プロジェクト○川

学生に本を読んでもらおうという,ただそれだけのはずでした

祝い事

2023年10月08日 | ワインとか
まあほら、祝い事なんで良いワインを開けています。

赤はモンテスのパープルエンジェル2011。僕にこれをくれた君たちは憶えていないかもしれないが、卒業のときにもらったワインです。

え、まだ飲んでなかったの、と思うかもしれないが、これはこのくらい置いてもいい。というか、置くべきワインなのですよ。
最新ヴィンテージだと酒販店でも8,000円はくだらない。で、いま飲んでるのは2011。レストランで頼んだらいくらするんだろうなあ…。

さっき書棚の整理をしていて、たまたま『魔の山』の最初の方を読んだら、そこにグリュオ・ラローズっていう、ボルドー2級のワインが出てきてさ、それでがっちりと重たいワインが飲みたくなって(間違ってた、シラーじゃなくてカルメネールだ)、とっておきを開けたという次第。とってもおいしいです。ありがとうね。

白はモンテスアルファのシャルドネ2016で、これがまた当たり年。ジェームズ・サックリング93点というシールが貼られていて、まとめ買いしてあった最後の一本です。

この間もエノテカでまとめ買いしたけど(2021)、白ワインでこれ以上のコストパフォーマンスはちょっとないと思う。この7年経った2016は、蜂蜜のニュアンスがあって、安易なのを承知で言えば、悪くないムルソーのよう(覚めてから読むとこれは言い過ぎ)。

ワインは円安の影響をもろにくらうので、僕みたいにあまりお金のないワイン好きはみんな苦労しているはず。

ということで、この夏はエノテカの「おまとめ買い」を多用しました。モンテスアルファにシレーニ、ピーツピュア、それにトーレスのエスメラルダ。みんな良いワインだけど、かなりお買い得だと思う。

今年くらい暑い夏だと、もうソーヴィニヨン・ブラン一択でしょ。ウメムラさんや岩手の竹澤さんでたくさん買っておいたゴールドウォーターが切れちゃったんで(もう日本に入ってこなくなった)、ヴァヴァサワーとかいくつか試したけど、結局安定のシーレニに落ち着きました。だって安いんだもの。

何を書いてるのかわからなくなってきたけど、気持ちよく酔っ払ってる雰囲気は伝わったことでしょう…しょう? show


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ヌーボー

2022年11月17日 | ワインとか
ヌーボー中です。

今年はセイコーマートので(いただきものね)、なんとアルコール度数が13.5%で、とても普通のヌーボーとは思えない濃さ。でも、そう言うことが続いているので、「ヌーボーは薄い」という常識の方を変えるべきなんだろうな。

ラベルに造り手の情報があまりないけど(日本語では)、フランス語を検索したらボジョレーの協同組合のものらしい。

ワインの協同組合って、当たりだととてもお買い得なんだよね。南アのKWVとか、バルバレスコのあれ(名前は出てこない)とか。このワインもセイコーマートの人(社長?)が現地をまわって探したんじゃないのかな。

飲み過ぎているかも。
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新酒

2020年12月17日 | ワインとか
ちょっと前の話なんだけど、今年もデュブッフのボジョレー・ヌーヴォーを貰って、さっそくいただく(毎年書いてるかもしれないけど、卒業生からではないです。今年も卒業生「ハムの人」Yくんからは自社製のハムを送ってもらい、ゼミ生と分けました。いっしょに食べるわけにはいかないので、持ち帰りね)。

もうヌーヴォーもちっとも騒がれなくなってるけれど、大魔王(YouTubeチャンネルに20数人目に登録した自分の、大魔王愛の偏差値の高さに驚愕しています)によると、今年のボジョレーは100年に1度の出来と言われた2003年に近いのだそうだ。確かに旨い。

「定点観測」しているので自信を持って「今年は濃い」と言えます。「今年は…」と思う年もあるけれど、それも含めてワインの楽しみでしょう。

ボジョレーの帝王、ジョルジュ・デュブッフが今年の1月に亡くなっていたことを、瓶に被せてあった紙(何て言うんだろう?)で知った。

しみじみと、ついつい飲み過ぎる。
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「高い」と「安い」

2019年09月29日 | ワインとか
いまモンテス・アルファのカベルネを飲んでてね(ということは酔っぱらってるわけです)、なんだかしみじみしています。

僕が若い頃は、ボルドーの1級でもオフヴィンテージ(良くない年)だと1万円程度で買えた。若いセカンドは5000円くらいで、ハーフはその半額。たとえばラフィットのセカンドの1997は、ハーフが2千円で買えたんだから。

似た名前の、別の「シャトー・ラフィット」(っていうのがあるんです)じゃないの、とか思う人もいるかもしれないけど、ちゃんとカリュアドです。さすがに当時にしても安かったので、たくさん買って確かまだ1本だけどこか(笑)にあるはず。

手元にある1998年に出た(!)ブルータス別冊『Favorite wine book 3』を見ると、ラフィット(1st)の価格は9,000~30,000円と書いてある。ラトゥール1993には11,650円という値段が付いているし、サロンのミレジム1993は15,000円。いまラフィットもサロンも最低でも7-8万はするんでしょ、よく知らないけど。

