弁当日記

ADACHIの行動記録です。 
青年海外協力隊で2006年4月からバングラデシュに2年間住んでました。

バングラデシュのニュース(2011/05/23)

2011年05月23日 | バングラデシュのニュース
■見出し(2011年5月23日) No2011-37
◯子会社における新たな事業の開始に関するお知らせ(MOPB)
◯バングラデシュ人民共和国向け円借款契約の調印
◯バングラデシュ向け円借款/パドマ多目的橋に342億/JICA
◯クリーンダッカ大作戦
◯インド・バングラデシュ:インド・バングラ間の送電線建設に向け、建設契約締結
◯邦人安全情報(邦人被害の強盗事件発生)
◯東日本大震災:留学生がチャリティー 母国災害支援「恩返し」--広大 /広島
◯【コラム】 バングラデシュでゼネスト中を突破?
◯[工業用ミシンの需要拡大が続く] (三菱UFJモルガンスタンレー証券)


■子会社における新たな事業の開始に関するお知らせ(MOPB)
 http://www.mamiya-op.co.jp/data/news20110520004.pdf
 (マミヤ・オーピー株式会社 2011年5月20日)

当社の子会社である マミヤ・オーピー(バングラデシュ)Ltd.(以下、「MOPB」と
します。)は、平成 23 年5月 20 日開催の取締役会において、新たな事業を開始
することについて決議いたしましたので、下記のとおりお知らせいたします。


1.事業開始の趣旨
当社の連結対象子会社であるキャスコ株式会社(以下、「キャスコ」とします。)
は、現在、 その主力製品のひとつであるゴルフ用グローブを、キャスコのタイ王国
における生産拠点であるカマタリ(タイランド)Co., Ltd.で生産しておりますが、
近年、現地における労務費等の上昇によるコスト増が顕著であるため、当社グルー
プの有する経営資源を有効に活用することでコスト低減等を図るべく、当社グルー
プにおけるカーボンシャフト等の生産拠点でありコスト面においてタイ王国に対し
て優位性を有するバングラデシュ人民共和国に拠点を置く MOPB において、当該製
品の生産の一部を開始することを決定したものです。

2.新たな事業の概要
(1)新たな事業の内容
事業内容:ゴルフ用グローブの生産
事業拠点:MOPB(バングラデシュ人民共和国チッタゴン市)
担当部門:事業開発室
(2)当該事業の開始のために支出する予定金額及び内容
約 44 百万円の設備投資等を計画しております。


■バングラデシュ人民共和国向け円借款契約の調印
 -同国向け円借款供与を通じ、アジアの最貧国の発展を支援-
 http://www.jica.go.jp/press/2011/20110518_01.html
 (JICA 2011年05月18日)

1.国際協力機構(JICA)は、5月18日、バングラデシュ人民共和国政府との間で、
3件、総額549億2,900万円を限度とする円借款貸付契約に調印しました。

2.四国・九州を合わせた面積に世界第7位の約1億5,000万人の人口を擁するバング
ラデシュは近年、日本を始めとする海外企業の進出が著しい縫製・衣料関連産業の
発展等により、年率約6%のペースで高い経済成長を継続しています。また、貧困国
の中では唯一ネクスト11(注1)に取り上げられ有望な産業拠点・市場として注目を
浴びています。しかしその一方で、3つの大河(パドマ川、ジャムナ川、メグナ川)
により国土が縦横に分断され、雨季にはその3分の1が冠水するという厳しい自然環
境のもと、バングラデシュは、電力・道路・上下水道等の社会・経済インフラの整
備が圧倒的に不足しています。そのうえ、国民の3人に1人が貧困の状況にあり、依
然アジアで最も貧困率の高い国の一つに位置付けられています。

3.このような状況の下、今次円借款契約に調印した3案件では、世界有数の大規模
橋梁の建設、バングラデシュ第3の都市の上水道整備、製造業の中核をなす中小企業
支援を通じ、バングラデシュの貧困削減と経済発展に寄与することを目的としてお
り、その特徴は以下のとおりです。

