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プロジェクト○川

学生に本を読んでもらおうという,ただそれだけのはずでした

しなくなった話1

2023年08月23日 | テニスに目が眩んで
ずっと同じことばかり言ってる気がするけれど、ほんとうにテニスを見なくなってしまった。

今年はウィンブルドンすら、気がついたら大会が終わっていた。WOWOWオンラインで男子決勝をみたのは、大会が終わって数週間経ち、結果も知ってから。もちろん結果を知ったからこそ見たわけだが、既視感のある展開を乗り越えたアルカラスは立派だなと思いはしても、試合自体に感じ入ることはなかった。

ただ、そのついでに、いま僕がそのプレーを見たいと思うほぼ唯一の上位選手であるチチパスが、誰に負けたのかなと探してみる。

チチパスのサーブアンドボレーには、絶滅危惧種の美しさがある。

ジョコビッチとかナダルとかアルカラスとかが、プレーにときどき混ぜるあれのこともサーブアンドボレーと言うことはわかる。だが、あれはサービスの次にボレーをしているから「サーブ+ボレー」なのは間違いないにしても、スタイルとしての「サーブアンドボレー」とは異なる。似て非なるものだと言いたいのではない。非なるものではないかもしれないが、まったく似ていないのだ。

チチパスに勝ったユーバンクスという名前に見覚えはなく、どんな試合だったのかと、なんとなく動画を眺める。最初はもちろんチチパスに肩入れしながら見ていたが、そのチチパスが霞むくらい、ユーバンクスのプレーは面白かった。

こんな選手がまだ出てくるなら、ほとんど見ていないWOWOWの契約を止めるのは、もう少しだけ先にしようか…。

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補助線

2022年01月15日 | テニスに目が眩んで
新年一発目には何なんだけれど…。

ジョコビッチの問題ね、あれは「補助線」を引くと、いろいろ見えてくるというか、見えてきてしまうように思う。

彼は12月半ばの感染を理由に接種免除を求めている。でも、その感染がなかったら、今年の全豪はどうするつもりだったのか。

全豪までに接種する気があったなら、12月より早い時期を選んでいただろう。今年の全豪を諦めるつもりだったというのも考えにくい。

さて…。

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ジョコビッチは、新型コロナは大した病気ではなく、ワクチン接種は害の方が大きいと思っているのだろう。

もしかしたら、彼が正しいのかもしれない。それに、新型コロナがそんなに怖いなら、プロスポーツの大会なんて開催しなければいいというのは正論だ。

ただ、プロスポーツというときの「プロ」というのは、それが客商売だという意味だ。だから、その商売を成り立たせているルールには従うしかない…と、ナダルも言いたいのだと思う。

去年の全米決勝のあと、彼は「愛されるジョコビッチ」になるチャンスを得ていた。もしここで「ワクチンに反対だから全豪には出ない」という選択をしていたら、その筋の通し方は、大きな敬意を集めたかもしれないな。
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2021年09月14日 | テニスに目が眩んで
祭りの間は静かにしていようと思っていました。

この間に、モデルナの2回目で丸2日寝込んだり、春に卒業し損なったゼミ生の秋卒業が決まったりしたけれど(…と書いても、最近のゼミ生はたぶん読んでないのだが)、とにかく元気でやっていますのでご安心を。

そうそう、2012年度入学のYくん(うちのゼミじゃないけど、ゼミの誰かの仲間で、ときどき遊びに来ていた…誰と仲が良かったのかは思い出せない)も卒業だよ…よく頑張ったと、卒業者名簿を見て涙しました。

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さて、久々に(長い)テニス話を。

半日遅れで、Y太郎といっしょに全米決勝を見ました。しばらく見たことがないような、ジョコの緊張した表情…結果はご存じのとおり。

男子の4大大会では、長いあいだある種のハンディマッチが続いていた。はっきりは言えないけれど、僕の感覚だとジョコビッチが強くなった2011年あたりからで、この数年は特に顕著になっていると感じる。