だから当時、古いものを別にすれば、「絶対に手を出せないワイン」って、ロマネコンティ(30万以上ってイメージ)とペトリュスやル・パン(10万とかだったかな)くらいだった。(追記:もちろんブルゴーニュに高いワインはたくさんあったんだろうけど、そんなの知らなかったのです。)

もう少し前だと日本では「シャブリ」が高級白ワインの代名詞で、僕が学生の頃は安いものでも1本3,000円くらいだった。友人の民也くん(近々話にでてくる予定?)と、「シャブリってうまいんだろうなあ、飲んでみたいなあ」なんていいながら、風船ボトルのカルロ・ロッシ(当時の安ワインの代名詞。1500mlで千円くらいだったはず)を飲んでいたことを覚えています。

そう考えると、ワインは高くなったわけですよ。若い独身サラリーマンだった頃よりも、いまの方が、手が出ないワインがたくさんあるもの。

「ワインが高くなった理由」をちゃんと考えると、(1)チャイナマネーなどによるワイン自体の値上がり、ももちろんあるけれど、(2)日本以外は年に2-3%程度のインフレが進んだこと、(3)アベノミクスで円が安くなったこと、なんかも大きい。年に2%のインフレでも30年続いたら、物価は1.8倍だからね。

別に、ワインが高くなったことまで安倍政権のせいにしたいわけではなくて(笑)、とにかく「定点観測」すると、ワインは高くなった。それは事実なんだ。

その一方で、いろんな人(Mike Vesethとか…この人のくそ面白いワイン本が一冊も翻訳されないのだから、いまのワインブームの底は浅いと思う。マジで)が言っているように、品質、つまりコストパフォーマンスで考えると、ワインは間違いなく安くなった。

でさ、最初のモンテス・アルファに戻るんだけど、これはエノテカの「まとめ買い」にポイントとかを考えると(ポイントを割引と同じに考える愚かさは置いといて)、税込みで1本1200円しない計算になる。モンテス・アルファのカベルネが、だよ。2017というヴィンテージが悪いわけでもない(僕の舌なんであてにならないかもしれないが)。

僕が若い頃、千円ちょっとで買えるワインっていうと(消費税はまだ3%ね)、同じチリワインでもガトー・ネグロとかだよ。リラが崩壊して、イタリアワインが激安だった時期はあるが、こんないいワインが千円ちょっとってことはなかったなあ。

だからね、フラット化する世界の中で、平均に近いものは安く手に入るようになったわけですよ。それはワインも同じで…とかなんとか書いているうちに、キュベ・ミティークの1996か1997がケースで1万円しなかったことを思い出したけど(確か和泉屋だ)、まあいいや。
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4月と5月

2019年06月21日 | ワインとか
え、このカテゴリーの更新っていつ以来?と、喜びに打ち震えているそこのアナタ。そんな奴がいないことは百も承知だが、非在に向けて話しかける勇気に、それなりの見所があるという点には、くれぐれも留意してほしい。認知症の老人と変わらんだろ、という批判も、あえて正面からがしっと受け止めよう。何なら白鵬と呼んでもらっても構わない。

さて。

肝臓の数値(ガンマGTPってやつ)があんまり良くない、というのはいまに始まったことではないのだけれど、去年の秋くらいからアルコール摂取量を記録してみてます。レコーディング節酒ってところ。

最初は『酒好き医師が教える』何とかかんとかって本を読んで、「純アルコール換算で週に150g」にしてたんだけど、今年3月の人間ドックの数値が思ったより良くなかったので、いまは週に100gを目標にしてます。

アルコール度数が14%のワイン1本で、純アルコール量は750×0.14×0.8=84g。
週に100gはワイン1本少々ということになって、これはちょっときついけど、100gは目標というか、目安ということで…。

で、実績報告。

4月は98、116、92、90、189(もちろん単位はg)。
最後の数字はGWで、シレーニのザ・プラトー2015とシャトー・アントニャックのテール・アムルーズ2015がいけなかった。特に後者は大魔王のワインで、開けてしばらく経ってもあまり落ちない。実にいい、ではなく、困ったワインだ。

4月の頭は忙しくて酒どころじゃないはずだったんだけど、このときはチンクアンタ(+2)が良くなかった。これはほんとにまずいワインで、開けるたびに飲み過ぎている。単純と笑わば笑え。

続く5月は133、82、151、109と目標クリアは一回だけ。ここはシレーニCSのSB2018(記号は適当)とモンテスアルファのシャルドネ2016というド定番に加えて、バホンディージョ2011が悪い。

バホンディージョは、この2011の最後の1本がなかなかの困り者だったもので(以下、6月に続く…かも)。
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ボルドーとブルゴーニュの違いのひとつ

2017年05月28日 | ワインとか
少しは他のことも書かないと…ということで、マット・クレイマー『マット・クレイマー、ワインを語る』(白水社)から引用。

ここに興味深いことがある。(ボルドーの)格付けシャトーが地所を拡げるのはどこもしてきたことで、何の問題もない。格付けシャトーは同一地区または村内のブドウ畑なら、畑の実力に関わりなく、どれでも買収できる。するとほら、買った土地は何であれ、自動的に一級や二級の格付けとなる。
だが、この「シンデレラ効果」の逆は成り立たない。格付けのないシャトーが格付け畑を買い入れても、その畑は新所有者の低い地位に降格してしまうのだ。
いっぽう、ブルゴーニュは土地の尊厳がすべてであり、ブランドは関係ない。グランクリュのブドウ畑は誰の手にあろうがグランクリュで、つまりひどいワインができてもグランクリュである。
さらに収量の問題がある。ピノ·ノワールを愛する人なら、誰でも低い収量の大切さを知っている。 1エーカー当たり11トン(1ヘクタール当たり三十ヘクトリットル)を大きく超えてしまうと、ワインは凡庸を免れなくなる。ブルゴーニュの偉大な造り手、 たとえばドメーヌ·ルロワに至っては,その半分にまで絞り込む(それゆえワインも比類がない)。(p.173)

