぁwwww」です。


■飛彩。

スカッと爽快な今回、ひとり辛い場面と向き合ってるのが飛彩です。

「そのレベルは、100。
 恋人の意識を取り戻したければ、君の働きを見せてみろ」


とか軽く申し付けちゃう正宗ですが、
ていうかさぁ、レベル50のタドルファンタジーですら、
最初は闇に飲まれそうになっていたのを、なんとか気力でねじ伏せたわけですよ(19話
その倍のレベルのガシャットをさぁ! 「はいそうですか」って使えるわけないだろ!

「これ以上飛彩さんを苦しめるな!」
「望んでいるのは彼自身だ」


正宗おまえいっぺん死んでこい!(暴言)とか思うわけですよ。
っていうかあの人無敵ガシャットにやられてサラッと消えたりしてたけど、生きてるの?

さて順風満帆なときは無敵だけど、逆境には耐性のない檀親子。
エグゼイドにコテンパンにされて逆ギレ気味でのご帰還。

「タドルレガシー!覚悟を決めるときだ
 レベル100の力で、エグゼイドを絶版にしろ!」
「俺に、研修医を殺せというのか!?」
「私の期待に応えられなければ、この女のデータを抹消する!」


もー!ちょっともー、本当にもー!

ラストでは髪を振り乱し、やけに唇の赤さだけが目立つ蒼白な表情の飛彩が
本当にもう、痛々しい。帰ってきてよCRに・・・。

正宗は、バグスターの命なら指一本で「絶版」にすることが可能なんだが
(だからこそ、人類をデータ化し、バグスター化してコントロールすることを望んでるわけですが)
人間に対してはそれができない。
できなくてもいいから、指一本でもなんでも済まそうとせず、
地べた這いずろうとも、、己の手を血まみれにしてでも、自分でやれよ!とか思うんですが、やらないのな。

あれ?でもグラファイトは絶版にできる? 完全体だからできない?
パラドは? 永夢がいるからできないのかな?とか思ってたけど、
今まで普通に「ゲーム病患者から切除」して「倒して」きてたわけだし。誰にでも倒すことはできそうな?
1〜10までのガシャット対応バグスター(完全体のぞく)だけは
正宗の気分ひとつで絶版にできるって感じでしょうか? システムがよくわからん。 

ところで。妄想。万が一、小姫ちゃんのデータが抹消されちゃったうえで、
飛彩&データ不足の小姫ちゃんがCRに帰還できたとしたら。

「黎斗さん、なんとかならないんですか!?」
「・・・ふはははは! 私は神だ、神に不可能はない!
 だがデータがない以上、基本パラメータや記憶データを一から構築していくなんて
 非生産的な作業をする気は、一切ない!」
「おまえっ! 誰のせいでこんなことになったと!?」
「やめてください大我さん!
 黎斗さんも、できないことはできないって素直に認めてください!」

そんなCRにしれっと登場するパラド&グラファイト。

「また何か揉めてんの? え?ブレイブの恋人のデータ?
 持ってるよな?グラファイト」
「あぁ。コピーしてゲンムのアドレスに送ればいいのか?」
一同「・・・え?」
「え? あれ言ってなかった?」

ていう展開がね、まぁシチュエーションはともかく、あり得るんじゃないの?あったらいいな♪
とか思ったりしたんですが。予告でも明らかにグラファイトと大我がガチンコ勝負してるし、
まぁ最終的には復活バグスター組(黎斗・貴利矢・小姫ちゃん)は地に還ると思うので
ないよね多分。「ありえない! 人の命が取り戻せるなど、絶対に・・・」ですから。


■その他

・クロニクル、ネットで購入できるんですね。
 衛生省の発売禁止処分出てると思ってた。解除されたのか。

「明日の正午より聖都第9地区に出現する伝説の戦士クロノスを攻略すれば、
  その伝説の力が手に入る」

 ほらいつだって面白いイベントに参加できるのは東京圏内だけなんだよ。
 (※東京とは明示されてません。単なるひがみです)

「医療の世界では、ワクチンを作り出すためにウィルスの力を利用することだってある」
 なるほど面白いなぁと思ったのでメモ。

「タドルレガシーは、勇者と魔王、両方の力を手にした主人公が
  城に幽閉された姫を救うゲーム」

 勇者と魔王の力を手にした主人公とか! 今度は何と戦うんだよ!
(雑誌「宇宙船」の記事によると、古代の神々と戦うようです)