多くの選手にとってGS決勝は夢であり、その夢の舞台に到達できるのはほんの一握りだけだ。だからその大舞台は、想像できないような重圧を生む(のだと思う)。

ところが2004年(フェデラーが初の3冠をとった年)から今年(2021年)まで、18年間で71回(2020年のウィンブルドンは中止)あったGSタイトルのうちの60回を、たった3人の選手が取ってしまった。さらに、場数、つまり決勝進出回数で見ると、この3人の数値はとんでもないレベルだ。

ロジャー・フェデラー31回(20勝11敗)
ノバク・ジョコビッチ30回(20勝10敗)
ラファエル・ナダル28回(20勝8敗)

(追記:マレーの11回を合わせると、ビッグ4でちょうど100回だ)

この数字がどのくらいすごいのかは、過去の大選手と比較するとよくわかる(網羅的なリストではなく、僕が思いついた選手だけね)。

イワン・レンドル19回(8勝11敗)
ピート・サンプラス18回(14勝4敗)
ロッド・レーバー17回(11勝6敗)
ビョン・ボルグ16回(11勝5敗)
ジミー・コナーズ15回(8勝7敗)
アンドレ・アガシ15回(8勝7敗)
ジョン・マッケンロー11回(7勝4敗)
ステファン・エドバーグ11回(6勝5敗)
マッツ・ビランデル11回(7勝4敗)
アンディ・マレー11回(3勝8敗)
ボリス・ベッカー10回(6勝4敗)

レンドルの19回がサンプラスを上回っているのは当時の「帝王」ぶりを思い起こすと納得だなあ、とか、ロッド・レーバーは「オープン化」をはさんで活躍したので本当は17回どころではなかったはず、だとか、全米の勝利「試合」数(上のリストには出てこない)でいまだにコナーズが1位(しかもダントツ)なのは信じられない、だとか、いろいろ思うことはあるけれど、とにかくいわゆる「ビッグ3」の数字がずば抜けていることは間違いない。

この5年(2017年以降)の優勝回数を見ると、ジョコ8回、ナダル6回、フェデラー3回、それ以外は去年の全米のティームと今回のメドベージェフだけ。

この3人がとんでもなく強いという事実を疑うつもりはないけれど、この数字は純粋な才能だけで達成されたものではないと思う。スポーツ科学の進展で、選手寿命が延びたことが(多くの競技で…サッカーでもメッシとロナウドの時代がやけに長いじゃない)、テニスという競技では特に効いているんじゃないか。

最初に戻るけれど、多くの選手にとって、GS決勝は一世一代の晴れ舞台だ。でも2010年代に入り、ビッグ4(ここはマレーも入れよう)の「場数」は突出し、上位の対戦の経験値があまりにも不均衡になってしまった。

あるレベルを超えると、テニスは精神戦の側面が大きくなる。ここで経験値の差は大きい。決勝は1回目か2回目、という選手が、30回の経験を持つ選手を敵に戦わなければならないというのは、あんまりでしょう。無理に例えれば、(偉大なるビック3には失礼だが)不老不死の妖怪に挑むアニメの主人公みたいなさ…(アニメの主人公は勝つんだけど)。

もちろんどんな競技にも、どんな時代にも、同じようなことは起こる。でも、ここまでの差は、スポーツ科学の進展による断層がなければ、生じなかったはずだ。端的に言って、ここ数年のジョコやナダルの強さには、このアドバンテージがかなり大きかったと思う。

これは才能だけではない、各選手の努力の「外」の要因でしょう。

逆に見れば、この間の下の世代は、科学の進展の割を食ってしまったことになるわけで…。これは歴史のいたずらによる「構造的な」現象ではなかろうか。

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昨日起きたことが、この「仮説」を裏付けていると思う。

メドベージェフはGSタイトルをかけて、「3度目」の大舞台に挑んでいた。

一方ジョコビッチは、「初めて」、年間グランドスラム(と最多優勝数)をかけて戦った。しかも、年間グランドスラムのチャンスは、いくらジョコでも、おそらくは最初で最後だろう。だから昨日の決勝では、いつもの優位性が消え、思い通りのプレーができないのは、ジョコビッチの方だった。

