Siamo tutti un po' pazzi.

~我々は皆少しおかしい(イタリアの慣用句)~

普段色々考えていることの日記です。

平 清盛 第43回 「忠と孝のはざまで」

2012年11月24日 | その他(感想)
千葉国際マラソン、面白かった~
日本はもう少しだったんだけどなぁ。
ケニアはやっぱりすごいよね。

でもそんな中での、窪田選手と上野選手の大健闘が光っていました。
特に久保田選手のオリンピック銅メダリストに決して負けていない走り。
これは、今年の箱根が期待できそう~。

第43回 2012.11.4放送
「忠と孝のはざまで」

さてさて、一方は光を得、一方は光を失いつつある頼朝と清盛ですが、
まずは、花嫁の父時政から。

嫁入り道中で政子がいなくなったと聞き、部屋でウロウロする時政。
そこへ、頼朝と政子が手に手を取ってやってきて、
「お嬢さんを僕に下さい」

「ふざけるな~」
と一発頼朝に拳骨を・・・ということは、この時政は致しません。
娘は叩くくせに娘婿には弱いな・・・

政子と頼朝と盛長で時政を説得・・・するんだけど、時政は初めから佐殿びいきなんであっさり許して、結婚承諾。
まぁ、この流れは分かっていたけど、陥落早すぎだぞ時政。

でも、ちょっとウルッと来ちゃった。

だって時政はず~っと佐殿のこと心配していたものね。
廃人状態になっちゃっていた佐殿を何かと世話していたし。
だから、復活した佐殿の顔ぶりに時政が嬉しさで涙を滲ませていることに、私まで(´;ω;`)ウルウル来ちゃいました。

さて、その反対に清盛ですが、御子御子言っています。
とにかく、法皇とこういう決裂状態になった以上、御子が生まれて新しい天皇の外祖父になれば、天下を治められるとそう考えているようです。
が、妄執に囚われているように見えなくもない。
重盛曰く、
「これ以上、何を望むのですか」(`・ω・´)
状態。
基本、平家の人間は清盛のいうことに従うから、重盛だけが平家の良心みたいになっています。
だけどそんな重盛を、いやだからこそ、うるさそうに扱う清盛。
宗盛なんかは、あ~あ、やっちゃっているよ兄上。バカだね~という顔。
孤独と苦悩をどんどん深めていく重盛。
死相が顔に出てしまっています。
って、もうだいぶん前からか。
この展開も引っ張るな~。
忠と孝がいつまでもはざまにありすぎだぞ。

まあ、その前に、後白河。
なんか、乙前が死にそうです。
「近臣がいなくなって、法皇様は大丈夫ですか」
という問いに、後白河は
「私には手駒がある」
と嘯きます。
はて?なんのことだろう?

と思っていましたが、最後に明かされます。

とはいえ、この二人の関係も不思議な感じだったな。
結局、乙前ってなんだったん?
なんか、最後の最後まで聖子ちゃんは聖子ちゃんのままだったような。
祇園女御でも、乙前でもなく、聖子ちゃんね。
配役的にはベストだったと思うけど、使い方は下手だったな。

さてさて、待望の皇子が生まれ、大喜びの清盛。

「機は熟した」

と、上洛します。
このドラマでの機はいつも熟していませんが、そこはそれ。
「大殿が上洛しました」という報告に「そうか」と疲れたように応じた重盛が突然倒れます。
うお、とうとうか。
と思いましたが、何故か皆スルー。
「法皇様を捉えるぞ!」
という清盛の命に従います。

えっと・・・
まぁ、いいや、突っ込んでいくのも疲れてきた。

さて戦仕度した平家に平服の重盛がやってきます。
流れ悪いなぁ。
一応、重盛が病気で倒れた→ちょっと心配→でも、重盛が倒れているうちに法皇捉えるぞ~
みたいな流れだったら、ここで重盛が登場したことにインパクトあったと思うんだけどな。
まぁ、でも重盛の座に付いている宗盛を無言でどかせる重盛の眼力はすごいです。
うん。あんな目で見られたらどいちゃうよ。

そして、重盛VS清盛。
ここは迫力あった。

「なんだ重盛その格好は」
「父上こそ、その格好はなんなんですか」

物語なんかで有名なシーンですが、見ごたえあり。
重盛が一歩も清盛に押し負けることなく

「父上がどうしても法皇を攻めるなら、私は法皇側につきます」

と啖呵を切ります。
そしてそのあと、例の超有名文言。

「忠ならんと欲すれば孝ならず、孝ならんと欲すれば忠ならず」

ただね、これを号泣しながら叫んだのはちょっと冷めてしまいました。
ここは、いつもの抑えた口調で言って欲しかった。
そして、後で号泣して欲しかったな。
でも、忠臣たちが涙を流しているところにもらい泣き。
平家の苦労をしょって立ってきた人達だけに、重盛の苦悩が痛いほど分かっちゃうんでしょうね。

だがしかし、この重盛の忠心が後白河に清盛を攻撃する隙を与えてしまうという頼朝のモノローグ。
つまり、後白河が言った駒とは、逆説的な意味で重盛だったということなのである。


う、う、う~ん。
前回ほどではなかったですが、まぁでも、今までの
つまらない~(´-ω-`)
という感じではなかったです。
いや、むしろ静かな場面が多かった割には、面白かったです。

でも、決して平家パートが面白かったわけではないです。
あいかわらず、重盛、宗盛、時忠以外は見分けつかんキャラが多すぎますしね。
それよりも、清盛を討つと言う義経を諌める常盤御前の抑えた演技がキラリと光っていて、目を奪われました。
武井咲ってこんな演技ができる女優だったんですね。
ちょっと、意外でした。
神木隆之介の清清しい若武者ぶりも良かったし。

あ~、真面目にこの配役で源義経、あるいは源頼朝やってほしいなぁ。
(できれば、後者で)

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