(ゼミ生諸君は,カテゴリーが「テニスに目が眩んで」になっていたら,スルーしてください)
気持ちはすでに(というか最初から)ウィンブルドンです.雑感を.
ここまでで印象に残った試合というと,まずはナダルの2R,ロソル戦.
ロソルは長身のビッグサーバーで,芝では危険なタイプ.2年前にも2Rで当たって,そのときはロソルが勝ってる.
僕がWOWOWをつけたら,1stセットはロソルがとってて,2ndセットのタイブレだった.しかも,5-4でロソルのサービスってところまで行って,あわやっていう試合でした(結局そこからひっくり返して,4-6,7-6,6-4,6-4).
ナダルのウィンブルドンは,2010年に2度目の優勝,2011年も準優勝のあと,2012年は2Rでロソルに負け,去年はまさかの1R敗退.これはナダルが芝に弱くなってきたということではなく,さすがの超人ナダルでも,全仏にそそぐエネルギーの負担が大きすぎて,2週間では回復しきれなくなってきているってことだと思う.
今年の1Rも1stセットはとられていたし,今日の3Rも1stセットダウンからスタート.序盤を乗り切ればわからないのがナダルではあるけれど,錦織君にしてもラオニッチにしても,QFのチャレンジャーにチャンスはありそうだ.
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序盤でいちばん印象に残ったのは,今年もスタコフスキーでした.去年,フェデラーのGS連続ベスト8記録を,よりによってウィンブルドンで止めるという快挙を,それにふさわしいサーブ&ボレーで成し遂げた,あのスタコフスキーね.
今年は,全仏ベスト4で第12シードのガルビス(そういえばその全仏では,彼がフェデラーに勝った)を2Rで破ったっていうことなんだけど,アップセットって言ったって,クレーコートが得意なガルビスとサーブ&ボレーのスタコフスキーなんだから,ウィンブルドンでは起きるべきことが起きただけでしょう.
彼の古典的な組み立てのサーブ&ボレーは,ほんとうに貴重な存在だ・・・と思っていたんだけど,3Rで負けてしまった.
あと,日本人では杉田祐一君だな.フェリシアーノ・ロペスとの1R.
ロペスは前哨戦のイーストボーンで優勝してて絶好調・・・には見えなかったけれど,芝が得意なロペスと,初めてのGS本戦であれだけできるのは立派です.
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4シードのフェデラーは好調という話になっているようだけれど,試合をちらちら見た限りではよくわからない.サービスの調子はよさそうに見えるものの,紙一重ということもあるし.ドローを見ると,QFで当たるバブリンカよりも,4Rのヤノビッチが怖いかなあ・・・怖いのはサービスだけとはいえ.
僕はコートサイドのエドバーグの姿に感無量なんだけど,フェデラーが期待ほどサーブ&ボレーをしないので・・・でも,今年は是が非でも(って,僕が書いても意味がない言葉だが)ナダル戦を見たい.
1シードのジョコビッチは,2Rのステパネクで苦労して(いい試合),3Rがシモン,4Rがツォンガで,その次はたぶんベルディヒに完勝したチリッチと,なかなかきついドロー.調子もそれほどよさそうに見えないし,芝も速そうで・・・(気のせい?).
3シードのマレーは順当にいけばQFがディミトロフ.ここはまだマレーでしょう.で,マレーとジョコビッチなら,マレーに分がありそうな気がする.
そういえばマレーの1Rはゴフィンだった.まだドロー運がないままなんだな,かわいそうなゴフィン.