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プロジェクト○川

学生に本を読んでもらおうという,ただそれだけのはずでした

茅ヶ崎方式

2017年06月28日 | 英語の勉強
俺の家も近い、ではなく。

「茅ヶ崎方式」のサイトで、ほとんどの教材(PDFとmp3)が無償提供されているのを見つけてぶっとびました。

http://chigasakischool.com/

僕はここの『国際英語基本4000語』という、文庫サイズの単語集(辞書みたいな感じ)をよく持ち歩いて、暇があったら眺めています。

これはほんとにすごいな。ある種の経営戦略かもしれないけれど、志の高さをあらためて感じます。

さあ、ゼミでも英語の勉強を始めるぞ。
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茅ヶ崎4000語

2011年05月25日 | 英語の勉強

テニス話ばかりだと,ゼミ生にあきれられてしまうと思うので(手遅れか),勉強の話を.

語学の勉強法のひとつに「辞書を読む」っていう強烈で野蛮なやり方があります.

これは斉藤兆史先生の『英語達人塾』(中公新書)や,土屋雅稔『具体的・効率的英語学習最強プログラム』(ペレ出版)で勧められている方法.読む辞書にもよるけれど,かなり気合が入った人向けですね.

斎藤先生がご自身で持ち歩いて読んでいるのは『ポケット・オックスフォード英語辞書』で,これはもちろん超上級者向け.土屋さんの本では中学生向けの英和辞書が薦められています.中学生向けの辞書?と思った人がいるかもしれないけれど,あなどってはいけない.試してみると,けっこう勉強になるんだから.ほんとに.

僕もこの「辞書を読む」をやってみたことがありますが,続けるのはなかなか厳しいです.意欲さえあれば読むことは誰にでもできます.でも,毎日机に座って英和辞書を読むっていうほど時間が潤沢な人はなかなかいないはず.空き時間に少しずつ読みたいんだけど,重いんですよねえ,辞書って.

だから「本のように読める」電子辞書があればいいのにって,ずっと思っていますが見つかりません(スマートフォン向けの「読める」辞書を知っている人がいたら,教えて下さい).

で,僕のおススメは辞書ではなく,松山薫『茅ケ崎方式 国際英語基本4,000語ポケット版』(茅ヶ崎出版)という,文庫版の単語集.単語集といっても,手にとってもらうとわかりますが,ほぼ「辞書」です.

辞書を読むことのメリットのひとつは,綴りが似た単語の区別を明確にできること.さらにこの本には「collideは動いているもの同士が衝突すること,crashは動いているものが静止物に衝突すること,clashは人間同士の衝突,利害の衝突に用いる」なんていう説明が出ているし(collide の項),文例も英字新聞からの引用(?)が多く,実用的で「読む」のに向いてます.

文庫版だから軽いし,価格も840円と安い.僕は2冊持ってます.英語の新聞を読めるようになりたいという人にはぴったりですよ.

ただ,『DUO SELECT』くらいの単語はだいたい覚えてからじゃないときついかな.

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なお,何度か書いていますが,「英語の勉強の仕方」については,

森沢洋介『英語上達完全マップ』(ペレ出版)

土屋雅稔『具体的・効率的英語学習最強プログラム』(ペレ出版)

土屋雅稔『中上級者がぶつかる壁を破る英語学習最強プログラム』(ペレ出版)

斉藤兆史『英語達人塾』(中公新書)

などが僕のおススメです(下に行くほどレベルが上がる).

うちのゼミ生諸君には,森沢洋介さんの本を薦めます.どれもゼミ室か,僕の研究室で見つかりますよ.

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レベルチェック

2010年11月19日 | 英語の勉強

最近,ゼミ生が「DUO3.0」を教材に英語の勉強会をやってます.毎回テストして,負けたら100円出すというなかなか厳しいルールのよう.さて,いつまで続くことか・・・.

でね,語学の基礎は結局のところ文法と語彙,そして運用能力を高めるためのトレーニング,という3つだと思う.