・黎斗はそもそもレベル0(パラド無効化)の効力があるからCRに置いてもらえてたんですが、
 同じレベル0の貴利矢が加入し、もはや「黎斗をそばに置かなければならない」必要もなくなったわけで。
 それでも、すでに貴重な戦力となっていて、いまさら追い出すなんて誰も考えてないところが
 いいよな、いいですよね。

さて次回予告が不穏すぎるし、
東映公式さんのページを読むとさらに不安が倍増するという
活路が見いだせない状態です。いや・・・いや、まだ死なないよね?大我。
いまから胸が痛いので、来週は救心持参で待機。


■で。唐突に思いついたことを書く蛇足。

突然ですが。大我、とっくに死んでたらどうしよう。
6年前のゼロデイで、あの日グラファイトに殺されていて、
いま生きてる大我がバグスターだったら、どうしよう。・・・これ以上死なないからセーフだよね!(違)

まぁ思いつきだし。それを裏付けるものも何一つ思いつかないんだけど、
それを否定する材料もとくにないような気がする。(もちろんその場合、黎斗は全部知ってるんだよ)
つか、そうだとしたら序盤の大我に感じた違和感あれこれも説明ついちゃうんじゃないか? うわぁ。うわぁ。

だとしたら。免許を剥奪されたのも道理だし(じゃあ灰馬院長も把握してるのか)
序盤に何度も繰り返していた「全てのバグスターは俺がぶっ潰す」の言葉も、
鷹山仁と同じ意味合いになるし。
「でもお前は、免許のないこんな俺を、主治医だと言ってくれた」(27話)も、
重さが!重さが変わってくるぞ! いやあぁぁぁ次回がめちゃくちゃ怖い!!!

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仮面ライダーエグゼイド 第11話「Who’s 黒い仮面ライダー」

2017-06-23 08:30:30 | 仮面ライダーエグゼイ...
夢が担当した患者の少年がゲーム病を発症。少年からレベルアップしたソルティバグスターが分離。永夢はエグゼイドに変身するが、そこへ黒いエグゼイドが出現。エグゼイドはレベル5にアップしたものの、自身の力を制御できず逃げられてしまう。黎斗によると、この黒いエグゼイドがウイルスをまき散らす首謀者だというが・・・。


ソルティをつかってエグゼイドをおびき出し、死のデータを取ろうとしたゲンムですが、
ドラゴナイトハンターZを使いこなせないのにフルドラゴンになっちゃった永夢が
明後日の方向に飛んでって、ゲンムの作戦大失敗!という、あらら展開。

・・・まぁ、この時点ではまだ社長室の整理が済んでなかったので、
本気で死のデータをとるつもりじゃなかったんでしょうけれど。

さて本編。黎斗のもとを訪れる貴利矢。

「16年前、衛生省の日向恭太郎が
 宝生永夢に仮面ライダーの適合手術をした可能性がある」
「確証はあるのかい?」
「それはこれから。そのあとはあんただ。覚悟しとけよ」


この時点では、貴利矢は衛生省と幻夢コーポレーションが癒着してるとにらんでるのかな。
おそらく黎斗をけん制しに来たんでしょうが、逆に永夢たちの前で

「それに、貴利矢くんが言うように衛生省に何か裏があるとしたら、由々しき事態だ」

などと敢えて名前を出して公表されてしまい、永夢の不評をかうという有様ですよ。
まぁぶっちゃけ、社長の方が役者が上だよな。
頭の回転が早いうえに、こっちはホンモノの嘘つきだからなぁ。

しかし。

「あ。でも手術の後にならありましたよ、特別なこと。
 その子にゲーム機をプレゼントしてました。
 当時人気でなかなか手に入らなかったゲーム機で、
 日向先生、手に入れるのに、だいぶ苦労されてました」


やっぱりそれは「特別なこと」だったんだよな。そこに、何かの作為はないのか?
ただ、事の始まりはこの手術よりさらに1年も前にさかのぼるわけだし、
日向先生もこの時点で永夢の異常に気づいてたとは思えな・・・いやちょっと待って。