ワインの世界におけるブランド(地域名)のツートップが、ボルドーとブルゴーニュであることに異を唱える人はいないはず。

そのどちらにも厳格とされる格付けがあるのだけれど、その実態がこんなに違うというのは、ちょっとした驚きなんだけどねー…うちの関係者にはあまり興味のない話でしょう。

ところで、僕のワインにおける"salao"(worst form of unlucky)は、さっき開けたフィリップ・コランのシャサーニュ・モンラッシェで、ようやく終わりを告げました。

旨い!…もっとも、僕が飲むなかではずいぶんと高いワインなんだけどね。

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この春に卒業したK倉さん(賭けてもいいけど、このブログなんて読まない・笑)に、D学(無意味なイニシャル化)の先生は高給取りだから、高いワインくらいバンバン開けられるものだと思っていた、と言われたことがあります。

確かに、T洋経済だとかDイアモンド(ここも無意味に)なんかをみると、D学の先生はずいぶんと高給取りということになっていて驚いてしまう(たぶん副収入も入れてのことなんでしょう)。でも、幸か不幸か、うちはその平均よりはだいぶ下です。理系はお金がかかるのよ…それでもこのご時世でと考えると、文句は言えないやね。
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グラス

2014年10月05日 | ワインとか

ダイエーが,完全にイオンに飲み込まれるというニュースをみたときに,一瞬,「いつもダイエーで買っているあれが買えなくなる,まずい」って思ったんだけど,よく考えるとTop Value商品なので影響なしだった.何かというと,ワイングラスです.

よく言われることだけど,グラスがワインの味わいに与える影響はたいへん大きくて,使うグラスによって印象がまったく異なったりするわけですよ.高いワインだけじゃなく,お手頃ワインでもそう.

なので,ワイン好きなら誰でも,できるだけいいグラスを使いたいと思う.でも,赤ワイン用のちゃんとしたグラスは,700mlくらい入る大きなもので,高いうえに壊れやすい.

そりゃあ僕だってリーデルのヴィノムシリーズとかを使いたいし,がんばれば買えますよ,一脚3千円くらいなんだから.でも,グラスって酔っぱらったあとで洗うでしょ.壊しちゃうんだよねー,どうしても.

で,僕のような一般庶民は,その損失に耐えられないわけです.ただこれは仕方がないことで,ワイン通として知られるあの鈴木正文さんもどこかで,ヴィノムシリーズはすぐ壊れて,そのたびに「ああ,ワイン一本分が」って思うって言ってた.

いまは100均のグラスもけっこう悪くなかったりするけれど,人生も折り返し地点を過ぎたであろう身としては,さすがにそれではさびしい.なんて思ってた頃に見つけたのが,Top Valueのセレクトっていうシリーズのグラスでした.

ちゃんと風船型のブルゴーニュタイプと,チューリップ型のボルドータイプがあって,どちらも二脚セットで1500円くらい(一脚だと900円).

このグラスはなかなかですよ.壊しちゃっても750円だから,痛いけど泣かずにすむ.ちょっと場所はとるけどね・・・二脚セットは箱入りなので,洗って乾かしたあとは,この箱に入れて寝かせて棚に入れたりもできます.ま,うちはフル稼働なんだけど(笑).

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ダブルッツォ

2014年10月03日 | ワインとか

最近やや酒量が増えぎみ・・・というのは,本のせいです.なにせbookishなもので,良くも悪くも本の影響を受けやすい.

そもそもはAudibleのオーディオ・ブック(英語の勉強に毎月1本は聴くようにしてる)で,Mike Veseth "Wine Wars" を聴いたあたりが始まり.これが面白かったので,他にもAudibleにいいワイン本はないかと探してたら,ひっかかってきたのが,ジェイ・マキナニーの"The Juice".

マキナニーはアメリカの小説家で,1980年代に『ブライト・ライツ,ビッグ・シティ』が大ヒットして,「80年代のサリンジャー」と言われた人.高橋源一郎(!)による日本語訳が出たのは,僕が学生の頃です.小説に思い入れはないけれど,映画版のサントラは好きでよく聴いてました(プリンスにニュー・オーダー,ナーラダ・マイケル・ウォルデン).

このマキナニー,僕が知らない間に(って,興味もないんだから当たり前)ワイン・コラムニストとしても著名になっていたのでした.

"The Juice"がまた面白く,勢いで前作の"A Hedonist in the cellar"(直訳は「セラーの快楽主義者」)も読んだんだけど,だんだん鼻についてきた.高いワインやレアなワインの話ばっかなんだもの.