DUOはDUOでいいんだけど,あれは主に語彙を増やすための教材だ.どうも見ていると,一部の参加者にはややレベルが高い気がするんだよなあ.「レベルが高い」というのは,勉強・トレーニングとして効率が悪いだろう,という意味ね.

そういう人は,まず中学レベルの文法をしっかり確認して,同時に1000語レベルの単語を確実に身につける,という作業をした方がいいように思います.

ちなみにJACET(大学英語教育学会の語彙表)の1000語レベルチェックテストは以下の25語(打ち間違いがあっても許してね).

go, take, should, small, each

learn, line, reach, whether, color

short, support, common, brother, sun

size, attention, hotel, recently, contact

straight, sale, address, radio, audience

ここに意味のわからない単語が2-3個あったら,DUOの前に中学英語の復習だろうなあ.

ちなみに,2000語レベル(高校初級,英検準2級)のチェックテストは以下の25語.

determine, none, policy, hall, settle

focus, volunteer, insist, stuff, hat

slightly, crime, joy, bread, bowl

tape, pure, celebrate, intelligent, explore

carbon, device, pot, pray, laboratory

ここまで全部すらすらわかったら,なかなかだと思うよ.

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で,1000語レベルをクリアできた人にもできなかった人にも,勧めたいのはやっぱり音読.

ゼミ室にもある『英会話・ぜったい・音読』シリーズから,ちょうどいいレベルのものを選んで,1章(レッスン)ずつ何度も音読し,文法,文章のリズム,出てくる単語・熟語をアタマに刷り込んでいく.これは「ぜったい」おススメです.運用能力につながるから.

その後は,何のために英語を勉強するのかによって違ってくる.

英語の文献を読めるようになりたいのなら,語彙力をアップし,複雑な文章を読めるだけの文法力を鍛えないと.この目的には「DUO」がばっちりだし,大学の受験勉強に使った参考書も役に立つよ.

旅行などで会話ができるようになりたいのなら,語彙を増やすよりも会話力の基礎として,「瞬間英作文」を勧めます(ゼミ室にあるでしょ).

もちろん,会話力を上げる(ってのもヘンな言い方だけど・・・)には,実際に話す機会を作ることが望ましいんだけど,基礎は自分で鍛えられるからね.

そこをコツコツやれない人は,お金をかけて英会話スクールに行ってもあまり効果はないようです(モチベーションにはなるかな).

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2009年06月14日 | 英語の勉強
多賀敏行『外交官の「うな重方式」英語勉強法』(文春新書)より.

シャンプーの「ダメージヘア」は,音のまま英語にすると

damage hair

となって,「髪を痛めつけろ」という命令文になってしまう.

「痛んだ髪」は damaged hair だから「ダメージ『ド』ヘア」だ.

「スモークサーモン」も同じで,

smoke salmon

は「サケを燻製にしろ」という意味.正しくは

smoked salmon

「スモーク『ト』サーモン」でなくてはいけない.「ト」は違和感があるけどね.

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一方,この意味で正しいのは「シンクロナイズド・スイミング」.

synchronized swimming だね.

こちらは「外国の競技関係者との接触が多く,シンクロナイズ・スイミングでは通じにくい」からだろう,とのこと.

なるほど.

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ところで,今日(6/14)の北海道新聞に『1Q84』の書評が出ているんだけれど,これがひどい.ほとんどあらすじなので,未読の人は近づいちゃいけません(それに・・・ってのは書かないでおきますが).

新聞書評は読む気を煽るものじゃないと.ストーリーに触れないのは無理だとしても,肝心のところは書かずに紹介するのが芸ってもんでしょう.なんでこんな奴を書評者にしちゃうのかな(春樹論を何冊か出してるからなんでしょうけど).

ちなみに,新潮社の『1Q84』の売り方を「飢餓マーケティング」(わざと供給を抑えて,欲望を喚起する手法)とする向きがあって,僕もそうなのかなと思っていたのだけれど,ぜんぜん違うのだそうです.