この時点でなにかしらの異常はあってもおかしくないのか?
まさか永夢の交通事故の原因も、ゲーム病と関係してたりするとか?
その異常に気づいた日向先生が、何かしらの処置をした可能性もあるのか? それがワンダースワンか?
わからん、わかんないぞ、なにしろエグゼイドだからな。

ともあれ。日向先生を疑う貴利矢は、日向先生を盲信する永夢と正面衝突ですよ。

「日向恭太郎を信じる根拠は? あるのか」
「人を信じるのに、根拠なんて必要ですか!?
 僕は先生を信じる!あなたのことは信じない。ただそれだけです」


そんな永夢の言葉を胸の中で繰り返す貴利矢。
彼の心を動かしたのは、「あなたのことは信じない」という否定の言葉なのか。
それとも、得体が知れないという理由で永夢を信用できずにいる自分に投げられた
「人を信じるのに根拠なんて必要ない」という、救いの言葉だったのか。

「自分が信じるのは・・・」

ゲンムの言葉に自分を見失い、暴走しかけた永夢を
身を賭して守る貴利矢。

「人を信じるのに根拠は必要ないんだろ!
 だったら誰に何を言われようとブレんな! 自分自身の心を信じろ!」

「あんたに乗るぜ。あいつを倒すために名人を・・・永夢を、信じる」


めっちゃくっちゃ!熱いよな!!!
何度見ても、いいです、いいよね。やっぱこの二人が信頼しあってるシーンが大好きだ。

そういえば、ここ!

「すべては日向恭太郎の指示だ。
 そんな男におまえは憧れ、患者の心ひとつ開けない、愚かなドクターになった!」


という黎斗の挑発で、ストレスmaxで暴走しかける永夢ですが。
これ、放っておいたら消滅しかねないピンチだった、ってことだよね?
今回は貴利矢の言葉で救われたんですけど、
黎斗がもう一押ししてたら、パラドがサポートに入ってたかもしれないよね? おおお。

あと。この回ですごかったのが、社長室に集まった5人。

「黒いエグゼイドはバグスターと手を組んで、患者の命を奪おうとしている。
 ヤツを倒して、最後のガシャットを回収してもらいたい」


黒いエグゼイドの正体を知ってる貴利矢を目の前にしながら
いけしゃあしゃあとこんなことが言える黎斗の度胸ですよ。
いま貴利矢が何を言っても周りに信用されないってことを承知の上なんですが、
なめられまくってるよなぁ貴利矢。

このときの立ち位置。貴利矢が永夢・飛彩・大我に背中を向けた配置になってるため
どんな表情をしてても、彼らには見えないっていうのも、うまい見せ方ですよね。

ところで。

「ウィルスを撒き散らす首謀者がいる。黒いエグゼイドだ」
「つまり、黒いエグゼイドさえ倒せば、今後感染者が現れなくなるということか」
「・・・だといいがな」


この疑いに満ちた大我のセリフ。
実際、黒いエグゼイドを倒したところで感染は止まらなかったんですが、
大我は何をどこまで知ってるんだ。わからぬ。見返した結果、大我の謎ばかりが深まった感じです。




さて。このあと怒涛の12話を迎えて第一章が完結です。
ブルーレイ化されてない部分は録画が全部残ってるし、
この続きも全部見られる、見進めたい気持ちが山々なんですが、
なにしろ本編がまだ途中っていう微妙なタイミングでもあり。

ちょうど12話からリアタイ感想書いてたので、復習感想はここまでにします。
続く12話、怒涛のクリスマス回以降はリアルタイム感想。
当時にしか書けない、間違った前提による謎の推理が延々続いてて、もうね・・・
とか言いつつ、「うわすげぇアサッテなこと書いてるよ!」とニヤニヤしてたりもする。懐かしい。

とりあえず、いきなり「ニコちゃんはバグスターだよね!」と自信満々に断言してた。
そういやそんなこと言ってた記憶もあるわ。

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仮面ライダーエグゼイド 第10話「ふぞろいのDoctors!」

2017-06-22 09:05:00 | 仮面ライダーエグゼイ...
グラファイトによってばらまかれたウイルスによってゲーム病がまん延。ゲーム病に冒された永夢の恩人・恭太郎を救うためにもダークグラファイトバグスターを一刻も早く倒さなければ・・・。一人焦る永夢に恭太郎は「大切なのはチーム医療だ」と叱りつける。