そこで基本に帰ろうと(?),長く愛読している,マット・クレイマー『ワインがわかる』(白水社,ワイン本の名著)を取り出して読み返す.その勢いで買わずにいた同じ著者の『イタリアンワインがわかる』(これも白水社)を買い・・・と長い前置きでしたが,今日はファルネーゼのモンテプルチアーノ・ダブルッツォを飲んでます.重すぎず軽すぎず,果実味たっぷりで万人うけしそうな赤ワイン.1200円くらいで買えます.

僕はもともとイタリアワインってそんなに飲まないんだけど,このファルネーゼ(生産者名)はときどき買います.ファルネーゼはコスト・パフォーマンスが高いことで知られてて,質の高さは折り紙つき,しかも近所のスーパーでも売ってる.2000円弱の上級品(ヴェッキオ)は,神のなんとかっていう漫画でも取り上げられたんだとか.

マット・クレイマーもロバート・パーカーも,モンテプルチアーノ・ダブルッツォははずれにくいワインだって言ってる.軽いイタリアン・レストランでワインを頼むときに,「モンテプルチアーノ・ダブルッツォ」(とついでに「ファルネーゼ」)は覚えておいて損はないよ.

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ワイン的近況

2014年08月16日 | ワインとか

驚いたことに,うちの職場は11日から夏休みでした.

月曜に行ったら閑散としてて・・・.まあ仕事は進むからいいのだけれど,生協が休みなので食料供給に不安を抱えることに(笑).

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最近,いろいろな人から「お酒飲めるようになった?」という趣旨の質問を受けます.落ち着いたかと案じてもらっているようです.

安心してください,バンバン飲んでます(笑).週に1-2日の休肝日は設けるようにしながら・・・というか,Y太郎の寝かしつけでいっしょに寝てしまうことがあるので,そのくらいはナチュラルに休肝日になります.

ワイン日記はぜんぜん書いてないけれど,日記にメモがあるしラベルの写真も必ず撮ってあって,それを眺めていくとほとんど記憶に残っていないものがあるくらいだから,かなり飲んでるってことだなあ.

この2‐3週間で飲んだワインを列挙してみます.

・Sileni ソーヴィニヨン・ブラン2013(NZ)

定番のNZSB(ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブラン.略しすぎ?).エノテカの10本1万円セール品.暑い季節にはばっちりのワインだけど,北海道ではそういう季節もあっという間に過ぎてしまう.冷蔵庫にいつでもスタンバイさせておいて,気が向いたらためらわずに開けなくてはなりませぬ.

・Fuga NV(スペイン)

「いいカバ」っていうと,僕にはドライすぎるものが多いのだけれど,これはすごく好きです.パレリャーダ,マカベオ,チャレロのブレンドだって.カバの葡萄ってどうも覚えられない(笑).でもおいしい.

・Ch.ラネッサン2006

またやっちまったよ・・・ラネッサン2006のハーフ(375ml),12本で10,800円をつい・・・.

エノテカはたまにやるのですよ,ラネッサンのハーフまとめ買いセールを.僕の記憶では,前回は24本だったのでさすがに見送ったのだったような.

少し休ませたいところではあるけれど,届いた日にさっそく開けてみる.ヤバいなあ,この香り・・・.ただし,開くのに30分くらいはかかりました(素人ワインブログの情報では,「○○年ものがまだ元気」というのと,「開くのにこれだけかかった」の2つだけが有用だと思います).

シャトー・ラネッサンはオー・メドックのクリュ・ブルジョワで(っていうのは,格付け5級のすぐ下なんだけど,いつの間にかその中でも上の方ということになったらしい),手ごろで美味しいボルドーワインとして有名.オフヴィンテージ(あまりよくない収穫年)に強いという定評もあり,高級ボルドーに手が出ない身としては,とてもありがたいワインなのら(Y太郎風).

僕が初めて飲んだのも,1992というかなりのオフ・ヴィンテージでした.90年代半ばくらいかなあ,レストランで薦められ(「オフヴィンテージだから,もう飲めるんです」って),半信半疑で頼んだらすごくおいしくて,それ以来のお気に入り.

ただ,12本(もう11本か)もなくてもいいか・・・ほしい人がいたら1本900円でお分けしますよー(笑).

・モルゴン Cote du Py(というのはモルゴンの一級畑みたいのもの),Jacques Depagneux 2012

これ,うちの近所の,ワインの品揃えが極端に貧弱なことで知られる大手スーパーで,40%オフで売ってたんですよね.僕は言わずと知れたガメイ好きなので(と言っても,これを知っている人は僕の「通」を名乗っていいです.許可します),過剰在庫にもかかわらず2本買ってしまったんだけど,失敗でした・・・もう1本あったのに!

モルゴンはクリュ・ボジョレーのなかでも,よく「男性的」とか言われるワインだけれど,これはエレガント.うーん,ツボです.

・ロタンゴ,トロンテス2013(アルゼンチン)

エノテカの10本1万円セールで買った白ワイン.トロンテスはアルゼンチンのブドウ品種で,ちょっとエキゾチックな香り.久しぶりだなあ,トロンテス.ほのかな甘さが感じられ,万人受けしそう.スワロフスキー社所有だからか,ラベルもきれいです.

・デ・バルドス,アルツ・スプレマ2005

和泉屋価格8,000円の赤ワイン.リベラ・デル・ドゥエロ.何とかの雫っていう漫画にも,ここのワインが登場したのだそうで・・・うまいですよ,もちろん.