(1)大河が隔てる国土を架橋で一つに(世界有数の大規模橋梁の建設)
バングラデシュの南西部は、3つの大河のうちパドマ川によって、首都ダッカや経済
工業都市チッタゴンなどの位置する東部から分断されているため、他地域に比べて
貧困人口比率が高い地域です。「パドマ多目的橋建設事業」は、パドマ川中流域に
初の橋梁(全長約6.15km:明石海峡大橋の約1.6倍)を建設するものです。トラス型
式による橋では世界有数の大規模橋梁となります。橋の建設により、ダッカ市と南
西部最大の都市(バングラデシュ第3の都市)であるクルナ市との間の移動が12時間
から3時間程度に大幅に短縮され、ヒト・モノの往来も大幅に増加し、バングラデシ
ュ全体のGDPを毎年0.56%引き上げる効果が見込まれています。また、パドマ橋はア
ジアンハイウェイ(注2)1号線上にあり、日本から始まり東南アジア・南アジアを
通りヨーロッパまでを接続する国際物流ルートがつながることにもなります。パド
マ橋はバングラデシュの人々の悲願であり、2010年11月に来日したハシナ首相は緒
方理事長との会談において、「バングラデシュ南部の開発はこの橋の存在にかかっ
ている」と本事業の重要性を強調しています。

(2)都市に住む人々に安全な水を(第3の都市の上水道整備)
バングラデシュ第3の都市であるクルナ市では、水源を地下水のみに頼っており、上
水道サービスを利用しているのは、約100万人の市民の約22%程度にとどまっていま
す。上水道サービスを利用することができない人々は、共有の井戸から水を汲み、
自宅へと持ち帰らなければならず、こうした作業は住民たちの大きな負担となって
います。「クルナ水供給事業」は、河川水を水源とする総合的な上水道施設をクル
ナ市に整備するものです。本事業により、上水道サービスを利用することができる
人口は、約73%まで増加すると見込まれており、クルナ市の約40%を占める貧困層
も、常時安全な水にアクセスすることができるようになります。

(3)製造業の中核をなす中小企業の発展を(中小企業への金融の強化)
バングラデシュは、近年縫製品・ニット製品の輸出と海外労働者送金がけん引役と
なって、堅調な経済成長を見せていますが、今後の持続的な発展のためには、製造
業を中心とした産業の多角化及び裾野産業の育成が必要となっています。特に、バ
ングラデシュに約590万社あると言われる中小企業は、約3,100万人の雇用を生み出
すと共に、製造業産出額の約6割を占め、経済成長と貧困削減に重要な役割を果たす
セクターとして位置づけられています。「中小企業振興金融セクター事業」は、こ
れまで、市中銀行・金融機関から十分な設備投資のための借り入れを行えなかった
中小企業向けに中長期の設備投資資金を供給するものです。本事業を円借款により
長期に亘って支援することにより1万社程度の中小企業が銀行・金融機関より借り入
れ、生産・投資を拡大することができるようになる見込みです。

4.1971年のバングラデシュ独立以来、日本とバングラデシュは極めて良好な関係を
築いておりバングラデシュ国民の親日感情は極めて高いと言われています。今般の
東日本大震災に際しても、バングラデシュ政府からは、毛布、ゴム長靴、ゴム手袋
等の物資が送られ、被災者の方々に配布されました。また、シェイク・ハシナ首相
から菅直人総理大臣へ、ディプー・モニ外相から松本剛明外務大臣へ、それぞれお
見舞いの書簡が寄せられ、バングラデシュの国会は3月20日に東日本大震災の犠牲者
に哀悼の意を表する決議が全会一致で採択されています。さらに、JICA事業のパー
トナー機関や、JICA研修に参加した元研修員をはじめとする個人の方々からも、被
災者の方々へのお見舞いメッセージや義援金がJICAバングラデシュ事務所に寄せら
れました。経済面でも両国間関係は極めて緊密なものとなっており、近年の日本企
業の関心の高まりを受けて、現在では100社近くの日系企業がバングラデシュに進出
しているほか、2010年11~12月の同国ハシナ首相の来日時には日本企業による更な
る投資に期待が寄せられています。こうした中JICAは、有償資金協力、技術協力、
無償資金協力という三つの援助手法を有機的に連携させ、バングラデシュの経済的
・社会的発展のため、積極的に協力を行う方針です。

(注1)2005年、米国の投資会社が、将来の世界経済において非常に大きな影響力を
もたらす潜在性を秘めた国として挙げた11ヵ国を指します。バングラデシュのほか、
イラン、インドネシア、エジプト、韓国、トルコ、ナイジェリア、パキスタン、
フィリピン、ベトナム、メキシコが含まれます。

(注2) アジアの32ヵ国を横断し欧州まで繋ぐ、全長14.1万kmにわたる高規格道路
網整備の構想を指します。2003年、日本を含む32ヵ国及び国際連合アジア太平洋経
済社会委員会(ESCAP)の間で、路線の確定等に関する政府間合意が締結されました。