ふぞろいのドクターたちが、彼らなりのチーム医療を初披露してくれるプチお祭り回です。
ブルーレイのおまけでも「アフレコ、もっといろいろしゃべってたよね」
「必殺技、やりすぎだよね」などと演者さんたちが楽しそうに語っていて
楽しさが伝わってきますよね。確かにグラファイトはオーバーキルだと思った。

この週に劇場版が公開されたんですが、公開挨拶にグラファイト(町井祥真さん)の名前がなくて
レギュラーメンバーなのにどうしていないんだろう?と不思議に思ってたんですが、
帰宅して10話見たら死んでたっていうね(涙)

本編。

「ドクターに必要なのは信頼関係だ」

「多くの人の命がかかっている。
 自分ひとりの力を過信するな」


天才ゲーマーとしての自負から、自分ひとりでも日向審議官を救えると意気込んでいた永夢ですが、
新しいガシャットを使いこなせず、ゲームから半強制的に退場させられる。

「何が天才ゲーマーだ。ゲームなら誰にも負けないって、ただ自惚れてただけだ。
 誰とも、信頼しあおうとしなかった・・・」


屋上で無力感に打ちひしがれる永夢。

「やっぱり、ぼくにはオペは無理です。
 でも優秀な外科医である飛彩さんならきっと・・・。
 だから、お譲りします。ドラゴナイトハンターZを」


さてこれは憶測だし正解なんてありませんが、
このときの「永夢」は、本気で飛彩にガシャットを譲るつもりだったんじゃないかなと。
ドクターとしての自分の在り方に、負けを認めたんじゃないかなと。

しかし。ここで「M」が現れる。
もしかしたら「あの日」以来、ゲームをプレイする時しか現れなかった「M」が
永夢の挫折をきっかけに、ゲームエリア以外で初めて主導権を握った、のか。

「ガシャットが欲しいなら、力づくで俺からばってみせろよ。
 それとも、俺に負けるのが怖いのか?」


初めて見せる、赤く光る瞳。
その様子に、嬉しそうな声をあげるパラド。

「それがお前の攻略法か、天才ゲーマーM」

うわぁ。のちにパラドが「俺がオリジナルだ」と断言してたことを踏まえると
このセリフに込めた気持ちも変わって聞こえてくるな、怖い。

さておき。フルドラゴン装備の永夢。乗りこなすのに必死なのに、
押し殺した声でライダー達を挑発しまくるのが、もうたまりません。

「さては乗せやがったな?」という貴利矢の声に対し
宙に浮くガシャットから斜めに目線を移すエグゼイドが、
「あはは、ばれたか」とでも言ってるいたずらっ子のようで好きだなぁ、ここ。

「ファング!」「ブレード!」「ガン!」「クロウ!」
っていう4人協力プレイ変身シーン。
レーザーだけレベル1なのが可愛い。可愛い。とても可愛い。
容赦なく両輪を投げ飛ばす姿も可愛くて大好きです。

装動シリーズ(食玩のフィギュア)でこのシーンを再現して遊んだんですが、
なにげに、レーザーの装備がフルドラゴンから頭を外しただけっていう、豪華装備なんですよね。
(1セットじゃ再現できないから、ドラゴナイトハンターを2セット買ったよ)

「で。これって誰の勝ちになるわけ?」
「俺が一瞬早かった」
「いや、急所をついたのは俺だ。当然、そのガシャットは俺の・・・」


ある意味、息の合ってるっていうか、なんか仲良しチックな4人。
結局、これをきっかけに4人の仲が近くなっていった印象があります。

ラスト。飛彩。

「敵をとることに意味はあったのだろうか。
 小姫、かなうのなら、もう一度君に・・・」


もういちど、きみに。
その想いは、ずーーーーっと飛彩の心の底にくすぶり続け、
現在のリアタイ視聴(35話あたり)で大変なことになってます。切ない。

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仮面ライダーエグゼイド 第9話「Dragonをぶっとばせ!」

2017-06-21 09:00:00 | 仮面ライダーエグゼイ...
永夢の命の恩人で衛生省大臣官房審議官の恭太郎が、グラファイトによってゲーム病に感染してしまった。今度は自分が先生を助ける番、とはやる永夢は、冷徹に治療を進めようとする飛彩と激しく対立する。


