弁当日記

ADACHIの行動記録です。 
青年海外協力隊で2006年4月からバングラデシュに2年間住んでました。

バングラデシュのニュース(2016/8/14) その1

2016年08月14日 | バングラデシュのニュース
以前作成した「人さし指会話 ベンガル語」ですが、配布サイトが
変更になっています。
こちらからダウンロードできるようにしています。
 http://sonar-bangla.biz/archives/15

◆イベント情報◆
◯8月20日 仙台
 今知りたい、バングラデシュ(8/13東京むさしの開催、8/20仙台開催)
 https://www.shaplaneer.org/news/events/imashiritaimusashinosendai/

■見出し(2016年8月14日) No2016-34
◯今知りたい、バングラデシュ(8/13東京むさしの開催、8/20仙台開催)
◯バングラデシュ講演会 襲撃事件の背景語る 中央区 /大阪
◯子供たちにランドセルを 治安の悪化で中止「早く現地訪ねたい」
 宝塚・大口さん夫妻 /兵庫
◯バングラデシュにおける合弁会社設立に関するお知らせ (2016.07.27)
◯減っていくメイドインジャパン~夏休みの自由研究テーマにもオススメ!~
◯「バングラデシュへの日系企業進出状況と将来展望」
◯根っからのバングラデシュ人になった人
◯バングラデシュの携帯電話サービス加入数が判明、
 撤退危機のCitycellはシェアが約0.5%に
◯バングラデシュ国営の携帯電話事業者Teletalkが
 2017年に4G LTEサービスを導入へ
◯バングラデシュ当局、Robi AxiataとAirtel Bangladeshの合併を承認
◯中鉄、バングラデシュと31億ドルのインフラ建設契約を締結
◯バングラ中銀の資金盗難、NY連銀がフィリピン中銀に協力要請
◯バングラデシュ中銀の資金盗難、比銀行への不正送金分は返還へ
◯バングラデシュとネパールの労組が自治労を訪問・意見交換を実施
◯首相「バングラ支援続ける」 追悼式に参列
◯バングラテロ 犠牲者7人、合同追悼式 安倍首相、参列
◯「永遠に輝くダイヤモンドのような人だった」
 邦人犠牲者の志引き継ぐ バングラ鉄道関係者
◯青年海外協力隊、バングラデシュから撤退 JICA、テロ受け
◯バングラで大型ODA延期 円借款で最大、発電所計画
 日系企業の安全に懸念
◯最貧国搾取する資本への恨み バングラ・テロ事件の背景
 人道支援と裏腹な海外進出   2016年7月8日付
◯バングラに帰国した出稼ぎ労働者が変える妻の服
 過激思想が広がる特殊な経済的事情とは
◯新たなテロ組織台頭=国際ネットワーク当局見逃す
 ダッカ事件から1カ月・バングラ
◯バングラ、治安回復遠く、テロ1カ月
◯首謀者、IS機関誌に登場=ダッカ飲食店襲撃テロ-バングラ
◯テロ首謀者、IS支部トップか バングラ警察が捜査
◯バングラテロ、首謀者らに国外とつながり カナダや日本
◯ダッカ飲食店襲撃、英国籍の容疑者を逮捕 私立大講師
◯「生きているか」「イエス」 負傷邦人の生存確認後に再銃撃
 証言記録を裁判所に提出
◯イスラム過激派9人を殺害=バングラ首都でまたテロ計画か
◯バングラデシュ 日本人射殺 過激派に逮捕状
◯北朝鮮外交官を追放=高級たばこ持ち込み図る-バングラ
◯北朝鮮外交官を国外追放 バングラ、大量のたばこや電化製品の密輸図る
◯洪水で流されてきたゾウ、村人らに救出される バングラデシュ
◯縫製工場で働く10歳少年、同僚が惨殺 バングラデシュ



■今知りたい、バングラデシュ(8/13東京むさしの開催、8/20仙台開催)
 https://www.shaplaneer.org/news/events/imashiritaimusashinosendai/
 (シャプラニール 2016年8月20日)

7/9に東京にて開催した「今知りたいバングラデシュ~ダッカ襲撃事件をうけて~」
は、7/31に大阪でも開催し、多くの方が関心をもってくださっています。そこで
開催地域を広げ、東京むさしの地区、仙台での開催が決まりました。

