驚いたことに,うちの職場は11日から夏休みでした.
月曜に行ったら閑散としてて・・・.まあ仕事は進むからいいのだけれど,生協が休みなので食料供給に不安を抱えることに(笑).
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最近,いろいろな人から「お酒飲めるようになった?」という趣旨の質問を受けます.落ち着いたかと案じてもらっているようです.
安心してください,バンバン飲んでます(笑).週に1-2日の休肝日は設けるようにしながら・・・というか,Y太郎の寝かしつけでいっしょに寝てしまうことがあるので,そのくらいはナチュラルに休肝日になります.
ワイン日記はぜんぜん書いてないけれど,日記にメモがあるしラベルの写真も必ず撮ってあって,それを眺めていくとほとんど記憶に残っていないものがあるくらいだから,かなり飲んでるってことだなあ.
この2‐3週間で飲んだワインを列挙してみます.
・Sileni ソーヴィニヨン・ブラン2013(NZ)
定番のNZSB(ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブラン.略しすぎ?).エノテカの10本1万円セール品.暑い季節にはばっちりのワインだけど,北海道ではそういう季節もあっという間に過ぎてしまう.冷蔵庫にいつでもスタンバイさせておいて,気が向いたらためらわずに開けなくてはなりませぬ.
・Fuga NV(スペイン)
「いいカバ」っていうと,僕にはドライすぎるものが多いのだけれど,これはすごく好きです.パレリャーダ,マカベオ,チャレロのブレンドだって.カバの葡萄ってどうも覚えられない(笑).でもおいしい.
・Ch.ラネッサン2006
またやっちまったよ・・・ラネッサン2006のハーフ(375ml),12本で10,800円をつい・・・.
エノテカはたまにやるのですよ,ラネッサンのハーフまとめ買いセールを.僕の記憶では,前回は24本だったのでさすがに見送ったのだったような.
少し休ませたいところではあるけれど,届いた日にさっそく開けてみる.ヤバいなあ,この香り・・・.ただし,開くのに30分くらいはかかりました(素人ワインブログの情報では,「○○年ものがまだ元気」というのと,「開くのにこれだけかかった」の2つだけが有用だと思います).
シャトー・ラネッサンはオー・メドックのクリュ・ブルジョワで(っていうのは,格付け5級のすぐ下なんだけど,いつの間にかその中でも上の方ということになったらしい),手ごろで美味しいボルドーワインとして有名.オフヴィンテージ(あまりよくない収穫年)に強いという定評もあり,高級ボルドーに手が出ない身としては,とてもありがたいワインなのら(Y太郎風).
僕が初めて飲んだのも,1992というかなりのオフ・ヴィンテージでした.90年代半ばくらいかなあ,レストランで薦められ(「オフヴィンテージだから,もう飲めるんです」って),半信半疑で頼んだらすごくおいしくて,それ以来のお気に入り.
ただ,12本(もう11本か)もなくてもいいか・・・ほしい人がいたら1本900円でお分けしますよー(笑).
・モルゴン Cote du Py(というのはモルゴンの一級畑みたいのもの),Jacques Depagneux 2012
これ,うちの近所の,ワインの品揃えが極端に貧弱なことで知られる大手スーパーで,40%オフで売ってたんですよね.僕は言わずと知れたガメイ好きなので(と言っても,これを知っている人は僕の「通」を名乗っていいです.許可します),過剰在庫にもかかわらず2本買ってしまったんだけど,失敗でした・・・もう1本あったのに!
モルゴンはクリュ・ボジョレーのなかでも,よく「男性的」とか言われるワインだけれど,これはエレガント.うーん,ツボです.
・ロタンゴ,トロンテス2013(アルゼンチン)
エノテカの10本1万円セールで買った白ワイン.トロンテスはアルゼンチンのブドウ品種で,ちょっとエキゾチックな香り.久しぶりだなあ,トロンテス.ほのかな甘さが感じられ,万人受けしそう.スワロフスキー社所有だからか,ラベルもきれいです.
・デ・バルドス,アルツ・スプレマ2005
和泉屋価格8,000円の赤ワイン.リベラ・デル・ドゥエロ.何とかの雫っていう漫画にも,ここのワインが登場したのだそうで・・・うまいですよ,もちろん.
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エノテカ通販の「送料無料」はクール便も無料で,さすがだと思うのだけれど,「ワインは温度変化に弱いのですぐにセラーに入れてください」という紙が入ってて,なんだか脅されているような・・・.その通りかもしれないけれど,ワインセラーなんてもってないもんね.
さいわい僕が住んでいるのは亜冷帯だし(たしかそう習った),ワインの保管にはそんなに気を使ってません.とはいっても,この時期はちょっと気にならないでもない.
ワイン本を読むと,気温は何度で湿度と光と振動がとか,横にしろとか,いろいろ出てきて不安をあおられる.でもね,ここは問題を切り分けないと.
ひとくちに「ワインの保管」といっても,「高級ワインを何年もおいて熟成させたい」というのと,「買ってきたお手頃ワインを,すぐには飲まないのでどうしよう」とでは,まるで話がちがうわけですよ.
飲み頃まで時間がかかりそうな高級ワインがたくさんあるという人は,迷わずワインセラーを買うべきでしょう.そのお金もあるのだろうし(でなきゃ,高級ワインがたくさんあったりはしない).
でも,せいぜい数千円のワインを飲むまで置いておくためにワインセラーを買う必要があるかというと,それはどうだろう.
ワイン業界から出てくる情報は,セラーの販売店にしても(そりゃあセラーが必要だっていうでしょう),ワインの販売店にしても(買ってからの保存状態が悪くて変質したワインのクレームを出されても困る),ソムリエさんたちにしても(保管に気を使っているって言わないと,自分のレストランのワインの状態を疑われるかも),あまり真に受けすぎない方がいい気がする.
ただ「最悪を避ける」という観点から,横にして保管することはお勧めしません.熱膨張で吹きこぼれやすくなるので・・・吹き零れるとその分空気が入って,酸化しやすくなる.僕が保管中にダメにしてしまった(らしい)ワインは,大半がこのパターンです.
保管が不安なら買い込むな,という心の声(違うな,かすかな理性か)に背中を押され,マルセル・ダイスも,久々に見つけたマキシミン・グリュンホイザーもがまんだ,と耐える夏が過ぎていきます.