グラファイト。「ドドド黒龍剣」の技名の、口に出して言いたい日本語感よ。

さて前回。「ひとりで全部背負込む必要なんてないんですよ」と言っていた永夢ですが、
CRの創立者であり最高責任者、永夢の命の恩人でもある日向恭太郎大臣官房審議官の危機に、
完全に自分らしさを見失います。

「僕は絶対、先生を助けたいんです!」
「また私情か」
「飛彩さんこそ、『敵討ちだ』って!」
「なんだと!?」
「だってそうでしょ!?」


そこに、ドラゴナイトハンターZのガシャットを持って現れる黎斗。

「心を一つにしなければ、グラファイトは倒せない」

黎斗の穏やかで力強い言葉は、なんかもう頼もしさ100%なんだけど、
すっかりだまされたよね。だまされちゃったよね。
今見ても、やっぱりだまされるわこんなん。

さてこの回。見返すとなんか不自然なことが、ちらほら。

・ゲーム病の知識もあるはずの日向審議官が、
 自分から出てきたバグスターの姿を見上げたときの、驚愕の表情。
 バグスターを見るのが初めてだから?
 それとも、ゼロデイのときにドラゴナイトハンターZのバグスターと何かあったのか?

・灰馬院長の謎の動揺。

「なぜ研修医が適合者のことを知らないんだ」
「・・・そうだ!甘いものを食べに行こう! 飛彩は何がいい、モンブランがいいかな?」
「いま食べている。何を隠しているんだ」
「・・・宝生永夢は、適合手術を受けていないんだ」


 そこはさ、「そうなんだよねー、不思議だよねー」って話じゃん?
 なのになぜ院長が動揺するのか。考えてみれば院長は、蚊帳の外に置かれっぱなしの印象ですが、
 5年前のゼロデイでも、ゲーム医療に直接かかわっていたチームの一員だったんだよな。

・永夢を呼ぶパラドの言葉。
 大我にドラゴナイトハンターZを奪われたときは「天才ゲーマーM、お前の力はそんなもんじゃないはずだろ?」
 それを奪い返したときは「あはは!心が躍るな、永夢」
 これは字幕ONでしかわからない情報なんだけど、「永夢」と「M」の使い分け基準がイマイチ謎です。

さて。今回は恩人たる日向審議官の命が懸っているため、冷静さを欠く永夢。
「どんなゲームだろうと、クリアしてみせます!」と、ゲーマーモード全開。

・大我からガシャットを要求され、渡すと見せかけて、
 「ほら・・・って、俺がやるって言ってんだろ!」とドつく。
・チャージ中の飛彩の武器を「貸せ」と言って横取り
・使い終わったら「サンキュ」と目線もくれずに言いながら
 ソードを投げて、さらにグーパンではたき返す

それは天才外科医の大切なメスだから、大事に扱ってほしいなぁとか思いますが、
だがしかし!格好いいぞゲーマーモード!
こうして少しずつ、「ゲーマーとしての人格」の存在が明るみになってきた、
・・・というより、永夢の中に隠れていたものが、少しずつ浮かび上がってきたのかな?

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仮面ライダーエグゼイド 第8話「男たちよ、Fly high!」

2017-06-20 09:30:00 | 仮面ライダーエグゼイ...
大我はバグスターを人質にとり、永夢と飛彩にガシャットを賭けた勝負を挑んできた。バグスターを倒さなければ誉士夫のゲーム病は治らない。永夢は患者のため、飛彩は怒りも新たに大我の挑戦を受ける。一方、貴利矢は黎斗を呼び出す。


提供時のテロップに「このあと無免許医イン・ザ・スカイ」と書かれていて
地味にツボをつかれている。
(ブルーレイじゃなく録画した方を見てます)
(ブルーレイは美しいけど、字幕でないのが惜しい)

さて大我回です。

ワンマン社長の岡田さんに思いを伝える永夢

「ひとりで全部背負込む必要なんてないんですよ。
 待っていてくれる人がいるんですから」


一方。未だ協力者も、理解してくれるものも居ない、大我。

「ひとりで十分なんだ・・・この俺ひとりで・・・」

伝わるメッセージと、伝わらないメッセージ。
なにしろ、序盤の大我は鬼畜モード全開です。

「患者が救いたければ俺と勝負しろ。
 お前とブレイブが持っているガシャットを賭けてな」
「まさか、患者の命を人質にとる気ですか」


「人の命すらコマに使うとは・・・ゲームに憑りつかれた哀れな男め」
「医師免許のない俺に人を救う義務も責任もない。
 お医者さんごっこは病院でやってろ」


最後、バグスターを解放した大我は、それに気を取られた永夢を背後から攻撃して
ガシャットを奪い取るという、悪者も真っ青の卑劣な行動に出て、
リアタイ当時、うちの子が「大我きらい!だいっきらい!」と本気で怒ってました。
いやぁすがすがしいほどに卑怯だぞ大我。