講師には長年バングラデシュと関わりをもたれている筒井哲朗氏をお招きし、今
バングラデシュで起きていることや7/1に起きたダッカ襲撃事件について感じられ
ていることをお聞ききします。東京むさしの開催では、コーディネーターとして
オックスファム・ジャパンの事務局長中川英明氏が加わります。

今回の事件で両国の関係が損なわれることがないよう、ひろく市民の方々にこれ
までの日本とバングラデシュの繋がり、そして何よりその国で生活する人たちに
ついて知っていただくことを目的としています。お誘いあわせの上ぜひ皆さまで
お越しください。

1.東京むさしの開催
【日時】2016年8月13日(土) 14:00~16:00
【場所】
日本福音ルーテル・むさしの教会
東京都杉並区下井草1-16-7
JR中央線 阿佐ヶ谷駅(徒歩15分) または 西武新宿線 鷺宮駅(徒歩11分)

関東バス阿01,02にて白鷺1丁目下車すぐ
【定員】50名
【講師】
筒井哲朗氏(一般社団法人シェア・ザ・プラネット代表理事)
【コーディネーター】
中川英明氏(特定非営利活動法人オックスファム・ジャパン事務局長)
【参加費】500円
【お申込み】
以下までお名前と連絡先をご連絡ください。東京開催への参加とご明記ください。

シャプラニール=市民による海外協力の会
E-mail:event@shaplaneer.org
TEL:03-3202-7863(火~土、10:00~18:00)

【主催】
一般社団法人シェア・ザ・プラネット
特定非営利活動法人オックスファム・ジャパン
特定非営利活動法人シャプラニール=市民による海外協力の会
シャプラニールむさしの連絡会

※当日はフェアトレード商品の販売も行います。

2.仙台開催
【日時】2016年8月20日(土) 14:30~16:30
【場所】
仙台市市民活動サポートセンター6階 セミナーホール
仙台市青葉区一番町四丁目1-3
地下鉄南北線「広瀬通駅」西5番出口すぐ
地下鉄東西線「青葉通一番町駅」北1番出口徒歩約6分
【定員】80名
【講師】筒井哲朗氏(一般社団法人シェア・ザ・プラネット代表理事)
【参加費】500円
【お申込み】
以下までお名前と連絡先をご連絡ください。仙台開催への参加とご明記ください。

シャプラニール仙台・ボンドゥの会 原(090-3759-5904)
シャプラニール=市民による海外協力の会
E-mail:event@shaplaneer.org
TEL:03-3202-7863(火~土、10:00~18:00)
【主催】
特定非営利活動法人シャプラニール=市民による海外協力の会
シャプラニールボンドゥの会

講師紹介

筒井哲朗(一般社団法人シェア・ザ・プラネット代表理事)
1986年、青年海外協力隊でバングラデシュへ2年間の派遣、その後メーカー勤務を
経て94年シャプラニール入職、以降バングラデシュ駐在2回(計5年10か月)、理
事及び事務局長を6年務めた。
2014年一般社団法人シェア・ザ・プラネット設立 代表理事

中川英明(オックスファム・ジャパン事務局長)
1989年より国連機関(UNHCR)やNGOのスタッフとして国際協力の活動に関わり、
ベトナム、スリランカ、ベリーズ、旧ユーゴスラビア、バングラデシュ、アフガ
ニスタン、南スーダンなどで緊急人道支援やコミュニティ開発支援の現場を経験。
2015年10月より現職。
※中川氏は東京むさしの開催のみの登壇となります。



■バングラデシュ講演会 襲撃事件の背景語る 中央区 /大阪
 http://mainichi.jp/articles/20160803/ddl/k27/040/626000c
 (毎日新聞 2016年8月3日)

 講演会「今知りたいバングラデシュ?ダッカ襲撃事件をうけて」が先月31日、
大阪市中央区であった。「シャプラニール=市民による海外協力の会」主催。シャ
プラニール元事務局長で一般社団法人シェア・ザ・プラネット代表理事の筒井哲
朗さんが日本人7人も犠牲になった襲撃事件の背景に触れながら現地の最新事情
を語った。