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エノテカ通販の「送料無料」はクール便も無料で,さすがだと思うのだけれど,「ワインは温度変化に弱いのですぐにセラーに入れてください」という紙が入ってて,なんだか脅されているような・・・.その通りかもしれないけれど,ワインセラーなんてもってないもんね.

さいわい僕が住んでいるのは亜冷帯だし(たしかそう習った),ワインの保管にはそんなに気を使ってません.とはいっても,この時期はちょっと気にならないでもない.

ワイン本を読むと,気温は何度で湿度と光と振動がとか,横にしろとか,いろいろ出てきて不安をあおられる.でもね,ここは問題を切り分けないと.

ひとくちに「ワインの保管」といっても,「高級ワインを何年もおいて熟成させたい」というのと,「買ってきたお手頃ワインを,すぐには飲まないのでどうしよう」とでは,まるで話がちがうわけですよ.

飲み頃まで時間がかかりそうな高級ワインがたくさんあるという人は,迷わずワインセラーを買うべきでしょう.そのお金もあるのだろうし(でなきゃ,高級ワインがたくさんあったりはしない).

でも,せいぜい数千円のワインを飲むまで置いておくためにワインセラーを買う必要があるかというと,それはどうだろう.

ワイン業界から出てくる情報は,セラーの販売店にしても(そりゃあセラーが必要だっていうでしょう),ワインの販売店にしても(買ってからの保存状態が悪くて変質したワインのクレームを出されても困る),ソムリエさんたちにしても(保管に気を使っているって言わないと,自分のレストランのワインの状態を疑われるかも),あまり真に受けすぎない方がいい気がする.

ただ「最悪を避ける」という観点から,横にして保管することはお勧めしません.熱膨張で吹きこぼれやすくなるので・・・吹き零れるとその分空気が入って,酸化しやすくなる.僕が保管中にダメにしてしまった(らしい)ワインは,大半がこのパターンです.

保管が不安なら買い込むな,という心の声(違うな,かすかな理性か)に背中を押され,マルセル・ダイスも,久々に見つけたマキシミン・グリュンホイザーもがまんだ,と耐える夏が過ぎていきます.

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ゼミの飲み会

2013年10月17日 | ワインとか

Time and again I tell myself
I'll stay clean tonight
But the little green wheels are following me
Oh no, not again
(David Bowie  "Ashes To Ashes")

先週の月曜,久々にゼミの飲み会がありました.今回は珍しく(初めて?)ワインバーみたいなお店・・・なんて,うかつなことを書くとえらいことになる物騒な世の中ですが,何も起きてないから大丈夫.ただ,当日ドタキャンが出たんで,幹事がOBに声をかけ,奇蹟の2連休&用事なしというA沼が急きょ参加.

これはただで済むわけもなく(笑),えー,Oは会社辞めたの!? 警察? でいまはつなぎで,あの国際的Bラック企業に?,だとか,へえ,S林は八雲にいるんだーとか,I垣は地元に戻ってね,うん,それは聞いてるとか,お前,あのマイスィートハニー落としたんか,8度目のアタックって,それ絶対盛ってるだろ,とか.おかげで4年生が一人つぶれ,2軒目の大手Bラック居酒屋の前で寝そうになってました(笑).

僕もちょいと飲み過ぎた.最近は1日に飲む限度をワインのボトル半分に設定してるんだけど,この日は1本分近く飲んだかも(20種類飲み放題だったのだ).で,3日くらいは休肝日を,と思って毎日Ashes To Ashesを歌ってたんだけど(I'll stay clean tonight・・・もちろん緑の輪なんて見えません),Y太郎が毎日なかなか寝ないおかげで,まる1週間休肝に(Y太郎が起きてるうちは,追っかけないといけないので飲めない).親孝行な子です.

ついでなんで最近飲んだワインをざっと.

 

和泉屋のカバ.このfugaは万人受けしそう.

フェッセリーノ2010.リベラ・デル・ドゥエロ(スペイン)のワイン.

ちょっとブルゴーニュっぽい感じもあるけど,さっすがリベラ・デル・ドゥエロでタンニンしっかり.僕,これ,かなり好きです.

モナスティルのシステル,2006.スペインはナバーラのワイン.

濃い目なんだけど,酸しっかり.悪くないんだけど,もし単品でシステルを買うのなら,もう一声がんばってクルニーかな.

ケンウッドのカベルネ,1995.カリフォルニアワインの18年物.

記憶が定かではないんだけれど,確かこれも和泉屋さんで買ったもののはず.20世紀の話だけど・・・.

確か,国内販売が終わるので安かったんだったような・・・何本か買って,これの前に開けたやつはきれいに熟成していたんだけど,これはちょっと行きすぎかな.

澱がすごかったです.

そうそう,OBといえば(というのは,最初の飲み会の話の続き),昨日,現4年生が某町のJAを受けるというので,その某町に住むゼミ1期生・D地に世話になってきた.ありがとね.でも,本人は面接結果に自信がないみたい・・・.

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2013の夏

2013年09月22日 | ワインとか

職場の健康診断の結果が届いた.今年も肝臓系の数値がひとつぎりぎりで引っかかった.γ-GTPはかなり下がってるし,中性脂肪も順調に減っているのだが・・・.