(参考)
借款金額及び条件

案件名 借款金額(百万円)
パドマ多目的橋建設事業 34,200
クルナ水供給事業 15,729
中小企業振興金融セクター事業 5,000
合計 54,929


(1) 「パドマ多目的橋建設事業」
Padma Multipurpose Bridge Project

(a)事業の背景と必要性 
パドマ川をはじめ、ジャムナ川、メグナ川の三大河川や無数の中小河川で分断され
ているバングラデシュでは、各地域間を橋梁・道路の建設によって結びつける交通
ネットワークの整備が喫緊かつ根本的な問題となっています。特に、パドマ川中流
域(注1)に橋梁が無いため、フェリーでの渡河には5時間から場合によっては数日
かかっています。南西部地域は、国土の約27%を占め、人口の約25%を擁するにも
かかわらず、ダッカ以東の比較的経済が発展した他の地域から分断され、円滑な人
的・物的移動が阻害されているため、経済発展が進まず、貧困人口の割合が他の地
域と比較して5-10%程度高くなっています。

(注1)パドマ川(ガンジス川)とジャムナ川の合流点(ゴアルンド)からパドマ川
とメグナ川の合流点(チャンドプール)までの約150km。

(b)事業の目的及び概要
本事業は、パドマ川中流域を横断する全長約6.15kmのパドマ多目的橋(注2)を建設
することにより、ダッカ都市圏を含む他地域と南西部間の交通・物流の円滑化を図
ります。

パドマ橋建設によって、現在フェリーでの渡河を含め自動車で平均12時間以上かか
っている南西部最大都市(バングラデシュ第3の都市)であるクルナ市とダッカ市と
の間の往来を3時間に短縮できるようになります。その結果、ヒト・モノの往来も大
幅に増加することが見込まれ、南西部地域の経済発展・貧困削減、さらにはバング
ラデシュ全体の経済発展に寄与すると期待されます。

本案件は世界銀行・アジア開発銀行・イスラム開発銀行との協調融資案件であり、
円借款資金は橋梁本体の建設工事費へ充当される予定です。

なお、日本はこれまで、ジャムナ多目的橋建設事業(円借款)、メグナ橋建設計画、
メグナグムティ橋建設計画(以上、無償資金協力)等の橋梁建設を支援してきま
した。本事業の完成により、上述の三大河川の全てに日本の支援による大規模橋梁
が架かり、バングラデシュ地域間ネットワーク構築へ大きな貢献を果たすことにな
ります。

(注2)同橋は道路に加え、ガス輸送管や光ファイバー通信ケーブルを併設する予定
であり、将来的には鉄道の敷設も計画されている。

(c)事業実施機関
バングラデシュ橋梁公社(Bangladesh Bridge Authority)
住所:Setu Bhaban, Banani, Dhaka-1212, Bangladesh
TEL:+880-2-9888414、FAX:+880-2-9888414

(d)今後の事業実施スケジュール(予定)
(i)事業の完成予定時期:2015年2月(施設供用開始時をもって事業完成)
(ii)コンサルティング・サービス招請状送付時期:2010年3月(送付済み)
(iii)本体工事に係る国際競争入札による最初の調達パッケージ入札公示:
調達パッケージ名:橋梁本体(Main Bridge)
時期:2010年11月事前資格審査公示締切済


(2) 「クルナ水供給事業」
Khulna Water Supply Project

(a)事業の背景と必要性 
バングラデシュでは、安全な水の安定的な供給が十分に行われておらず、国民の安
全な水へのアクセスは、2005年の時点で70%程度にとどまっています。また、バン
グラデシュでは飲料水の約9割を地下水に依存していますが、地下水の砒素汚染や地
下水位の低下等が深刻化していることから、バングラデシュ政府は表流水の開発に
よる水供給の改善を推進する方針を打ち出し2025年には主要都市で、90%の人々が
上水道へアクセスできることを目標として設定しています。しかし、とりわけバン
グラデシュ第三の都市(南西部最大の都市)であるクルナ市では、未だ大規模上水
道施設の整備は行われておらず、クルナ市民の約22%しか上水道サービスを利用す
ることができていません。サービスを受けられない住民、特に女性たちは家族のた
めに毎日、合計すると平均約90分もかけて共有の井戸から水を汲み、自宅へと持ち
帰らなければならず、大きな負担となっています。このように、クルナ市では今後
の人口増加も見込んだ需要水量を満たすために、表流水を利用した上水道施設整備
が喫緊の課題となっています。

(b)事業の目的及び概要
本事業は、クルナ市で住民が安全な水に安定してアクセスすることができるよう、
取水・浄水・送水・配水施設の整備を一体的に行うものです。本事業により、上水
道サービスを利用することができる人口は、22%程度から約73%に増加すると見込
まれています。また、本事業では特に低所得者コミュニティでは水利用者グループ
を組織し、コミュニティ共同給水栓を設置することにより、貧困層にも本事業の成
果が行き渡るよう、配慮しています。