 筒井さんは「事件が起きたことでバングラデシュやイスラム教の誤ったイメー
ジが広がることを心配している」と問題提起した。現地の写真映像を映して、(
1)政治(独立と二大政党)(2)援助(日本のODAと経済発展)(3)イス
ラム世界と西欧世界(グローバル化)(4)経済発展と子どもの環境(若者の心
の闇)??という四つの視点から、バングラデシュの現状を解説した。

 筒井さんはイスラム教について「祈りや断食など形を大切にする宗教。テロ行
為は、宗教の教えではない」と説明。「高学歴で裕福な若者が社会のプレッシャ
ーを受け、その正義感が間違った方向に向けられた可能性がある」と話していた。


 「これから日本とバングラデシュの2国間関係は」「現地で身を守る方法は」
など活発な質問が続いた。



■子供たちにランドセルを 治安の悪化で中止「早く現地訪ねたい」
 宝塚・大口さん夫妻 /兵庫
 http://mainichi.jp/articles/20160812/ddl/k28/040/328000c
 (毎日新聞 2016年8月12日)

 7月に、日本人7人を含む20人が死亡したバングラデシュのテロ事件の影響
で、宝塚市のNGOが現地の子供たちに、雨期に備えたランドセルや傘を届けら
れなくなった。確実に届けるため現地を訪ねて渡そうと考えていたが、事件後の
治安状況から中止を決めた。NGOの大口忠男理事(72)は「雨の日、現地の
子供たちが教科書をぬらさぬよう服の下に入れ、通学していた姿が忘れられない。
早く平和になってほしい」と話す。【石川勝義】

 NGOは「日本はアジアの国々と共に!」(JAC)。元小学校長の大口さん
と元看護師の妻十四子さん(72)は定年退職後にアジア各国を訪ね、若者と交
流。2013年に訪れたバングラデシュの孤児院で、貧困から子供たちが教育を
受けられない現状を知った。この国の15歳以上の識字率は約59%で、大口さ
んによると、中学校に通える子供は4割ほどという。知人からの支援も合わせて
約900万円を投じ、学校を建設しようと決めた。

 今年1月、東南部の第2の都市チッタゴンの北部にある、ジョブラ村に「ジョ
ブラウメシュ中等学校」を開設。生徒は5?12歳の幼稚園児から中学生までの2
7人。学費は無料で教員4人の給料もJACが負担している。

 現地は雨期に入り、学校側から「通学用のかばんがほしい」との要請があり、
大口さんは宝塚市民らに呼びかけて、子供が使った後のランドセル約60個と傘
約80本を用意。遠方で郵送しても届かない場合もありえるため、7月にこの学
校を訪れて直接、届ける予定だった。ダッカでの事件後、治安状況の悪化を憂う
ルプナ・チョウドリー校長からの連絡で中止を決めた。

 学校では、事件の犠牲者を悼み、事件後の7月6?11日、黙とうをしたり、亡
くなった日本人7人が国際協力機構(JICA)の事業に携わった建設コンサル
タント会社の関係者だったことで、JICAの活動について学んだりしたという。
大口さんは「日本に対する感情の良い国だけに、こんな事件が起きて悲しい。だ
が、貧しい子供たちの教育支援は続けたい。早く現地を訪ね、届けたい」と話す。


 JACでは不用なランドセルや傘の提供を呼びかけている。問い合わせはJA
C事務局(0797・20・0571)。



■バングラデシュにおける合弁会社設立に関するお知らせ (2016.07.27)
 http://www.tandch.com/upfile/201607271212102220160727.pdf
 (株式会社 T&C メディカルサイエンス 平成28年7月27日)

当社は、本日開催の取締役会において、バングラデシュに合弁会社Japan Specia
l Healthy Water,Ltd.(以下「JSHW社」という。)を設立することを決議しまし
たので、下記のとおりお知らせいたします。

 記
1.合弁会社設立の目的
JSHW社は、バングラデシュにおいて国民病となりつつある糖尿病の予防・治療に、
当社が研究開発、技術提供を行っているEndoSCAを使った再生医療を持って取り組
み、バングラデシュの国民の健康維持に資することを目的としています。当社は、
JSHW社にEndoSCA生産のための設備、技術、ノウハウ等を提供してまいります。ま
た、JSHW社は、平成28年7月21日に開示いたしました、Drinkable Air社のウォー
タージェネレーターChameleon8及びその関連製品の製造販売も行ってまいります。