牽強付会な傍証をあげるなら、オリンピックのシングルスではビッグ「3」ではなく(都合のいい使い分け)、ただ一人マレーが2回優勝していて、フェデラーもジョコも金メダルを手にしていないことや、記録になる6連覇がかかった大会ではフェデラーもナダルも優勝できなかったことにも、同じロジックを辿れるかもしれない(フェデラーの2008年全英、2009年全米、ナダルの2015年全仏…反対意見の人が多そうだし、他人が言ったら僕も反論するかも)。

それにしても、メドベージェフは立派でした。何度かあったチャンスを仕留めきれなかったズベレフも、紙一重だったと思う。

もうそろそろいいんじゃないかなあ、時計の針が普通に動くようになっても。
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全仏/五輪

2021年06月05日 | テニスに目が眩んで
マッケンローが大坂の引退を心配している、という記事が目立つところに出ているけれど、彼はフェデラーのウィンブルドン連覇が途絶えたときにも似たようなことを言っていた(たしか)。

だから、このニュースが露わにしているのは、絶対的なライバルの突然の引退がマッケンローに残した傷の深さだと思い、あらためて心を打たれています。

全仏は錦織くんの2Rだけ少し見た。調子は悪くない、というか、この数年の中では最高に思える。3Rで体力を温存できたのは大きいし、次がズベレフとはいっても、勝てない相手ではないし、山も悪くない。そんなに期待が集まっていないことも、いい方に働くかもよ。

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多少無理をしても、オリンピックが始まってしまえば、日本選手の金メダルラッシュで雰囲気は一変する、という楽観説が、次第に目立つようになってきているけれど、そうだろうか。

もしこのままオリンピックが開催されれば、前代未聞のハンディマッチになる。開催国の選手にアドバンテージがあるのは普通のことだけれど、今回はその程度がまったく異なる。

詳しいことは知らないけれど、いまの状況だと選手村の待遇はひどいことになりそうなんでしょう? さらに有観客になったら、ほぼ日本選手だけが応援を受けるのだし。

日本選手に敗れた他国の選手からも、いろいろな声が出るよね。そんな中でメダルの量産が生まれたとして、みんな素直に喜べるかな…。
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Wimbledon 2019

2019年08月09日 | テニスに目が眩んで
I was deeply depressed because of the regrettable defeat of Roger Federer at the Wimbledon final.

Although he made a few fatal mistakes, Roger's performance was fantastic. He showed the very best essence of the tennis technique on the grass court at the final match.

I haven't experienced such mental depression caused by watching sports game for a long time. In my younger days, I sometimes got in a gloomy mood after my favorite player was defeated in a grand slam tennis tournament, or when the Japanese national football team just missed the ticket to the World Cup.

However, when I reached a certain age, I decided not to be affected by the results of other people. It's a waste to be badly effected by something that doesn't have any relation to your own effort.

The fact is that I still enjoy watching professional tennis games.
However, this may be the last time that I go through this kind of feeling. After Federer retires, I may let go of the pleasure that comes from watching tennis games, which gave me a lot of great memories. I don't know.