新潮社が初版でたくさん刷ることを嫌う会社だという「売れ行きの読み違い」に加えて,印刷している会社のスループットが1日3万冊で,必死にやっても追いつかないだけなんだって(大竹ゴールデンラジオで大森望さんがそう言ってた).
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最近は

2007年10月19日 | 英語の勉強
今日は我が家も「シンジテマシタ」モード.

試合後の,両球団の選手が健闘を称えあうシーンがよかったなあ.
(衛星での中継は終わった後だったが,Gaoraでは放送された)

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最近の英語の勉強について報告(誰に?).

ここのところ,英語での読書は一休み.
かろうじてAudible(http://www.audible.com/)の朗読ファイルでリスニングは続けてます.

以前は読んでいないものを聴いていたのだけれど,最近は方針を変えて既読の小説にしている.
どうもこの方が勉強になるような気がするので.

ストーリーだけでなく,表現までよく憶えている英語の小説,あるいは英語訳がある小説
・・・となると,これはもう村上春樹しかないじゃない.

Audibleに日本人作家の作品はほどんどないけれど,村上春樹だけは別格.
(ちなみに,宮本武蔵の『五輪書』や鈴木大拙はあったりするから,異文化交流って不思議)

いまは『ノルウェイの森』.
僕が19歳,ちょうど「僕」の歳に出た本.
いつのまにか,飛行機に乗っている「現在の『僕』」の年齢も超えているなあ.

ちなみに『ノルウェイの森』で朗読時間は13時間半です.
『カフカ』は19時間,『ねじ巻き鳥』に至ってはなんと26時間!

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あと,流行りの「フォニックス」(英語の綴りと発音の対応)を少しやらないとなあと思って.

何冊か読んでみているのだけれど,とりあえず読むには,
英語音声学研究会『大人の英語発音講座』(NHK出版生活人新書)はいい本.
いいかげんにしてきた英語の発音の「かゆいところに手が届く」って感じがする.

フォニックスといえば,「元気イングリッシュ」の神経衰弱ゲームもちょっと面白い.
http://www.genkienglish.net/phonicsj.htm

子供向けなんだけどね(笑).

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今日の「つまみ」は,
賞味期限を数ヶ月過ぎたグラナパダーノ(イタリアのハード系チーズ).

これは特別ではあるけれど,賞味期限なんて・・・ねえ.
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千野栄一『外国語上達法』

2007年03月27日 | 英語の勉強
千野栄一『外国語上達法』(岩波新書)

以前にも(図書館で借りて)読んだことがある本なのだけれど,
先日書店で久々に立ち読みしてついつい購入.

何回か書いているが,
僕は語学勉強本を読むのが趣味(と言わざるを得ない)という
悲しい習性(と言わざるを得ない)を持っている,と言わざるを得ない.

著者の千野先生(故人)はカフカ『アメリカ』,クンデラ『存在の耐えられない軽さ』などの訳者.
ということは僕もお世話になっている方,ということになる(だから「先生」と書くことにする).

こういう先生が書いた「上達法」であれば,文句なしに信頼できるし,信頼してしまう.

何かを学ぼうというときに,その「教え手」を信頼できるかどうかは決定的に重要.
どれくらい決定的かというと,柳沢の前にこぼれたボールくらい決定的(古いか).

で,読めば読むほど味の出る本ではあるが,今回あらためて感心したのは,
新しい言語を習得しようと思ったら,まずは基本の1,000語を丸暗記せよ,という教え.

冒頭に出てくる「自分(千野先生)よりもすごい達人たち」の話も印象的で,
実用書ではなく読み物としても面白いと思うのだが,それは僕の性癖ゆえかもしれない.

この本を読んで,またフランス語をやってみようという気になってしまった.
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句動詞の使用について

2007年01月13日 | 英語の勉強
メルライン・フライダ著『語源事典 英単語マニア』という本で,こういう一節に出会った.

「句動詞は意味を限定する表現だが,発展して比喩的にいろいろな意味を持ちます.
自動詞はそれ自体の意味が独立していて,ときに予測もしない表現があるので,
安易に使うと恥をかくことがあります.