2.合弁会社の概要(予定)
(1)名称 Japan Special Healthy Water,Ltd.
(2)所在地 House No.307,Road No.21 NewDOHS , Mohakhali,
Dhaka-1206, Bangladesh
(3)代表者の役職・氏名Abdul Matin Mollik
(4)事業内容再生医療技術の開発及び提供ヘルスケア商品の販売
 ウォータージェネレーターの製造販売及び輸出
(5)資本金100百バングラデッシュ・タカ
(約130百万円、1BDT=1.3円換算)

(6)設立年月平成28年8月(予定)
(7)決算期12月
(8)純資産100百バングラデッシュ・タカ
(約130百万円、1BDT=1.3円換算)
(9)総資産100百バングラデッシュ・タカ
(約130百万円、1BDT=1.3円換算)
(10)出資比率当社グループ30%
  AbdulMatinMollik20%
  AtaurRahmanKhan20%
  AbdulJabbarMollah20%
  AbdusSobhanGolap10%
3.相手先の概要
相手先は、上記(9)バングラデシュ在住の個人であり、当社と相手先との間に、
資本関係、人的関係、取引関係はございません。また、関連当事者にも該当いた
しません。
4.設立予定日
平成28年8月中の設立を予定しております。
5.今後の見通し
今後の取組みの状況により業績に与える影響が生じた場合には速やかにお知らせ
いたします。
以上



■減っていくメイドインジャパン~夏休みの自由研究テーマにもオススメ!~
 http://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=53513?site=nli
 (ニッセイ基礎研究所 2016年08月01日)

小学生を対象に、夏休みの自由研究テーマを紹介するイベントに参加した。その
中で、筆者の提供したテーマは「身の回りのものはどこでつくられているのか」
で、家にある色々なものの生産地を調べて、国に色を塗り、世界地図にまとめて
もらうというものだ。

筆者も事前に自宅で取り組んでみた。やはり、中国産が家電製品や衣類を中心に
数多く見つかり、次第に「また中国か・・・」とうんざりしてくる。それでも根
気強く探すと、台湾(スマートフォン)、マレーシア(エアコンのリモコン、ハ
ンガー)、ベトナム(シャンプー)、タイ(洗濯機)、インド(下着)、バング
ラデシュ(下着)などアジア圏は結構見つかった。欧米やアフリカはなかなかな
いが、冷蔵庫の中やスーパーのチラシにも手を広げ、生鮮食品まで調べれば見つ
けることができた。新しい生産地を見つけた時は、思わずテンションが上がる。


私たちの身の周りにある製品は実に様々な国から届いている。ここでは、一例と
して衣類を取り上げよう。普段身につけている衣類は1年間(2014年)に38.9億点
供給され、そのうち37.7億点が輸入されたものだ。輸入量37.7億点を国内供給量
38.9億点(国内生産量+輸入量-輸出量)で割った輸入浸透率は97.0%に上る。
輸入量は一進一退だが、国内生産量は減少の一途を辿り、10年間で半分以下にな
ってしまっている(図表1、2)。

輸入浸透率が97.0%ということは、残り3.0%が国内にある衣類の国内産の割合だ。
家の中で、メイドインジャパンの服を探そうとしても、33着に1着しかない。見つ
けるのは大変な作業だ。

肝心のどこの国から来たかだが、中国製の比率が最も高い。ただ、その比率には
大きな変化が見られる。93年は46%と半分に満たなかったが、08年頃になると、
8割程度を占めるまでに上昇した。それ以降は、減少に転じ、2015年の中国製の比
率は65%。代わりに、ベトナム、インドネシア、バングラデシュといった国の存
在感が増している(図表3)。

中国には大量生産できる工場が多くあり、糸などの素材も現地で調達できる。技
術も向上し、品質も高水準となり、競争力は強まった。一方で、人件費も高騰し
ており、発注先を人件費の安いベトナムやインドネシアへ移す企業も増えてきて
いるようだ。バングラデシュには欧米のファストファッションの工場が建ち並び、
安価な服が日本に入ってきている。衣類は大量生産・1シーズン使い捨てのビジネ
スモデルが普及しており、今後も輸入シェアの勢力図は変わっていきそうだ。