という前ふりでワイン話です.ワイン話はしばらく書いてなかったから,だいぶ溜まってる.

まずこれは,セラー・エスペルトのアライ・アニベルサリオ2011という白ワイン.

ワイナリー和泉屋の90周年を祝うというワインで,もちろん和泉屋のセットもの.品種はガルナッチャ・ブランコだそうです.

クリアですっきりしているんだけど,味わいはしっかり.確かにたいへん美味しい白ワインでした.

次も和泉屋のセットもの.リバリスのロゼ2011.

見たとおり,ボトル前面にホイチョイっぽい(って言ってもうちのゼミ生には通じないか)イラストがぎっしり.

ただこれもねえ,いいロゼでした.だいぶ前に飲んだんで,あんまり覚えてないんだけど.

ペインターブリッジのジンファンデル2011.

ブログに書いてるだけで4-5ビンテージあるんじゃないかという,定番の大魔王ワイン.ただ,2011はすごくいいって感じではないかも.

で,次はプシェ・オー,テト・ド・キュベの1999.

これ,いいワインなんだよ・・・むかし大好きで,大人買いしたんだけど,これはどう考えても置きすぎ(涙).

ただ,高めの温度でのんびり飲むと,在りし日の貫録の片鱗は見せてくれました.

これも和泉屋のカバ.ペンタグラマのカバ.これもとてもおいしい.(だんだん書くのが面倒になってきた)

次も和泉屋.

モナスティルのクルーニー2006という,ちょっとした高級ワイン.

「4000円くらいするワインだよ」というセリフに聞き覚えがある人もいるかと.これもまいったね,うまくて.

モナスティルのラベルをみると,なぜかホセ・ジェームズの「Spirits Up Above」という曲を連想します.

次はセリェール・マロンドロ・ベスリュム2008.KBワインで大人買いした,1200円くらいでPP93点というスペインワイン.

ちょっと落ち着いてきたのか,最初に飲んだ頃ほどのインパクトはなかったけど(期待値が高くなったせいかも),この価格とは思えない濃密さ.

最後はおなじみのバホンティージョ2011.いつ見てもヘンなラベルです(笑).

さっき近所のツタヤで「料理王国」のワイン特集を立ち読みしたら,これが大きく出てました(和泉屋の新井さんが出てたからなんだけど).

2011はまだ若くて,飲んだ印象はクリュ・ボジョレーみたいな感じ(僕がクリュ・ボジョレー好きなことをお忘れなく・・・知らないだろうけど).2008の妖艶は(少なくともまだ)期待しないように.

それにしても新井社長はえらくなっちゃいました.いまや,国内最有力のスペインワイン輸入業者だもんね.経営戦略としては(うまく言ってるのかどうかはわからないけれど)お見事だと思います.

僕はここのメルマをごく初期(「セラーへ行こう」時代)から購読しているので,最初の頃の,おずおずとワインを薦めていらした感じがちょっと懐かしい.今は昔.

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マツ/KJ

2013年04月04日 | ワインとか

いやね,松井をディスってるわけじゃないですよ・・・ってんで,マツのワインを開けてみました(無理筋).

ボデガ・マツ(MATSU)のEL PICARO(「わんぱく小僧」)2011.

産地はTORO(スペイン)で品種はテンプラ二ーリョ.ワイナリー和泉屋さんのセットに入ってた.ここのワインはラベルがとにかく特徴的.これはいちばん手頃なやつで,高くなるとラベルの人も歳をとります.長い瓶がけっこう重たくて,高級感がある.

名前のとおり若々しい魅力にあふれたワイン.タンニンもそこそこあるんだけど,ぜんぜん嫌な感じはしなくて,若者たちも美味しいって(さて誰のことでしょう).

ただ,わんぱく小僧って10歳くらいじゃないの・・・と試しに翻訳サイトで「EL PICARO」を訳してみると,エキサイト翻訳は「腕白」,Google翻訳では「ならず者」でした.ニュアンスは「ならず者」の方が正確なんだけど,マーケティング的には「わんぱく小僧」,ってところかな.

ああ,そういえば,3月に卒業したT口くんがもう遊びに来てましたね.(え,なぜここに書くのかって?)

もうひとつ.前の時にこれが入ってたワイナリー和泉屋さんの12本9,975円というスペシャルパッケージがちょうどいま販売中ですよ.たまにしか販売されないんだけど,これはおススメです.

Kendall-Jackson(というカリフォルニアのでかいワイナリー)の,Vintner's Reserve Pinot Noir 2007.

何年か前に,エノテカで6本10,500円というセールで買ったもの.普通に買うと3,000円くらいかな(おお,高級ワイン).

このKJ(JKにあらず)には有名なマーケティングの逸話がある(間違ってたらごめん).

多くの人が「白ワインは辛口がいい」って口ではいうんだけど,ほんとうのところはどうなのか,KJは糖度をいろいろ変えた白ワイン(確かシャルドネ)のティスティング実験で確かめた.すると,実は多少糖度がある方が美味しいと評価されることがわかって,それに合わせた糖度のワインで大成功したっていうんだよね.

だからなのかどうか,ここのワインは手堅くうまい(っていっても安くないけど)という印象で,若い頃(というのは,もっとワインにお金を使ってた頃)によく飲んでました.