また、乾季(3~5月頃)にはバングラデシュの南に位置するベンガル湾から海水が
遡上する現象が見られ、飲み水等に利用可能な淡水の確保が難しくなりますが、今
後気候変動の影響により更に深刻化する可能性もあります。本事業での上水道施設
の完成後には、雨季に貯水池で貯めた塩分濃度の低い水を、海水遡上が著しい時期
の塩分濃度の高い水と混ぜることにより水質を安定させる予定であり、本事業は気
候変動への適応にも貢献することとなります。

本事業はアジア開発銀行との協調融資案件であり、円借款資金は、上水道施設のう
ち取水施設及び浄水場・貯水池並びにコンサルティング・サービスに充当されます。

(c)事業実施機関
クルナ上下水道公社(Khulna Water Supply and Sewerage Authority)
住所:1062/1ka, Khan-A-Sabur Road, Khulna-9100, Bangladesh
TEL:+880-41-810608、FAX:+880-41-720857

(d)今後の事業実施スケジュール(予定)
(i)事業の完成予定時期:2016年6月(施設供用開始時をもって事業完成)
(ii)コンサルティング・サービス招請状送付予定時期:2011年6月
(iii)本体工事に係る国際競争入札による最初の調達パッケージ入札公示:
調達パッケージ名:取水施設・導水管パッケージ、浄水場・貯水池パッケージ(Intake and Raw Water Transmission Pipe Package、Surface Water Treatment Plant and Impounding Reservoir Package)
予定時期:2012年5月



(3) 「中小企業振興金融セクター事業」
Financial Sector Project for the Development of Small and Medium-sized Enterprises

(a)事業の背景と必要性 
バングラデシュは、近年縫製品・ニット製品の輸出と海外労働者送金がけん引役と
なって、堅調な経済成長を見せている一方、今後も堅調に発展するためには、製造
業を中心とした産業の多角化及び裾野産業の育成が必要となっています。特に、バ
ングラデシュに約590万社あると言われる中小企業は、付加価値ベースでGDP比の約
25%を占め、約3,100万人の雇用を生み出していると言われています。その中でも、
特に製造業では、中小企業が全体産出額の約6割を占めています。バングラデシュ政
府は、中小企業に経済成長と貧困削減に重要な役割を果たすことを期待し、中小企
業振興を優先的政策課題として位置づけています。

バングラデシュの金融セクターはこれまで、銀行部門による融資は大企業に集中す
る一方、零細企業についてはマイクロ・ファイナンス機関による小口融資が近年増
えています。しかし、その狭間に位置する中小企業は「ミッシングミドル」とも呼
ばれ、銀行・金融機関から設備投資に必要な中長期資金が十分提供されていません。
その要因として、厳しい担保要件、金利水準の高さ、融資期間の短さ、融資手続
きの煩雑さ等が挙げられています。

(b)事業の目的及び概要
本事業は、同国の中小企業に対してバングラデシュ銀行(中央銀行)から市中銀行
・金融機関への転貸を介して中長期融資を供与するもの(注3)です。これにより、
十分な資金を調達できなかった中小企業が銀行・金融機関より資金を借り入れ、中
長期の設備投資を行うことが可能となります。本事業により約1万社程度の中小企業
が裨益する見込みです。また本事業では、コンサルティング・サービスを通じて、
日本等で広く導入されているリレーションシップバンキング(注4)を始めとした中
小企業金融の手法等に関する研修を、市中銀行・金融機関に対して提供し、中小企
業金融に関する資金仲介機能の向上と円滑化を図ります。これらにより、中小企業
の生産・投資の拡大、ひいてはバングラデシュの産業及び経済の健全な発展並びに
雇用創出に寄与すると期待されます。

借款資金は、中小企業振興のためのツーステップローン及びコンサルティング・サ
ービスに充当されます。

(注3)JICAの円借款資金を開発途上国の政府・公的金融機関が借り入れ、場合によ
っては民間金融機関等を経由して、適格な最終需要家へ貸付を行うスキームをツー
ステップローンと言います。

(注4)金融機関が、顧客(借り手)との間で親密な関係を継続的に持つことにより、
外部では通常入手しにくい借り手の信用情報などを入手し、その情報を基に貸し
出し等の金融サービスを提供するビジネスモデルを指します。

(c)事業実施機関
バングラデシュ財務省銀行金融機関局(Bank and Financial Institutions Divisi
on of the Ministry of Finance)。ただし、実際の事業実施は財務省の委託を受け
て、バングラデシュ銀行(Bangladesh Bank)が行います。