業種別に輸入浸透率(名目輸入額/名目生産額)を見ると、どの業種も右肩上が
りの傾向にあり、様々な輸入財が生活に浸透している(図表4)。最も上昇率が
高いのは上記でも取り上げた繊維工業で2000年から2010年にかけて50.4ポイント
も上昇している。次に、木材・木製品・家具製造業(13.8ポイント上昇)、電気
機械器具製造業(9.4ポイント上昇)と続いている。日本製品を見つけるのは年々
難しくなっている。

家の中でも発見がある。お子さんと遊びに行く前に、自由研究も兼ねて、何カ国
ゲットできるか、日本製がいくつ見つかるか挑戦してみると楽しい夏休みの思い
出になるかもしれない。



■「バングラデシュへの日系企業進出状況と将来展望」
 http://www.techno--create.co.jp/monthly_report/
 (テクノ・クリエイト 2016年08月01日)

要旨
経済産業省の「第45回海外事業活動基本調査」(2016年5月公表)によると、201
4年度実績の全世界における日系企業海外進出総社数は6,000社(現地法人社数は
約24,000社)を超え、5年前の2009年対比で31.9%増加している。特に低価格かつ
高品質な商品を要求される製造業者は、安価な労働力や原材料を求めて、多くの
企業がアジア圏に進出している。
国際労働機関(ILO)によると、アジア圏の中でもバングラデシュは最低賃金が円
換算で月収7,000円程度と安価である。さらに国際連合(UN)によれば、2015年に
おける同国の総人口は約1億6,000万人であるが、2050年には2億人を突破すると予
測している。また、2015年における生産年齢人口(15~64歳の人口)は日本の約
1.4倍であり、労働力も豊富である。国内経済に関しても、過去5年間におけるGD
P成長率は世界平均2.7%に対し平均6.1%と高い水準で堅調に推移している。
しかし、道路、港湾、電力、水道などインフラの整備は進展しておらず、さらに
商習慣、宗教、国民性などにおいて日本と異なる部分があり、バングラデシュに
おける日系企業の進出事例はASEAN諸国(ラオス及びミャンマーを除く)よりも少
ない。
そこで本レポートでは、既にバングラデシュに進出している日系企業の実態を明
らかにすることにより、今後の同国への進出時における留意点を精査する。さら
に、未だ開拓の余地が残されている同国への日系企業進出に対する誘致に向けた
提言も行う。

1. バングラデシュの概況
バングラデシュは、インド、ネパール、ミャンマーと国境を接する南アジアに位
置している。面積は日本の 40%程度であるが、人口は日本の約 1.3 倍と世界第
7 位の人口を有している。言語はベンガル語が公用語となっており、民族はベン
ガル人が 98%を占める。宗教はイスラム教が90%を占め、暦では金曜日及び土曜日
が主たる休日である。
またイスラム教徒は年に 1 度の断食を行っており、日本では馴染みの薄い生活習
慣が存在している。
バングラデシュの経済は、2014 年の実質 GDP 成長率が 6.1%である。また、過去
5 年間における世界平均 2.7%に対しバングラデシュ平均 6.1%と高い水準で堅調
に推移している。小売業や運送業を中心に 3 次産業が産業別実質GDP 構成比の約
56%を占めている。次いで縫製業が盛んなことに起因して 2 次産業が約 30%を占
めている。バングラデシュの最低賃金は約 7,000 円/月であり、東アジアや AS
EAN 諸国(ラオス及びミャンマーを除く)よりも安価である。
バングラデシュは 1971 年にパキスタンから独立しており、2016 年で建国 45 年
目の比較的新しい国である。独立の翌年には、日本が世界に先駆けてバングラデ
シュを独立国として承認し、支援を開始したこともあり、親日国家でもある。


※詳細はリンク先をご確認ください。



■根っからのバングラデシュ人になった人
 http://www.el.tufs.ac.jp/media/html/pc/News20160808_123611.html
 (日本語で読む南アジアのメディア 2016年08月06日付 Prothom Alo紙)