Now I hope that he will keep on playing as long as possible.
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悔しい

2019年07月15日 | テニスに目が眩んで
1991年の準決勝みたいに。

ああ、しかも明日(もう今日か)は仕事なのだ…。

(訂正しました。悔し過ぎて、年を間違えてた)
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全仏

2019年06月10日 | テニスに目が眩んで
ナダル対フェデラーの翌日、僕が取っている新聞には、ナダルが「フェデラーを圧倒した」と書いてあった。

久々に新聞をぐしゃぐしゃにし、ビリビリに破いて、足で踏みまくっていたら、起きてきたY太郎が「パパ、またテニスの記事が気に入らないの」…というのはもちろん嘘だけど、あのスリリングな試合の機微を感じ取れない奴にテニスの記事を書かせるのは犯罪行為だと思う。

ナダルは対フェデラー5連敗中。第2セットまでのナダルには、過去のクレーでのフェデラー戦のような自信はないように見えたし、試合のコントロールは、どちらかといえばフェデラーの側にあったと思う。ナダルの好きなカウンターを打たせないような攻めもはまっていたし、復活後の攻撃的なナダルらしさはあまり見られなかった。

それでもやはり、隙を見逃さないのがナダルであって、結果的には2000年代の2人のクレーでの対戦と同じような展開だったが、見方を変えれば、フェデラーがそこまで戻したとも言えるんじゃないか。

とにかく、2019年に全仏でこんなナダル対フェデラーを見られたことは僥倖であって、間違ってもワンサイドの試合なんかではなかった。

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ティームはよくジョコに勝ったと思う。ほんとうに。

ナダルを誰かが倒すなら、それはティームだろうと誰もが思っているなかで、2年続けて決勝に進む。それだけでもただ事じゃない。

マッケンローはボルグに、グラフはナブラチロワに2年目に勝った。ナダルがウィンブルドンでフェデラーに勝ったのは3年目だった。共通しているのは、挑戦者が勝つ前の年の試合が、歴史的な名勝負だったことだ。

来年はどうなるだろう。

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もうひとつ。

優勝セレモニーでのロッド・レーバーの現役の映像を見て、(文字通りのレジェンドにこんなことを言うのが馬鹿げているのは承知のうえで)ほんとうにテニスが上手い人だと思った。

若い頃のサンプラスが、ロッド・レーバーの試合のビデオを見て勉強していたという逸話があるけど、50年前のプレーがいまでも古くさくなく、美しく感じられるなんてことが、他のスポーツでもあるだろうか。
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大一番+

2019年06月04日 | テニスに目が眩んで
大一番だと思いますよ、今日のナダル対錦織。

当たるタイミングとしては、悪くない。

QFでナダルと当たることが、よいドローなわけはない。でも、全仏でナダルを倒すチャンスと考えるなら、ここは悪くない。

決勝でナダルに勝つのに比べれば、準々決勝でナダルに勝つ方が、まだ可能性があると思う。

ただ、フルセット2回の直後だよね…。

僕が盛り上がっているのは、バブがチチパスに勝ったことや、もちろん久々に出場しているフェデラーですよ、もちろん。でも、今日はナダル対錦織を見ようかな。

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追記。

こんなボケたことを言ってて、フェデラーとバブリンカの準々決勝が今日あることに気づいてなかった。

雨で中断したところまで見てました。いい試合。バブも戻ったなあ。

そのあとに別チャンネルの録画を、こちらも中断まで見たけど…ナダル強過ぎ。全仏はもう2、3年ナダルだな…。
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全豪とか

2019年01月23日 | テニスに目が眩んで
今日は卒論発表会だったんだけど、そんなわけでやることもなく、のんびりとした1日でした。まあ、これはこれで悪くない。

さて、にわかサッカーファンのY太郎とともに、毎日アジアカップを見ています。サウジはカタール戦でも7割以上のポゼッションだったのに、0-2で負けてるんだから…なんていう話を6歳児としている(笑)。

押されているチームの最初のコーナーキックは、あんがい決まるんだよ、って言ってたら、ほんとに入ったので、パパの威厳がアップ。ありがとう、富安!