バングラデシュ銀行
住所:Head Office, Motijheel C/A, Dhaka-1000, Bangladesh
TEL:+880-2-7165322、FAX:+880-2-9512991

(d)今後の事業実施スケジュール(予定)
(i)事業の完成予定時期:2016年3月(ツーステップローンの貸付完了時をもって
  事業完成)
(ii)コンサルティング・サービス招請状送付予定時期:2011年7月
(iii)本体工事に係る国際競争入札による最初の調達パッケージ入札公示:本事業
では、本体工事に係る入札はありませんが、仲介金融機関により供与されるサブロ
ーン対象事業において逐次事業実施の為の調達が行われる見込みです。

□バングラデシュ人民共和国向け円借款案件 事業地図(PDF/157KB)
 http://www.jica.go.jp/press/2011/pdf/20110518_01.pdf


■バングラデシュ向け円借款/パドマ多目的橋に342億/JICA
 http://www.kensetsunews.com/article.php?article_id=A1105200401&date=2011-05-20&class=pickups
 (建設通信新聞 2011年5月20日)

国際協力機構(JICA)は18日、バングラデシュ人民共和国との間で3件、総額約549
億円を上限とする円借款貸付契約に調印した。明石海峡大橋の約1.6倍の長さを持つ
世界有数の大規模橋梁建設や、上水道施設整備などに充当する。
貧困国の同国は近年、有望な産業拠点・市場として注目を浴びているが、3つの大河
(パドマ川、ジャムナ川、メグナ川)により国土が分断され、電力や道路、上下水
道などのインフラ整備も圧倒的に不足している。
今回の円借款案件の目玉となる「パドマ多目的橋建設事業」は、パドマ川中流域に
初めてとなる全長約6.15kmのトラス型式橋梁を建設する。同国のハシナ首相は「南
部の開発はこの橋の存在にかかっている」と語っている。
同事業の借款金額は342億円で、橋梁本体の建設工事費に充てる。本体工事の国際競
争入札にかかる事前資格審査申請は、既に締め切っている。供用開始の目標時期は
2015年2月。橋には道路のほか、ガス輸送管や光ファイバー通信ケーブルを併設する
予定。将来的には鉄道の敷設も計画されている。
日本政府はこれまでにも橋梁建設の支援を行ってきており、パドマ橋が完成すると
、3大河川のすべてに日本支援による大規模橋梁が架かることになる。
また、第3の都市・クルナ市には上水道施設を整備する。借款金額約157億円の「ク
ルナ水供給事業」は取水、浄水、送水、配水施設を一体整備するもので、上水道サ
ービスを利用できる人口を現在の約22%から約73%に引き上げる。
円借款資金は取水施設と浄水場、貯水池の整備、コンサルティング・サービスに使
う。6月にはコンサルの招請状を送付する予定。本体工事の国際競争入札は12年5月
に公示する見通しだ。完成予定時期は16年6月となっている。
このほか、今回の円借款では、中小企業向けの設備投資資金の供給も行う。



■クリーンダッカ大作戦
 http://ivusa.main.jp/dv6/php/system/topics/get.php?pass=201103071439241034200264
 (IVUSA国際ボランティア学生協会 2011年04月26日)

3月7日(月)から3月17日(木)までの10日間、バングラデシュ人民共和国の首都ダ
ッカにて、「ゴミ拾いという名の国づくり」というコンセプトで清掃活動及び交流
活動を実施しました。

今回の活動はIVUSA学生101名と事務局員2名、ダッカ大学生約100名が参加した大規
模プロジェクトであり、ダッカ大学の敷地内で活動を行いました。その場所にはダ
ッカ大学の寮がいくつもあり窓から捨てられたと思われるゴミが散乱していました

また清掃活動の他にも日本ポリグル株式会社とパシフィックコンサルタンツ株式会
社のご協力によってダッカ大学内の池の浄化実験の見学、「環境」をテーマにした
シンポジウム、交流会を行いました。

現在、バングラデシュは都市化への発展に伴う人口集中・市街地拡大から都市環境
の悪化が深刻で、特に首都ダッカ都市圏は人口が1400万人を超え、増大する廃棄物
の管理が大きな課題となっています。先進国に住む日本人学生と途上国であるバン
グラデシュ学生が共に活動することに対しても、お互いにカルチャーショックを受
け入れられるのか不安でした。