2007だからそんなに経ってないわりに,このワインは色合いがややレンガがかってきていて,熟成ピノの妖艶な雰囲気が(いくらか)感じられます.やっぱりピノは美味しいなあ.

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最近飲んだワイン

2013年03月30日 | ワインとか

もう4月になるんですねえ.

大学は,学会シーズンなので先生方もおらず,学生さんも少ないのでとても静かです.が,そのなかでT先生の研究室の後片付けがなかなか進まないまま3月末を迎え・・・.

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最近飲んだも何も,しばらくワイン話は書いてませんでした,っていうのが決まり文句になりつつある昨今.今年の第一四半期(1~3月)あたりに飲んだのはこんなワインでした.

最初がいちばんすごいやつ.アルマヴィーヴァの1997.
これはコンチャイトロ(チリ最大のワインメーカー)とムートン(ボルドー1級のワイナリー)の「合作」で,96年が初ヴィンテージだったような.最近のヴィンテージは1万円を下らないようだけど,これはそこまではしなかったと記憶しています.何せ,買って10年以上置いちゃったから・・・高いワインって,買うことはできるんだけど,開けるのが難しい.
1997年はうちの夫婦の結婚ヴィンテージです(へへ).Y太郎と迎えた初めてのお正月ということで,記念に開けました.ダメになってるんじゃないかと危惧していたんだけど,どうしてどうして,すげー迫力.円山のお店のフレンチおせちといっしょに堪能しました.

モンテス・アルファのカベルネ2006.これは去年のクリスマスに開けた.
僕が普段飲むことがあるワインでは,これが最高峰.2000円くらいで買えて(学生でもちょっとがんばれば買えるでしょ),エノテカが扱ってるからか状態が悪いボトルにあたったことがない.僕のおいしいワインの「定義」です.
買って数年置いてあった2006年物だけど,ばっちり元気でものすごくおいしい.3-4000円出して,中途半端なボルドー格付けのセカンドとかを買うよりも,こっちの方が満足度が高いことが多いと思いますよー.
少し奮発して(オヤジ語?)おいしいワインを飲みたいときに,モンテス・アルファは超おススメです.

こういうちょいといいワインを開けるときだけは,ライヨールのソムリエナイフを出します(ふふ).

これはスペインはリオハのファロスというワイン.テンプラーニョです.ワイナリー和泉屋さんの12本1万円セットに入ってた.
味は・・・悪くなかったとは思うけれど,あまり覚えてないや・・・.

同じファロスのクリアンサ.これもどうだったっけ・・・.

定番のペインターブリッジ,ジンファンデル2010.大魔王のところ(カーヴ・ド・リラックス)の安旨カリフォルニアワイン(1000円少々).
果実味爆発.この価格でいつでも手に入るワインとしては,最高の部類です.ワインが好きな人なら,誰でも美味しいと感じると思う.

このペインターブリッジは,そんなに長く置いてあったわけではないのに,澱がたっぷり.

スペインのカバ(スペインのスパークリングワインのこと),バルフォルモッサのブリュット(辛口).
ブリュットもいいけど,セミセコ(ほんのり甘口)はゼミ室でたいへん好評でした.おすすめ.1000円程度です.

メルシャンのノンアルコール・スパークリングワイン.これね,けっこういけます.ハーフ(375ml)で400円くらいだったっけ?
妻の妊娠中にお世話になりました.フランス産のもっと高いやつ(フルボトル(750ml)で2000円くらい)も試したんだけど,こっちの方がずっといい.

セリェール・マロンドロ・ベスリュム2008.京橋ワインで1180円.スペイン,カタルーニャ州のワイン.
このモンサンというD.O.(原産地呼称)のワインを飲むのは初めてで,パーカーポイント93点というので買ってみました・・・これ,もしまた出たら(欠品中)ケース買いでもいいかも.エキス分が濃い感じで,実においしいです.

これも和泉屋さんのセットに入ってたスペインの白ワイン.
スパニッシュホワイトゲリラというシリーズのヴェルデホ(という品種).特徴的な香りとドライな印象.

缶のイタリアンスパークリング.ロゼ.200円くらいだったか・・・気軽で悪くないです.

センデリーニョ・ティント・ホーベン2011.
スペインのリベラ・デル・デュエロにある,ボデガス(ワイナリー)・トレモロンのワインで,たしか1180円とかでした.
パーカーポイント92点だって・・・濃さはあるのに酸がきれいでエレガント.これも文句なしにおいしいです.まいるね.

ヒメネス・ランディのバホンティージョ2008.これも和泉屋さんのスペインワイン.
このワイン(のこのヴィンテージ?)は,うまく開くとすごく妖艶な香りがして,官能的と表現したくなるような味わいになります.
今回はあたった(ね?).
2008は安かったときにたくさん買ってあったんだけど,残るは1本のみ.開けるタイミングが難しそうだなあ.

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最近飲んだワイン(2012年秋)

2012年12月05日 | ワインとか

今日はこの春に卒業したOが来て,ハムとくんたまを持ってきてくれました.元気そうだったよ.

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最近せんせいはあんまりワインを飲んでないんだなあと嘆いているOB諸君・・・がいるとは思えないが,実はこっそり(でもない)禁酒(してない)も解けて(してないんだから解けるわけもない),半年前と比べると3-4kgほど肥えて元の体重に戻っていたりいなかったり.