非英語話者は俗語的な表現に触れる機会がないので,句動詞の使用にあっては,
目的語を加えて使う他動詞に限定したほうがいいかもしれないね」(p.24)

確かに,リーダーズのような辞書を引くと,
調べたかった意味のほかに,性的な意味がくっついていることが多くて,
「ったく,アメリカ人は!」と思ってしまう.

上記の「忠告」は心して聞くべきだと思ったので,ここに書いておきます.
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今日の英語リターンズ(2)

2006年12月26日 | 英語の勉強
今日の13時が卒論要旨の提出締め切りでした.

ということで,今日の英語.

日本語の「皿」,英語での使い分けは?

(1)「(大きな)盛り皿」
(2)「(小さな)取り皿」
(3)「(カップなどの)受け皿」
(4) どんぶり

答は












(1) dish
  「メインデイッシュ」は大皿に盛られた料理のイメージ.単品だね.

(2) plate
  「チーズプレート」っていうときは,取り分け後のイメージなのか.

(3) saucer
「ソーサー」はコーヒーなどの受け皿.

(4) bowl
  アメリカの吉野家で「牛丼」は"beef bowl".




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今日の英語リターンズ(1)

2006年12月11日 | 英語の勉強
英語でなんと言う?

1.人参(にんじん)
2.たまねぎ
3.さつま芋
4.大根
5.長ねぎ
6.キャベツ
7.白菜
8.ピーマン
9.胡瓜(きゅうり)
10.生姜(しょうが)
11.茄子(なす)
12.大蒜(にんにく)
13.南瓜(かぼちゃ)
14.牛蒡(ごぼう)
15.蕪(かぶ・・・「株」じゃないよ)

答は








1.ニンジーン
2.タマネーギ
3.サツマイーモ

ウソです










1.a carrot

2.an onion

3.a sweet potate
 ちなみに「サトイモ」は "a taro"
 だから「Hello taro」は「やあ,サトイモ」(ウソ)

4.a Japanese radish
 a radish だけだとラディッシュ(ハツカダイコン)・・・赤くて小さいやつね

5.a Welch onion /a leek
 leekというと,日本の「ニラ」を指すこともある

6.(a) cabbage
 可算名詞/不可算名詞両方の用法があるそうだから,どちらでもOKなんだろう(自信なし)

7.(a) Chinese cabbage
 上に同じ

8.a green pepper / a pimiento
 ピーマン"piment"はフランス語

9.a cucumber
 ちなみに"cool as a cucumber"で「非常に冷静な」という意味のイディオム(よく使うらしい).
 かつて偉大なるジョン・マッケンローが,若き日のサンプラスを形容するのに使った

10.ginger
 不可算名詞なので冠詞はつかない・・・どこまでが一個かわかりにくいもんね

11.an eggplant
 たまご植物?

12.a garlic

13.a pumpkin

14.a burdock

15.a turnip
 最後の2つは僕もすぐ忘れてしまう

この企画が続くかどうかは不明(O部次第か).
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2万語かあ

2006年09月21日 | 英語の勉強
古本屋の100円コーナーで,井上一馬『英語できますか?-究極の学習法-』という本を見つけた.
だいぶ前に(平成10年らしい)ずいぶん話題になった本(人)だなと思い,なんとなく購入.

僕は「英語の勉強本を読むこと」が好きなのだけれど,これはあわれな嗜好と言わざるを得ませんね.

で,本の内容はちょっとひどいと思ったのだけれど,
中に登場する「やはり2万語の単語力が必要」という点には納得.

2万語かあ.
自己診断では,僕の記憶している単語は多めに見積もって1万台前半.

これまでに単語集の類を何冊買ったことか.
スコア730をとるためのTOEIC必須単語2400(語研)
TOEIC TEST 頻出1200語スコア730レベル(語研)
TOEIC TEST 必修1200語スコア860レベル(語研)

ちなみに,分野にもよるとは思うけれど,
院試を受けるならいまでも『試験に出る英単語』は必須だと思う.

単語を記憶して定着させるには,
inputを増やしつつ,確認作業の時間を多くとる.