そんな大我のやり方をいち早く見抜き「罠だ!」と叫ぶ飛彩。
飛彩には今後も何度か、周囲の状況からくる違和感にいち早く気づき、
まっさきに警告を発する、というシーンがあります。
天才外科医たる観察力、推察力、判断力の持ち主なんですよね、さすが。

「花家大我も落ちるとこまで落ちたな。
 ヤツは5年前のゼロデイのことを・・・
 小姫を死なせたことを全く反省していない」


大我を詰る飛彩。
しかし、あまりに大我にこだわりすぎる飛彩を心配した灰馬院長は、
珍しく真剣な眼差しで、飛彩を叱りつける。

「飛彩! 冷静になりなさい!
 いいか、これは病院長ではなく、お前の父親として言わせてもらう。
 私は何より、お前が心配だ。もうこれ以上、やつに振り回されることはない」


言われてみると、飛彩ほどの生真面目な男が、
職場では上司である父親を「院長」ではなく「オヤジ」と呼んでるのが不自然だったわけですが、
普段は冷たい態度をとっていても、そこに確かな親子の絆が存在していて。

でも、痛いところを突かれた飛彩はさっさと部屋を出てしまうんだな。
そこはちゃんとパパの言うことを聞いてあげようぜ!

さて一方。
仮面ライダーという存在にも、不穏な気配が現れてきます。

「プロトガシャットには底知れない力がある。
 でも使い続ければ・・・その身を滅ぼすぜ?」

「何もわかってねぇようだな。
 ゲーマードライバーの適合者となって、
 ライダーガシャットを使い続けることの、真の意味を」


使い続けるとその身を滅ぼすガシャット。ライダーの「適合者」、そして「適合手術」。
ライダーゲージがゼロになったら消えちゃうって時点で、充分怪しさ大爆発なんですが、
さらにこう、禍々しさが漂ってきました。

「ゲーマードライバーを使用するためには、適合手術を受けなければならないことは知ってるな
 現に君も、私も、その手術を受け、仮面ライダーとなった」
「それがなんだ」
「どうやら一人だけ、適合手術を受けずに仮面ライダーに変身できた者がいるようだ。
 不思議だと思わないか?」
「・・・宝生永夢」


第1話で主人公が仮面ライダーに変身しちゃうのは、もうお約束だし、
変身できたことに驚くポッピーに対しては、永夢が「世界大会で何度も優勝した天才ゲーマー」だということで、
話が済んでると思ってたんですが。

それがここへきて、そんな単純な話ではないことが明かされる。
しかも、それに気づいていなかったのは永夢本人と視聴者だけで、
周りはずっと、そのことに疑問を抱きつつ、口を閉ざしていた。
この「知らなかったのは自分だけ」っていう、不安感や焦燥感ですよ。

「真の意味って・・・適合者になるって、なんのことだ・・・」

このあたりの、謎の見せ方隠し方がすごくツボです。
ワクワクさせる脚本だよな本当に。

正体バレして貴利矢の追及を受ける黎斗。

「幻夢の社長が、なんでこんな真似してんだ」
「君と同じさ。バグスターがこの世に生まれた原因を突き止めるためだ」


このセリフ。この言い方この表情。ね。何度見返してみても信じてしまいそうになります。
この、良い人感溢れまくる社長も好きなんだよな。ノーブルで。

あと。永夢のこのセリフ。

「体を治せたとしても、岡田さんが笑顔にならないと、意味ないんです」

患者を笑顔にできたら、それは素晴らしいことなんだけど、
「笑顔にできないと、体を治せたとしても意味ない」って、切り捨てちゃうのは、違うと思うんだ。
これは日向恭太郎先生への憧れが行き過ぎてる感があるんですが、
続く「ドラゴナイトハンター編(9−10話)」への布石かな。

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