そんなこともあって、全豪はさっぱり見ていないのだけれど、今回は大坂よりも錦織の方に可能性があると思ってました。ただ、5セットマッチが続いたあとにジョコはきついよね、いくらなんでも。

大坂の方は、初優勝からGS 2連覇って記憶にないから、というだけです。2000年のヴィーナスくらいじゃない?でも、ここまできたら最有力だな。すごいね。

明日もベトナム戦を見ないと。
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マレー

2019年01月12日 | テニスに目が眩んで
マレーは、イギリスにウィンブルドンを取り戻すというミッションを引き継ぎ、ついにそれを成し遂げた選手だ。

テニスに「国の誇り」のような話を持ち込むことには慎重でありたいと思っている。

でも、あの重圧がどれほどのものだったか、ましてそれをほぼ一人で背負うことが…と辿ると、もう僕の想像力では手の届かない領域だ。

彼は選ばれてしまった。そして引き受け、完遂した。それも同時代に、フェデラー、ナダル、ジョコビッチがいるなかで。

これを偉大な功績と呼ばない奴がいたら、どうかしている。
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ウィンブルドン2018

2018年07月31日 | テニスに目が眩んで
こんなにウィンブルドンを見なかったのは…っていうのが、すっかりテニス話の決まり文句になってしまった。

今年は2週目の火曜日までまったく見る(気持ちの)余裕がなく、そこから溜まっていた録画をざっと流して(いくらか見たのはバブとディミトロフの1回戦と錦織-トミックくらい)、準々決勝からはぼちぼち見始めた。

なのに、どう考えてもQFでいちばん重要なフェデラー対アンダーソンをWOWOWもNHKも放送しない。

仕方がないからWOWOWのオンデマンドで見てたんだけど、最後の方は混雑していたのかうちの回線のせいなのかすぐ止まっちゃう。大事なポイントの途中で動かなくなって、やっと復旧するころには次のゲームが半分進んでいたりで、フラストレーションをためながら最後まで見てしまいました(翌日は1講目があったのに、終わったのは2時近く。しかもすぐに眠れるわけがない)。

ジョコが嫌いだから言うわけじゃないけれど(と言っても誰も信じてくれまい)、この大会の彼は12シードだというのにドローに恵まれた。

そもそもティームとズベレフという、芝が得意とは言えない二人が上位シードの山なうえに(何年か前に、もうサーフェイスの影響はなくなったと高らかに断言していた連中は最近どうしているのだろう)、二人とも早々に敗退したから、ジョコはナダルまで下位シードとしか当たっていない。

紙一重だった準決勝の結果に、準々決勝のデルポトロ戦がものすごくタフだったナダルと、「お得意様」の錦織戦で済んだジョコの、体力面でのハンディが影響しなかったとは思えない。

もちろんジョコの準決勝は厳しい試合だったが、一方のアンダーソンはイズナーが相手だ(イズナーは超ビッグサーバーだがブレイク力は弱いので、いつも長い試合になる。体力を消耗するので、イズナーに勝っても次で負ける選手が多い)。今回の場合、タイブレ3セットのあとに第4セットが6-4、そしてファイナルセットは26-24。ファイナルセットだけで軽く5セット分だもの、そりゃあ疲弊する。

ただ、今年のイズナーは本当に良かった。僕も準決勝はイズナーが勝ちそうだと思いながら見ていたし、決勝に進んでもおかしくないテニスをしていたと思う。

それにしても、アンダーソン32歳、イズナー33歳。みんな遅咲きだ。

そこから学ぶべきことはひとつ。

あきらめてはいけない。

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ただ、ジョコがウィンブルドンで4回目の優勝ってのはなあ…。あのマッケンローやベッカーよりも多いなんて。

よろこびと苦しみとが、同じぐらいの感謝の思いを生じさせるならば、神への愛は、純粋である。
(シモーヌ・ヴェイユ『重力と恩寵』)

僕のテニスへの愛は、純粋ではないね。ちっとも。
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全仏も見ないで/1<2+3