時折調べながら大量に読むっていうのが,結局はいちばん早い,というのがいまの結論.
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この期に及んで英単語で

2006年08月24日 | 英語の勉強
最近,英単語の覚え方で,自分がミスをしていたことに気付いた.

僕はだいたいいつも電子手帳を持ち歩いている.
で,引いた言葉のめぼしいものは「単語帳」機能を使って登録し,
暇な時間に読み返している.ここまでは悪くないと思う.

ただ,既に「単語帳」機能の上限登録数を超えてしまっているので,
ときどき(紙の)手帳に単語を書いて,消去している.

このときに「特に重要で,かつ覚えていない単語(成句)」を優先して
紙の手帳に写していたのだが,これが間違いだったと気付いた.
「新たに『覚えた』」というものを写していくべきだった.

「覚えた」つもりの単語は,そのまま消去していたのだが,
やはり半年も経つと忘れているものが多いようだ.
大切なのは「覚えた」瞬間ではなく,定着させることなのに.不覚.
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大杉正明『Hopes, Loves and Dreams in New York』とか

2006年07月31日 | 英語の勉強
やはり音読なわけです.

どうも最近,聴き取りのレベルが落ちてきたような気がする,
と思ったら,しばらく音読をサボっているじゃないですか.

不思議なくらいにそういうものなのです.
毎日英語を聴くようにしているにもかかわらず
(平均すれば1日1時間くらいにはなるはず),
音読してないと,聴き取れなくなってくる.
(もともとの能力のレベルも関係あるとは思う)

ということで,
國弘正雄編『英会話・ぜったい・音読』,鈴木陽一『DUO SELECT』
など,旧ゼミ生にはおなじみの教材の登場となるわけです.
一日15分は音読せねば.いかんいかん.

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上記の2冊以外に,個人的に長く使っているのが
大杉正明『Hopes, Loves and Dreams in New York』.

これはNHKの「ラジオ英会話」のテキストをまとめたもので,CD2枚付き.
もともと教材なので,いろいろな文型を登場させるなどの「配慮」も十分.
お話も面白いし,よい意味で口語表現がたくさん使われています.

NHKの語学講座には,1年のテキストが物語形式になっているものも多い.
この年(1997年?)の「英会話」は,お話が面白いということで,すごく人気があったんだよね.

僕はこれを2年くらいシャドーイング
(CDを聴きながら,後追いでそのまま復唱するという練習)
の教材に使っていたので,かなり刷り込まれてます.

こういう「やりこんだ教材」は宝物になります.
英語以外でもそうでしょう.

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同じNHK出版のものでは,
藤井・シーハン『英語で学ぶMBAベーシックス』
もお得感があります.

タイトルどおり,英語でMBAの経営学を学ぼうという本で,
日本語の部分だけを読めば,ただの「MBAの経営学」.
そういう使い方をしても,経営学の入門編として悪くないと思います.

英語はごく簡単ではないけれど・・・こちらもCD2枚付き.
でも,僕のような初学者がAmazonなどで教材として
Audiobooksを探すよりも安上がりだし(テキスト付きだから),
経営学と英語の両方を勉強したい人にはおススメです.

○川(どっちか)はまだ捨てていないだろうなあ・・・.
コメント (4)
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AudiobooksとAudible.com

2006年07月14日 | 英語の勉強
最近やっている英語の勉強は,
洋書を読むことと,オーディオブックス(Audiobooks)を聴くことくらい(種類で言うと).

洋書の話は前に書いたので,今日は最近悩んでもいるオーディオブックスの話を.

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オーディオブックスというのは,朗読した音源のこと(ここでは英語のもの).
最近はAmazonのおかげもあって,いろんな朗読CDが簡単に手に入るようになった.

リスニングの練習になるし,満員電車の中だと本を読むよりもラク.
読解能力よりもリスニング能力を鍛えることが優先課題だと思う僕にとっては,
非常にありがたい存在.

ただ,CDはちょっと高い.
ペーパーバックで1,000円程度の本も,CDだと3-4千円してしまう.
それに,種類はたくさんあるのだけれど,ほしい「本」が今ひとつ手に入りにくかったりする.