ですがこの課題に対し、パシフィックコンサルタンツ株式会社、国土保全技術本部
港湾部国際開発グループ技師の神波泰夫氏から環境を意識した都市開発についての
講演や、日本ポリグル株式会社の水質浄化装置の実証をシンポジウムで開催し、国
境・人種を越えて環境について考えることができたことから、お互いの不安は緩和
されたように思います。
その中で、「違う国の学生同士がこうして行動を共にし、一つのことに取り組んで
いる。すぐには何も変わらずとも、地道に君たちが出来ることを精一杯すれば、環
境も社会も変わってくる」という小田会長の奨励のお言葉をいただいた時、会場は
大きく盛り上がりました。

活動を続け、互いに絆が生まれているのを感じながらも別れの時間が来た時「私た
ちだけでもこの活動を続ける」「バングラデシュにIVUSAを立ち上げたい」と言うダ
ッカ大学生がいました。彼らは今でも私たちと連絡を取り合い、FaceBookで「Miss
ionCleanDhaka」というグループを作って清掃活動を進めています。
 今回結んだ私たちの絆は、きっと未来へと引き繋がれていき、ゴミ拾いという名
の国づくりに繋がっていくと信じています。(立命館大学4年 白井 麻里)


【プロジェクトリーダーより】
バングラデシュは独立して40年たった今でも政治の不安定さ、貧富の差は解決され
ておらず問題も多くある国です。しかし、「この国は変わる」そう思えた活動でし
た。国民から溢れるエネルギーに凄まじいものを感じ、この国民のエネルギーが正
しい方向に向かえば、この国は物理的にも精神的にもさらに豊かになるはずと思う
からです。

そして活動を共にしたダッカ大学生は、国の首相や大臣になる可能\性を秘めていま
す。大きな可能\性を持つ彼らが今回の清掃活動から感じたものを生涯維持し、行動
することで20年後のバングラデシュに希望をもたらすのではないでしょうか。

この活動は始まったばかりです。すぐ結果がでてくるものではありません。だから
こそ、今回の活動で植えた絆という芽をIVUSAが継続することで大きくさせられると
考えています。これからもよりよい活動を行い、より厚い関係を築くことを目指し
、IVUSAは努力します。
改めまして、本年度の活動にご協力いただいた皆様方に心から御礼申\し上げます。
ありがとうございました。(立命館大学4年 宮澤 温志)


【追記】
3月11日に発生した東北関東大震災についてのニュースは、翌日12日にほぼ全ての新
聞の1面で報道されるなど、バングラデシュでも大きく取り上げられました。清掃作
業中にもダッカ大学生含む多くの方々から本活動参加者の家族・友人の安否を心配
する声をいただき、13日にはダッカ大学TSC(Teacher and Student Center)構\内
に日本への追悼の意を表\す文と、学生の寄書を集めるための横断幕が掲示されまし
た。その横断幕には多くの励ましと共感の声が書き込まれていきました。

=横断幕全文=
Our deepest condolences to the people of Japan , particularly those who ha
ve lost loved ones in the earthquake and tsunamis.
日本の人々、特に、この地震と津波で愛する者を亡くした人々に、深い哀悼の意を
ささげる。
Our heart and our tears are with you.
私たちの心と涙はあなたたちと共にある。
We the Bangladesh stand ready to do anything can to help our Japanese frie
nds as they deal with the aftermath of this tragedy.
私たちバングラデシュは日本の友人のために、喜んで立ち上がる。
彼らがこの悲劇に立ち向かえるように。

□クリーンダッカ大作戦は以下の皆様のご協力により実施されました
<共催>ダッカ大学

<協力>バングラデシュJICA事務所、日本ポリグル株式会社、パシフィックコンサル
タンツ株式会社、ダッカ市役所、D-WATERTECH(順不同・敬称略)

<協賛>大塚製薬株式会社、大日本除虫菊株式会社、日本アルコール産業株式会社、
相日防災株式会社、株式会社健康体力研究所、株式会社アースコンシャス、福地製
薬株式会社、玉川衛材株式会社、日本製紙クレシア株式会社、スバル産業株式会社、
ミドリ安全株式会社、サラヤ株式会社 (順不同・敬称略)



■インド・バングラデシュ:インド・バングラ間の送電線建設に向け、建設契約締結
 http://www.jepic.or.jp/news/pdf/2011.05.11-08.pdf
 (社団法人 海外電力調査会 2011年5月11日)