2018年06月11日 | テニスに目が眩んで
今年はとうとう、まったく全仏を見ないままになるところでした。

先週、熱で休んだのが響いたことに加えて、今年は見るまでもないというか、そこまでの(テニスを見るのもたいへんなんです)興味が湧かなかった。

今年は多くの人が、大本命ナダル、対抗馬なし、大穴でやっとティーム、というくらいの予想でしたよね。僕もティーム戦は見ようかなと思ってました。

ティームがズベレフ(弟)に完勝したニュースで、この信念(ティーム戦だけ見れば充分)はベイズ更新(笑)され、幸いそれが決勝だったわけです。

で。

悪い決勝ではありませんでした。ナダルは去年ほど強くは見えなかった。

ティームは再来年には勝てるかもしれない。でも、来年はまだきついんじゃないかな。

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新潟知事選の勝利で与党に安堵感広がる、とかって朝日に書いてあって、朝からあきれた。

だって、第3候補を足せば野党の方が票数が多いんだから。勝ったのはいいにしても、野党側の前職の不祥事による選挙ですよ…薄氷どころではない、与党側は冷や汗しか出ていないはず。

「安堵感」というのは、「与党候補が完勝したというイメージ」を作るのために、与党側がそういう「ふり」をしているだけでしょう(二階堂とかさ)。

朝日は偏向報道なんかしていない、というか、できていないというか…。

それにしても安中という人(第3候補)は、自分の出馬が何を意味しているか、わかっていたのだろうか。
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本物

2018年03月24日 | テニスに目が眩んで
テニス好きということで、よく聞かれるので書いときます。

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大きな大会(プレミア・マンダトリーという名称にまだ慣れない)で、ある選手が、初戦でシャラポワ6-4、6-4を破り、2回戦はラドワンスカに6-3、6-2と完勝する。
3回戦サッカリは6-1、5-7、6-1と苦戦するも、準々決勝はプリスコバに6-2、6-3、そして準決勝では世界ランク1位のハレプを6-3、6-0と圧倒。

さて、この選手は誰でしょう、と1年前に聞かれたら、誰だって「セレナ」と答えたはず。

そこに追加情報で「その選手は次の大会の初戦で、セレナに勝ちました」と言われたら、答える側はもう途方にくれるしかない。

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大坂の伸び方は凄まじい。潜在能力の高さは言われていたけれど、まさかこんなに早くにここまで高いレベルに到達するとは。

それに「登場」のタイミングがいい。ついにセレナの強さに陰りがみえ、絶対王者のいない戦国時代。

さらに、性格が良くて、もう世界中に「ナオミ」ファンがたくさん生まれている。フェデラーをみればわかるように、「愛される」というのも、強さの要因になる。

グランドスラムタイトルもランキング1位も、夢でもなんでもない。大きなトラブルさえなければ、彼女の成功は約束されていると思います。
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全豪2018

2018年02月04日 | テニスに目が眩んで
全豪が終わってかれこれ1週間。何も書いていないから心配されているのか、妙にアクセスが多い(笑)。

もちろんフェデラーの優勝を喜んでいます。

でも、それよりもウォズニアッキの優勝ですよ、なんといっても。もう難しいかなと思った時期もあるだけに、喜びもひとしお。涙しながら見てました。

あと今大会は、チョンの躍進ですよね。彼のテニスにはまだ弱点もあるけれど(セカンドサーブとか)、裏返せば伸びしろが大きいということでもある。ただ、可能性の大きさが成功を意味しないのは世の常であって(トミックのように)、彼についてコメントを求められたフェデラーが「あまりプレッシャーをかけたくないので」という言い方をしていたのは、その意味でまったく正しいです。韓国のファンには「期待しすぎることは、彼のためになりませんよ」と伝えたいところ。

もうひとついえば貴乃花なんだけど、それはまあいいか。




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全豪を見ていない

2018年01月23日 | テニスに目が眩んで
終電で帰る途中で「テニス365」をチェックしたら、チョンがジョコに勝ったというニュース。

しまった、録画していない。卒論ウィークと重なったもので、先週の途中から、全豪はほとんどノーチェックになってしまっていたのだ。おお、ズベレフにも勝っているのか。

ね、チョンはいい選手だって言ったでしょう?
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