で,だいぶ前から悩んでいたAudible.comにとうとう入ってしまった.
http://www.audible.com/

ここは朗読音源のダウンロード販売サイト.
種類も豊富で,確か49,000タイトルあるんじゃなかったかな.
(見直してみたら27,000タイトルでした)

ムギさんのブログで知りました.
http://kazuyomugi.cocolog-nifty.com/audio_book/
(ほんとはここはTBなのかな?まだ「感覚」がわからない)

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「入った」というのは,メンバーになったということ.
ここは普通に「単品」で購入することもできるのだけれど,メンバーになった方が得っぽい.
僕が入った「AudibleListener Platinum」だと,
月々22.95ドル(3千円弱)で,月に2作をダウンロードできる.

さっそく2作ダウンロードしたのだけれど,片方はCDだと20枚分のボリューム.
(全部聞けるのかよ,っていう不安はある)
CDで買ったら6-7千円はするんじゃないかな.

12作分まで次の月に繰り越せるそうだから,どんどんたまっていきそうな不安はあるが,
1作1,500円程度というのはリーズナブルな感じがする.

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と,ここまでは文句はないのだけれど,問題点もある.

まず,Audibleの音源を扱うソフトが,僕が持っている安いMP3プレーヤー
(長瀬産業のPD-205)に対応していないんだよねー.

だから,直接MP3プレーヤに落とすことができず,
いちどCD-R(W)に落として,それをWMPで読み込んで,
転送して聞くという手間をかけている.かなり面倒.

それに,CDを焼くときには,トラック分割してくれるのだけれど,
章の切れ目などではなく,一定間隔で分割される.
ちゃんとしたプレーヤーなら問題ないのだろうが,
僕のPD-205だと,文章の途中でブツブツと途切れてしまう.
(もしかすると,操作方法が悪いのかもしれない)

プレーヤーを買い換えようかとも思うけれど,Audibleはアメリカのサイトなので,
日本で販売されている携帯プレーヤーにはあまり対応していないみたいなんだよね.
たとえば,Sonyは見当たらない.

確実なのはi-Podかなあ・・・でもなんとなくそれも癪だなあと悩みつつも,
多少我慢すればまあまあ快適なリスニングライフ.

だって,なけなしの小遣いで買った安くてでかいウォークマンで,
1本しか買えなかったFENのニュースのテープ
(スペースシャトルが落ちた事故のニュースとかだった.まるで歯が立たなかった)
をえんえん聴いていた20年前と比べれば,今の環境は天国だもの.

FENを聴きたくて短波のラジオも買ったけれど北海道では受信できず,
アンテナもいろいろ試してみたっけなあ・・・(しみじみ).

いまは無料のニュース音源もたくさんあるよね.
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工藤幸雄『ぼくの翻訳人生』

2006年04月11日 | 英語の勉強
工藤幸雄『ぼくの翻訳人生』(中公新書)

昨日,英語の勉強のための読書の話を書いたのだけれど・・・.
(といっても,この文章も昨日のも,だいぶ前に書いたものを手直ししているだけなのだ)

一方で,これでいいのかという思いもある.
『英語達人塾』と同じ中公新書から,尊敬する翻訳家・工藤幸雄さんの自伝『ぼくの翻訳人生』が1年ほど前に出版された.
(僕は同業ではないし,「尊敬する」というのは,「大好きな」という程度の意味だと思って下さい)

オビには「言葉に精通するためには人生はあまりにも短すぎる」とある.

普通なら,「どれだけ学んでも汲みきれぬ語学の奥深さよ」とでもいうような意味合いが予想されるところだが,
工藤先生は文字通りに「人生は短いのだ,語学などに手を出すな」と言っておられる.

