大型で強い台風19号は、今朝未明にかけて関東地方に記録的な大雨をもたらし、
大きな爪痕を残しながら、太平洋へと抜けて行った。
命の危険を感じる程、怖かった台風19号で感じた事を、
今後のために記しておきたい。
台風の前
遡ること、1か月前の9月9日。
台風15号が千葉県を中心に大きな爪あとを残していた。
最も被害が大きかった地域では、家の屋根が飛ばされ、
家屋に影響の出なかったところでも、
強風でたくさんの電柱が倒れるなどしたため停電が続いた。
それから、一か月後の台風という事で、
台風の恐怖は身に染みていた。
進路を見ながら、逸れてくれと願う日々が続いた。
そんな願いも空しく、台風は大型化し勢力を強めながら、
関東地方に向かってどんどん北上してきた。
2日前(木曜日)
最悪の場合、停電、断水の中、1週間は家に籠城することになると思い、
仕事帰りに有楽町のビックカメラによるも、
防災売り場、バッテリー売り場には人だかりができており、
バッテリーはとっくに売り切れ、
何か使えるものはないかと、
小型ランタン、ポケットラジオと大量の電池を購入した。
近所のスーパーでもペットボトルの水、カセットボンベを購入した。
1日前(金曜日)
台風の経路に一喜一憂。一度は、大幅に東により太平洋に抜けると安心するも、再び西寄りのコースとなる。
この日は食料確保のため、近所のスーパーに行くが、水、パンは完売。かろうじて少し残っていたカップラーメンと缶詰を購入。
こんな日にと思いつつも、台風と向き合うため、都庁OB土屋信行氏の「首都水没」を読む。
この本は、過去に首都圏を襲った水害や、今の首都圏の問題点が書かれており、
防災意識を高めるために、ぜひ、一度読むことをおすすめする。
当日(土曜日)
午前中にスーパーに行き、買い出しをする。
冷蔵する必要のない、果物やパン、お菓子などを買い足す。
この時に思ったのは、食料品を不安に任せて思い付きで買うのはよくないということ。
そして、お店によっては、商品が残っているということ。
妙典では、イオンに多くの人が押しよせていたが、
パン、カップラーメン、ガムテープが売り切れていたが、
隣のマツモトキヨシは空いていて
どの商品も在庫が揃っており穴場になっていた。
イオンは13時、マツモトキヨシは12時に閉店。
家に戻り、ベランダの片づけ、窓ガラスへの段ボール貼りなど終え、
停電しても慌てないように、入浴、洗濯、食事を早めに終える。
この日はお風呂に入りながら、この平和な日常がこの台風で終わり
しばらくは、こうしてゆっくり風呂に入れないのでは?なんて事を考えていた。
午後9時を過ぎると、急に風向きが変わる。
テレビやツイッター越しには、多摩川や荒川の水位が上昇し、
周辺のダムで、緊急放流が始まる状況が刻々と流れ、恐怖感が高まる。
河川から海へのたくさんの水が流れている現状に、
台風の通過による「吸い上げ効果」と、「追い上げ効果」で
東京湾の水位は間違いなく上昇し、大規模な高潮が発生する。
河川を流下する大量の水と、東京湾の高潮が衝突したら…。
とてつもない恐怖に襲われていたが、じたばたしても始まらない。
いつ停電してもいいように準備をし、早めに布団に入り就寝。
夜中に、♪ピロリロリン♪ピロリロリンと
緊急の災害情報を伝える嫌な音楽がなり、
「利根川の栗橋付近で、水位上昇し堤防を水が超え…」
という警報が出て、目が覚める。
多摩川、荒川に加え、利根川もあふれるのか?栗橋はカスリーン台風の時決壊した場所だ!
当時は、決壊した水が総武線まで来るのに3日かかったという。
東京はどうなってしまうのだろう…。
本当に恐ろしい。不安におびえながら、再び就寝。
台風が去った日(日曜日)
夜明け前に目が覚める。
スタンドの明かりがついている事で、停電を免れた事を確認。
助かったか?
しかし、台風は甚大な被害を発生させていた…。
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