2011 年4 月12 日付現地紙によれば、バングラデシュ送電公社(PGCB)は、インド
‐バングラデシュ間 no 送電線(400kV、長さ約 40km)と変電所の建設について、
スペインのCorba 社と 940万ドル、ドイツSiemens 社と 1.07 億ドルの契約を結ん
だ。これらの契約により、バングラデシュの Bheramara とインドとの国境沿いの
Bangram を結ぶ送電線の建設が行われることになる。バングラデシュ政府は、この
送電線を通じてインドから2012 年末頃から250MW、その後、500MWの電力を輸入する
ことについて、2010 年7 月26 日に35 年間の契約を締結した。また将来的には、バ
ングラデシュからインドへ電力を輸出する可能性もある。バングラデシュ側の送電
線の建設費は1.49 億ドルで、アジア開発銀行(ADB)が 1 億ドルを出資している。
今後数カ月以内に建設が始まり、2012 年までに完成する予定。この他に、両政府間
では、400kV、長さ約125km の送電線をバングラデシュのBheramara からインドのB
aharampur まで結ぶ合意が既に結ばれている。



■邦人安全情報(邦人被害の強盗事件発生)
 http://www.bd.emb-japan.go.jp/jp/safety/pdf/anzen150511.pdf
 (在バングラデシュ日本大使館 2011年5月15日)

今月13日夜間、ダッカ市内のボナニ地区において、邦人女性被害の強盗事件が発
生しました。
13日午後8時頃、被害者の女性と知人との2人で、リキシャにてボナニ地区の飲
食店に向かう途中に、背後から近づいてきた車両(紺色のワンボックスカー)の助
手席に乗車した男性から、追い越しざまに肩に掛けていたバックを強取されました。
被害者はその反動でリキシャから転倒し、そのまま車両に数メートル引きずられ、
腕と脚に擦り傷を負いました。
昨年末から外国人を狙っていると思われる強盗被害が多発しています(邦人被害は
本件が4件目)。
最近は比較的治安の良かったエリアでも犯罪が増えています。犯罪者は成功した犯
罪を続ける特性があるため、今後も同様の事件の発生が予想されます。
皆様におかれましては、以下の様な点に十分注意してください。
・夜間、早朝のリキシャ、CNG にはできるだけ乗らないようにする。
・強盗被害にあった際には抵抗しない。(犯人は銃器やナイフを持っている可能性がある。)
・人通りの少ない場所、時間は避ける。
・不審な行動をする人、車(何度も同じところを行き来する。長時間同じ場所にい
 る等)に注意する。
・自家用車であっても常時ドアロックを掛ける。
・外食、買い物などで迎えの車両を待つ際も店舗敷地内で待機し、道端での時間を
 できるだけ少なくする。(特に夜間飲酒時は気が緩みますので気をつけてください。)
・バッグは道路側とは反対側の手に持ち、万一ひったくられた際には引きずられな
 いようにする。
・なるべく一人では行動しない。
・自分は男性だからといって安心しない。
 特に今回の事件のように、繁華街に面するメインロードで、かつ、人通りが多い
 場面でも、周囲に気を配り決して気を抜かないで下さい。犯罪に対し、高い意識を
 持つことで事件を未然に防ぎましょう



■東日本大震災:留学生がチャリティー 母国災害支援「恩返し」--広大 /広島
 http://mainichi.jp/area/hiroshima/news/20110522ddlk34040394000c.html
 (毎日新聞 2011年5月22日)

世界と東日本大震災の被災地をつなぐチャリティーイベントが21日、広島大学(
東広島市鏡山1)であり、同大の留学生ら約200人が参加した。

同大のバングラデシュ人留学生組織や、大学院国際協力研究科の学生が3月に設立
したボランティア団体「Operationつながり」(高橋大海代表)などが企
画。院生のシデキ・ムハマド・ニュー・イー・アラムさん(34)は、07年に母
国で発生したサイクロン災害の時に日本の支援を受けたことに感謝し、「同じ人間
として(被災者を)助けたい」と、高橋さんに企画を呼び掛けた。

会場では、被災地の様子の報告やバングラデシュの民族衣装のファッションショー
などが催され、世界各国の料理もふるまわれた。

参加費は全額を、日本ユネスコ協会連盟を通じて被災地に寄付するといい、高橋さ
んは「これを機に『何かしたい』という思いがつながれば。被災地のニーズにあっ
た支援を考えていきたい」と話していた。【北浦静香】

□Operation つながり
 http://s6.ql.bz/~t-trip/blog/

□留学生「日本へ恩返し」 広島大の集いに200人
 http://mytown.asahi.com/areanews/hiroshima/OSK201105210134.html
 (朝日新聞 2011年5月22日)

留学生たちの呼びかけで、東日本大震災の被災地を支援するチャリティーイベント
が21日、東広島市鏡山1丁目の広島大学東広島キャンパスであり、約200人が
参加した。

呼びかけたのは、同大大学院国際協力研究科などに在籍するバングラデシュの留学
生たち。同研究科の学生10人を中心に作られた震災支援ボランティアグループ「
Operation つながり」のメンバーらが企画を引き受けた。