もし,どうしても語学を学びたいというのなら・・・

「日本人として日本語で読めるもの,読みたいもの,読んでいなければならない基本的な著作物を,
犠牲とする危険を冒してまでと,前もって諦めを付けた上でなら-との条件は絶対に忘れないでほしい.
外国事情・海外文学に通暁するためには,ほぼ翻訳書で間に合う.あくまで原書で読む,などという気を起こさないことが肝要である.
この忠告はぼく自身の嘆息・慨嘆の裏返しと疑ってよい.一日が短いように,一生は決して長い時間ではない」(p.86)

そんじょそこらの翻訳家ではなく,シュルツやゴンブローヴィッチ(僕が大好きな東欧の作家たち)を
翻訳された工藤先生の言葉なのだから軽いわけがない.で,僕はどうするべきなのか.

僕が英語を勉強しているのはなぜかといえば,現在のところ仕事上の必要性にかられて,ということになる.
ただし,僕の「仕事」に使う英語は,文学作品の読解ではなく,学会報告やいわゆるアカデミック・ライティング.

そのために英語をというのであれば,斉藤先生がお書きになっているように,それ相応の勉強法がある.
・・・というあたりで,明確な出口が見えそうなのになぜか迂回してしまい,迷いの日々は続くわけなのですね,これが.

で,いまは「英語の本」,「自分の人生において,絶対に読むべき本」,「そのときにたまたま読みたい本」,
「仕事で必要な専門系の本」のバランスを考えながら,ゆるやかな計画を立てて読書しているって感じ.

もう少し考えると,読書(時間)の総量を増やすのが最適な方法だということになる.
で,そのためには他の趣味を削るしかないという,以前に書いた結論につながるわけです.
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斉藤兆史『英語達人塾』,洋書を読むこと,カズオ・イシグロ

2006年04月11日 | 英語の勉強

(ほんとうは,「僕の翻訳・・・」の前にこちらが来るのだった.「草稿」のままになってました)

斉藤兆史『英語達人塾』(中公新書)は,ここしばらくの僕の“バイブル”.この本に出会って,僕は英語の勉強についての迷いがだいぶなくなった(残ってはいます).

以前は「こんなに勉強しているのに伸びないのはやり方が悪いのか,環境が悪いのか」とかうだうだ考えていたものだけれど,何のことはない,勉強の「量」がぜんぜん足りていなかったのだとよく認識できました.

どんな本かというと,タイトルどおり「英語の達人」をめざすには,どんな勉強をすればいいのか,明治の英語達人達はどんな勉強をどのくらいしていたのか,という内容(これがものすごいのだけれど,詳しくは現物にあたってほしい).で,あんたも英語をモノにしたいと思うのなら,このくらいのことをやんなさい,と.

この本で奨励されているのは,多読,文法の勉強,音読,筆写,暗記などの「ベタな」方法です.一時期の風潮だと,「そんなだからダメなんだ」といわれていたような方法ですね.

僕は説得された.
で,とにかく洋書を読む,朗読CDを聴く,知らない単語・熟語は(できるだけ)調べて,覚える努力をする,さらには音読もする,ということを淡々とやっている次第(多分).

斉藤先生の教えに(ある程度)したがって,読書の大半を英語の本にして1年半くらい経つかなあ(実はこの半年くらいはまた折衷になっている.詳しい事情はまたいずれ).
確かに,その効果はある程度出てきていて,読める量も増えたし,わかる単語も増えていることを実感できている.

ところで,去年の暮れに本棚を見ていたら,同じ本を2冊発見!
どうやら,発売時に自分で1冊購入し,それはちょっと読んで忘れて,新たに研究室で買った2冊目で「はまった」ということらしい.
それくらいの価値は十分にある本だし,これはこれでいいんですけれどね(笑).
オヤジ化の進行の中での努力か,と考えると少し萎えます.

--------------------------------
洋書をまとめて読むのはこれが最初ではなく,20代の半ばあたり(就職した頃)にもそういう(そうした)時期があった.
大人が勉強のために洋書を読むときに難しいのは,内容と英文のレベルのギャップ.
英語力がなければ,そんなに難しい内容のものは読めないが,かといって子供向けの本を読む気にもなれず・・・というジレンマがある.