ということで,この2-3カ月に飲んだワインのことをまとめて書いておきます.自分でも忘れてしまうから,次買うときに便利なんだよね(笑).

ドメーヌ・アストラックのピノ,リザーブ(フランス語だとレゼルヴだっけ.赤レゼルヴ,白レゼルヴ,ロゼレゼルヴ・・・がわかるのは30代以上でしょう)の2011.南仏のお手頃ピノとしてよく名前があがるワインで,たしか1200円くらい.似たような価格のチリピノが果実味前面なのと比べると,こちらはよりエレガント.

コノスルの(チリ)のいちばん安いヴァラエタルシリーズのゲヴュルツトラミネール(ブドウの品種名です).700円くらい.ちゃんとゲヴュルツらしい味はするんだけど,酸がけっこう強いのかな,胃にさわってあまり飲めなかった(残りがどこにあるかは内緒).フランスの地方都市のスーパーで,安い白ワインがゲヴュルツばっかりで驚いたことがある,っていう話は何度も書いてるな.

不作と評判?のボジョレー・ヌーヴォー2012,今年は珍しく3種類も飲みました.個人的には,ここ数年でいちばんおいしいと思った.特にこのJean Flaminは大当たり.いかにもヌーヴォーらしいんだけど,充実していて,樹齢100年という看板に偽りなしです.

こちら帝王デュブッフのヌーヴォーは,ヌーヴォーというよりもふつうに良質なボジョレーという感じ.透明な瓶に新酒の紫がとてもきれいです.ニュースで久々にデュブッフさんを見たら,さすがにお年をめしたなあ.

この西友の,ハーフが390円という価格破壊ヌーヴォーにはぶっとびました.だってちゃんとヌーヴォーなんだもの・・・さすがフィリッパ・カール・セレクション.いまから宅飲みでヌーヴォーをという人には,コンビニに売れ残っている高いやつよりもこっちを薦めちゃいますよ,そりゃあ.

ヴァルデリス,ヴァルデエルモソ・ホーベン.しばらく前から注目産地って言われている,スペインのリベラ・デル・ドゥエロの赤ワイン.『神の雫』に出てきて評判になったらしい.これはヤバいです.実はうまいうまいと飲み過ぎちゃってあまり覚えていないんだけど,濃いのにエレガンスがあって,とにかく1000円台前半のワインの味じゃなかった.リベラ・デル・ドゥエロは覚えておきましょう.

定番のモンテス.ちょっと前に飲んだ時に書いたので感想は省略しますが,もちろんおいしい.

ドメーヌ・ギョーム・グロのエルニーニョ・ロコ 2006.これ,いいワインなんだけどなあ・・・残念ながら,置きすぎたのか開けるタイミングが悪かったのか,香りはいいのに味は閉じ閉じでした.ラベルもきれいだし,新しいヴィンテージのものがあったらぜひお試しを(たぶん1,500円くらいです).

フレスコバルディのキャンティ・ルフィーナ・リゼルヴァ,ニポッツァーノの2007.イタリアものではいちばん好きなワインです.それほど高いわけじゃないのに(ハーフで千円台半ばだったはず),やっぱりとてもおいしい.ただ,海外のワイン専門誌で年間のベストワインに選ばれたとかで,エノテカ・オン・ラインでは売り切れてるようです.

エスクード・ロホはボルドー1級のシャトー・ムートンのロスチャイルド家がチリで作ってるワイン.そのシャルドネの方.なぜかぜんぜん覚えていない・・・.

ルイ・ロデレールのシャンパーニュ.いただきもので(笑),私のような庶民には超高級品です.熟成感のある見事なシャンパーニュでした.ごちそうさま.

某所の冷蔵庫に長く保管されていたものです.代わりに飲みやすいカバ(しかもセミセコ)をおいといたので許してね. 

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1998

2012年08月30日 | ワインとか

家にあった1998年のワインを2本,開けてみました.

お宝っていうわけではなく,開けられないまま時間が過ぎてしまっただけ.保存状態もよろしくなくて,飲めたもんじゃないだろうと,あきらめていたものです.

1本目はこのシャブリのプルミエクリュ(1級).

たしかか3本買って,すぐ開けた1本目は酸がものすごく,去年か一昨年に開けた2本目はもう駄目になっている感じでした.

で,これはというと・・・やっぱりねえ.香りは悪くないんだけど,ひねひねです.シェリー香が好きな人なら飲めるのかもしれないな.

もう1本はドイツワイン.

このあいだ,ドイツワインの格付けの話を書いたじゃない.アウスレーゼまでしか書かなかったけれど,その上がベーレン・アウスレーゼ(BA)で,いちばん上がトロッケン・ベーレン・アウスレーゼ(TBA).で,これがそのTBAです.ハーフで2000円程度と,TBAとしては激安だったもの.

開けてびっくりしたのは色.もうね,ブランデーみたいな茶色です.

ただ,こちらはまだ飲めました.TBAを飲むのは,学会でドイツに行った2000年以来かな.

デザートワインですからね,食後にほんの少しだけ飲むものですね.

ものすごい甘さなんだけど,ちゃんと酸が残っているからおいしく飲めます.

1998年っていうと,まだ社会人大学院生時代か・・・.やっぱり置き過ぎだな(笑).

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