イベントでは、4月に福島県の被災地に入った「つながり」のメンバーらが現地の
様子を報告。インドやカンボジア、ネパールなどの留学生が伝統舞踊や音楽などを
披露し、カレーなどの自慢料理を振る舞った。

留学生の1人、シディキーさん(33)は「2007年のサイクロンの時は日本の
人たちも助けてくれた。恩返しになれば」。つながり代表の高橋大海(たいかい)
さん(30)は「広島に避難している人の心のケアなど、広島からできることを長
いスパンで考えたい」と話した。

イベント参加費500円は、被災地の子どもたちを支援するため、日本ユネスコ協
会連盟に寄付するという。(水田道雄)



■【コラム】 バングラデシュでゼネスト中を突破?
 http://global-jinzai.info/896.html
 (グローバル人災ニュース 2011年5月18日)

ゼネスト(general strike-一企業・組織・団体によるストライキでなく全国的規模
かつ多くの産業にわたる規模で行われるストライキを略してゼネスト)は日本の若
い世代ではすでに忘れさられるようになっています。これも当然のことで、日本で
は1947年の2月1日に計画されましたが、マッカーサーにより中止されて以来、沖縄
返還時の1971年11月10日の沖縄ゼネストが記録に残るくらいです。

しかし、バングラデシュでは最近までもゼネスト(バングラデシュでは「ハルタル-
Hartal」と呼ばれる)がたびたび起きています。多くは労働争議と言うより政治的な
対立によるもので、反政府運動の一環と言えます。外務省の渡航安全情報にも注意
が掲載され時があります。2005年の1月末のアワミ連盟のハルタルは4日間計画され、
その後も一週間ほど反政府運動の集会が続くという長期間のものでした。最近で
は2010年6月にも同じようにハルタルが計画されました。

仕事でバグラデシュの首都ダッカに滞在していた時、このハルタルに遭遇しました。
街で一番の高級ホテルに宿泊していたのですが、基本的には一歩も外に出ること
はできませんでした。ホテルの窓から外を見るといつもは人があふれている道路に
車も人も全くいなく、商店も投石などの被害を恐れて閉店していました。また、外
国人は狙われやすいとも聞きました。

ハルタルの当日は出張の帰国日で、何とか空港に行かねばと、ホテルの人に相談し
ても拉致があきませんし、もちろん、タクシーも全くありませんし、たとえ乗れた
としても市中を通るのは危険です。思案に暮れていると、現地の商社員からアレン
ジができたからもう大丈夫との連絡が入り、公的でない私的の救急車がホテルに迎
えに行くから待っていろと言うことでした。なるほど、少し薄汚れていましたが白
い(バングラでも救急車は白いのでしょうか)救急車が来て無事空港まで送ってもら
いました。途中、興味半分外を見ていましたら、道には人はほとんどいませんが、
遠くの商店街ではデモ行進が見えました。

その時、救急車の運転手から「外を見るな、危険だぞ」と言われ、その後はおとな
しく横になって行きました。デモは人口の多い国ですからすごい人の数でした。聞
くところによると日当が支払われているとか。空港に着くと、そこはハルタルどこ
吹く風で、全く正常に機能しているのにも驚きでした。

バングラデシュは近年、経済成長も著しく2010年12月には首相の来日があり、日本
との関係も深まっていますが、今まで健康に恵まれ、救急車に乗ったこともなかっ
たのですが、バングラの政治状況の一端を見た思いでした。




■[工業用ミシンの需要拡大が続く] (三菱UFJモルガンスタンレー証券)
 http://www.nsjournal.jp/news/news_detail.php?id=257183
 (日本証券新聞 2011年5月23日)

三菱UFJモルガンスタンレー証券は「週間株式投資戦略(5月23日)」で、中国では
内陸部でも就業機会が増えているため、沿岸部では内陸部出身の出稼ぎ労働者が激
減し人手不足が深刻になっていると解説。
沿岸部の労働者不足と大幅な賃金上昇は、バングラデシュやインドなど中国外での
縫製工場新設を促し、熟練工不足は「縫製ロボット」と形容される高級自動ミシン
の導入に繋がる。
熟練工で約10分要するポケット付けは、高級自動ミシンだと僅か10秒で済み品質も
安定。また、中国内のアパレル消費拡大は内陸部の縫製工場新設をもたらす。

JUKIは工業用ミシン世界シェアが28%で、低~高級機まで豊富な商品群に強みを
持つ他、電子部品実装機も手掛けスマートフォン向け高速機を投入している。
ぺガサスミシンは世界シェア4%だが、工業用ミシンの売上構成比が約9割と高いと
紹介。



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