20代のときには,そういう点でポール・オースターは得がたい作家だった.
シンプルな英文だけれど内容は深い.当時高橋源一郎が絶賛していました.「80年代のアメリカ文学はオースターを生んだことで記憶されるであろう」とかって.「アメリカのカフカ」なんていう言い方もされてたな.

『シティオブ・グラス』(邦訳は角川文庫),『幽霊たち』(新潮文庫),『鍵のかけられた部屋』(白水社Uブックス)の"ニューヨーク三部作"から,『リヴァイアサン』あたりまで読んだところで,マイブーム(当時はなかった言葉だが,いまは死語か)が終わったのだが,最近も"Oracle Night"と"The Book of Illusion"を読んだ.どちらも面白いです.

オースターでは,やはり"ニューヨーク三部作"が薄くて気軽に読めるし薦めやすい(バラ読みでもOK).オースターの紹介はまたそのうち書くかもしれないが,とりあえず謎だらけの小説が多い,とだけ書いておこう(興味が湧く人もいるかと思って).

あとは村上春樹の英語訳(初期3部作とノルウェイの森)も読みました.講談社英語文庫で出ていたから安く手に入ったし,ストーリーは頭に入っているから(というか,表現まで頭に入っていたから),どう英訳されているのか,って感じで読んでた.
なお,最近世界的に評価されるようになってからの訳者は,当時とは別の人みたいです.

読みやすさと内容の面白さの兼ね合いという点で,最近のベストはカズオ・イシグロ.
日本生まれだけれど,イギリスで育ったイギリスの作家です(だから石黒一雄ではない).読みやすいし(僕には)面白い.イシグロは性に合うようで,いまのところ他の作家とは別格の読みやすさ.

注)この部分、イシグロの漢字表記を改めました。なぜかこのページは、このブログでもとてもよく読まれる(引っかかる)んですよね。あるときふと、まさかカズオ・イシグロの漢字表記があるせいでは…と思い当たって怖くなった(笑)。いままでは適当な漢字を充てていましたが、中国の書店での表記に合わせてみました。

シドニィ・シェルドンあたりと比べてさえも読みやすい・・・僕はアメリカ英語は苦手です.口語表現は弱いんだよね・・・.(スティーブン)キングなんて,本質的に難しいはずはないのになかなか読み進めない.サリンジャーもダメだったなあ.

そのイシグロ,あまりに長い『充たされざる者』(すべてが夢の中のような不条理小説)にだいぶかかっていて,待望の新作『Never Let Me Go』のペーパーバックが出たというのに,なかなか読み始めることができない.近々翻訳が出てしまうそうで,なんだか悔しいをしているところ.

イシグロでいちばん有名なのは『日の名残り』(ハヤカワepi文庫)という,老執事の話.アンソニー・ホプキンス主演の映画もよい出来だけれど,これは誰が読んでも素晴らしい(はずの)傑作なので,ぜひ小説を先に読んで下さい.

「これぞ現代文学」という本が読みたい人には,ハヤカワepi文庫で最近出たばかりのカズオ・イシグロ『わたしたちが孤児だったころ』を薦めます.楽しく読んでああ面白い,という本ではないかもしれないけれど・・・.

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シドニィ・シェルドンは読みにくいようなことを書いたけれど,(もしこれから洋書にチャレンジしようという人がいたとして)1冊目に読むペーパーバックとしては,やはり薦めやすい.内容的には『ゲームの達人』がいちばん面白いという評判なのだけれど,導入部がややたるいかも(これは僕も読みました).

ものすごく読みやすい,という意味では『きみに読む物語』のニコラス・スパークスは「すごい」です.ああいうのが嫌いでなければ,とっつきやすさは抜群.僕が読んだ1冊(The Guardian)は「ハーレクインロマンス」って感じでしたが・・・.

それでも「英語で読書」の楽しみは十分に味わえます.(もし,このThe Guardianがほしいというゼミ生orOBがいたらあげますから連絡下さい)

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ちなみに,『英語達人塾』を補完するような内容の,斉藤兆史『日本人に一番合った英語学習法』がついこの間文庫化されました.読み物としても面白いので,気が向いた人はぜひ.

今回は最長記録だな.

コメント
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