「私は1973年の10月にバングラデシュに来ました。それからずっと、この国にい
ます。この国は私の国だといつも思っています。時々両親に会いに、日本に帰っ
たことはあります。けれど、日本に戻ろうとは思いませんでした。グルシャンで
あの事件が起こり、そのために私はバングラデシュの人々のように傷つき、ショ
ックを受けました。しかしこれは異常事態であり、この国の人々にはこんなこと
はできません。日本とバングラデシュの友情は長く、また今後も末長く続いてい
くのです」
先の7月1日、グルシャンのホーリー・アーティザン・ベーカリー・レストランで
起きた残虐な襲撃に抗議して(ダカ中心部にある)ショヒドミナル(殉国者記念
碑)とシャバグでの「大衆の目覚めの舞台」で開かれた追悼集会の舞台で、バン
グラデシュ在住の日本人女性、ブイヤン・ウエマツ・和子さんはこう述べた。

かつて和子さんが東京の大学の学生だった頃、当時の東パキスタンの南部を強大
なサイクロン「ゴールキ」が襲い、何十万人もの人が亡くなった。そのとき東パ
キスタンの人を探していた和子さんは、日本のパキスタン学生連盟の会長をして
いたモモタズ・ブイヤンさんと出会った。モモタズさんは当時、東大で船舶工学
を学んでいた。和子さんは日本人学生による団体を立ち上げ、援助活動を始めた
のだが、それとともにモモタズ・ブイヤンさんとも付き合うようになった。


(バングラデシュ独立の)1971年3月25日の後、モモタズさんはパキスタン学生連
盟を離れ、バングラデシュ学生連盟を結成した。和子さんは再び、バングラデシュ
の独立戦争を支援、協力するための活動に奔走した。サイクロン被災者援助で活
動で生まれたバングラデシュへの和子さんの思いは、独立戦争でさらに強いもの
となっていった。モモタズ・ブイヤンさんへの和子さんの愛は、バングラデシュ
への愛へと変わっていった。その後、1973年1月にふたりは結婚した。その年の8
月、和子さんはバングラデシュへやってきた。そこからベンガル語を勉強し、日
本語学校でも教え始めた。そうするうちに学校の校長も務めるようになった。
夫の実家であるキショルゴンジョのパクンディヤの人々にも、和子さんは身内の
ように接した。様々なボランティア活動にも参加した。
グルシャンのあの凄惨な事件のあと、どこで抗議集会や追悼集会が開かれている
のかを和子さんに聞かれて、私(マムヌル・ロシド)は、集会の場所や時間を伝
えた。和子さんはまず、文化団体が合同で開いた、ろうそくの灯りをともして犠
牲者を追悼する集会に参加し、次の日にはシャバグでの「大衆の目覚めの舞台」
に立ってスピーチをおこなった。そのスピーチの概要は最初に記したとおりであ
る。和子さんは何度も言った。「日本に住む人々に、バングラデシュの人がどん
なにこの野蛮な事件を憎んでいるのかを知らせる必要がある。両国の友情がずっ
と続くよう、守っていく必要がある」と。その言葉から、彼女には生まれ故郷よ
りもバングラデシュの方がさらに大切であるように思えた。日本のNHKでは、和子
さんは日本語でバングラデシュの人々の気持ちについて語り、この国の人たちが
テロをいかに憎み、抗議し、憤っているのかを伝えた。

独立戦争やサイクロン、洪水、高潮などの自然災害でバングラデシュが危機的状
況にあったとき、外国の多くの人々が救援や協力の手を差し伸べるために、私た
ちの国へやってきた。独立の前から、外国の人たちがこうした貢献をしてくれた
ことを、私たちは知っている。(近代演劇の)額縁舞台を初めて作ったのも外国
人で、ロシアの人だった。ベンガル語の分野では(大英帝国時代、インドの現地
語研究の中心となった)フォート・ウィリアム・カレッジの果たした役割につい
て私たちは知っている。しかし、和子さんは自分の名を売ることに全く興味がな
かったために、そのバングラデシュへの愛を知る機会はこれまでなかった。どの
ようにサイクロンの被害者たちに寄り添ったのか、解放戦士たちの友人となった
のか、難民キャンプで惨めな生活を送る人々のもとに駆けつけたのか、こうした
ことを私たちはこれまで知らずにいた。和子さんの心の中の場所をバングラデシュ
がどのようにして占めるようになったのか、その血のなかにバングラデシュがど
のように染み込んで一体となっていったのか、その歴史も知らないままだった。

