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『謎のビッグ・フォア』アガサ・クリスティー

2009年06月19日 | 推理小説
ビッグ4 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
アガサ・クリスティー
早川書房

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『謎のビッグ・フォア』 アガサ・クリスティー (創元推理文庫)

 ルパンVSポワロも見たかったな。

 この小説は推理小説ではありません。
 どちらかというと探偵小説というか、スパイ小説というか、ハードボイルド系というか、そういうジャンルに属するものです。
 「007シリーズ」なんかを思い浮かべてくれるとおおむねあたっているかと。
 だからポワロのきらめく推理が読みたいという人はガックリくること請け合いです。
 (ちなみにジャンルとしてはスリラーになるそうです)

 でも、私はモーリス・ルブランのアルセーヌ・ルパンシリーズで探偵小説にはまったので、この小説はワクワクして読みました。
 ただ、ルブランが書いたルパンVSホームズという感じではないです。
 全世界を支配しようともくろむ悪の組織、その幹部である4人のメンバーとポワロの対決なのです。

 ところで、『ルパン対ホームズ』はコナン・ドイルから抗議を受けたのでホームズはホームズではなくエルロック・ショルメという別人になってしまったけど、
 世紀の大怪盗と世紀の大探偵の対決って見たくないですか!?
 ルブランの『ルパン対ホームズ』はコナン・ドイルが嫌がるほどホームズはルパンにコケにされていないと思うのですが。
 それよりはルパンに一矢報いたりとか、あのルパンを震え上がらせたりとか、ホームズここにありという態なんですけど。
 そんなに自分のキャラを勝手に使われたのが嫌だったら、自分もルパンを登場させてホームズと対決させてくれればものすごく楽しかったのに。
 ともちょっと思っちゃいます。

 そろそろ時効だし「ルパンVSホームズ」映画化されないかなぁ……


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