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『ポケットにライ麦を』アガサ・クリスティー

2009年07月25日 | 推理小説
ポケットにライ麦を (クリスティー文庫)
アガサ・クリスティー
早川書房

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『ポケットにライ麦を』 アガサ・クリスティー (早川ミステリー文庫)

 そのあだ名

 長男にパーシヴァル、次男にランスロット、んでもって娘にエレイヌと名付ける親の気持ちってどんなんだろう?
 ちなみに父親の名前「レックス(Rex)」はラテン語で王さまという意味らしいです。

 アーサーか?
 アーサー王なのか?
 息子は円卓の騎士ってか?
 でも、娘はランスロットにふられて自殺する名前だぞ!

 コホンコホン
 テニスンの『アーサー王物語詩』についてはどっちかというと、同じマープル物の『鏡は横にひび割れて』のほうが詳しく扱っています。
 でも、なんでパーシヴァルとランスロットなんだろう?
 私だったら絶対、ガウェインとランスロットにするな。
 とはいえ、ガウェインは本来「最も女性に紳士な騎士」という前評判だったのに、時代がさがるごとに「女にだらしない」という評判の方が根付いちゃっていたから、この時代微妙だったのかな?

 ところで、この話。
 日本で起こった地震がタイムズ紙に載っているのですよ。
 タイムズ紙に載るぐらいだから、どれだけの大地震なんだろうと、ちょっと調べてみました。
 この作品が発表されたのが1953年。
 1952年の十勝沖地震が大きな地震としては近いのですが、死者・行方不明者33人、家屋被害全壊815棟、半壊1324棟というのは、海の向こうの大英帝国さまに届くにはちょ~と規模が小さいかも。
 ということでさらに時代は下りますが、1948年の福井地震じゃないかなと思うのですが、どうでしょう?
 兵庫県南部地震に次いで戦後日本で被害の大きかった大地震だそうです。
 もちろん死者28名も出した十勝沖地震も大きな地震ではあるのですが……。

 まぁ、他にも時事ネタはいろいろあるのですが……

 マジでネタバレになるのでこれ以上は勘弁を!!


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