ほんの数日前、アブダビの高速道路での事故で和子さんはこの世から永遠に去っ
て行ってしまった。バングラデシュに戻ってくることはできなかった。43年前、
果てしない喜びを胸にいだいてやって来た、この愛してやまないバングラデシュ
の地に、常に帰ってくる場所であったこのバングラデシュに、棺に入れられた姿
でした帰ってくることしかできなかったとは、なんと不幸なことなのか。
自らをバングラデシュの国民だと常に考え、国民としての責務を果たしてきた、
そして心からこの国を愛してくれたひとりの日本人を、バングラデシュは失った。




■バングラデシュの携帯電話サービス加入数が判明、
 撤退危機のCitycellはシェアが約0.5%に
 http://blogofmobile.com/article/67832
 (blog of mobile 2016年08月10日)

バングラデシュの政府機関で電気通信事業を管轄するBangladesh Telecommunica
tion Regulatory Commission (BTRC)は携帯電話サービスの加入数を公開した。

2016年6月末時点の加入数を公表しており、携帯電話事業者別の加入数およびシェ
アも判明している。

なお、統計の対象には携帯電話サービスを提供していないBWA事業者は含まれない。


携帯電話サービスの加入数は総数が約1億3,137万6,000件となり、携帯電話事業者
別では1位がGrameenphoneで約5,690万9,000件、2位がBanglalink Digital Commu
nicationsで約3,194万1,000件、3位がRobi Axiataで約2,744万2,000件、4位がAi
rtel Bangladeshで約989万2,000件、5位がTeletalk Bangladeshで約449万件、6位
がCitycellブランドのPacific Bangladesh Telecomで約70万2,000件である。

シェアはGrameenphoneが約43.32%、Banglalink Digital Communicationsが約24.
31%、Robi Axiataが約20.89%、Airtel Bangladeshが約7.53%、Teletalk Banglad
eshが約3.42%、Pacific Bangladesh Telecomが約0.53%となる。

バングラデシュの政府機関であるバングラデシュ統計局によると、2015年10月時
点でバングラデシュの人口は約1億5,940万人となり、おおまかな携帯電話サービ
スの普及率は約82.42%である。

参考までに2015年には1,337万件の加入数を増やし、2015年12月末時点で携帯電話
サービスの加入数は総数が約1億3,372万1,000件となった。

携帯電話事業者別では1位がGrameenphoneで約5,667万9,000件、2位がBanglalink
Digital Communicationsで約3,286万5,000件、3位がRobi Axiataで約2,831万7,
000件、4位がAirtel Bangladeshで約1,071万件、5位がTeletalk Bangladeshで約
414万3,000件、6位がPacific Bangladesh Telecomで約100万7,000件となり、シェ
アはGrameenphoneが約42.39%、Banglalink Digital Communicationsが約24.58%、
Robi Axiataが約21.18%、Airtel Bangladeshが約8.01%、Teletalk Bangladeshが
約3.1%、Pacific Bangladesh Telecomが約0.75%である。

2015年12月末時点と2016年6月末時点を比べると、Banglalink Digital Communic
ations、Robi Axiata、Airtel Bangladesh、Pacific Bangladesh Telecomの6社中
4社が加入数を減らし、GrameenphoneとTeletalk Bangladeshの2社のみ増やしたが、
総数は減少する結果となっている。

バングラデシュでは2016年5月末までにSIMカードの電話番号と個人情報を紐づけ
る登録手続きを義務化しており、未登録のSIMカードは無効化されたことが全体的
な減少につながったと考えられる。

Airtel Bangladeshは1,000万件を下回り、撤退の危機にあるPacific Bangladesh
Telecomは100万件を下回った。

なお、Robi AxiataとAirtel BangladeshはRobi Axiataを存続会社、Airtel Bang
ladeshを消滅会社とする吸収合併が承認されており、2016年6月末時点の加入数を
参考にすると、合併が完了すれば加入数は約3,733万4,000件、シェアは約28.42%
に達し、Grameenphoneには遠く及ばないものの、Banglalink Digital Communica
tionsを抜いてバングラデシュで2番目の携帯電話事業者となる。



■バングラデシュ国営の携帯電話事業者Teletalkが2017年に
 4G LTEサービスを導入へ
 http://blogofmobile.com/article/67952
 (blog of mobile 2016年08月13日)

バングラデシュ国営の移動体通信事業者であるTeletalk Bangladeshは2017年にL
TEサービスを導入する方針を明らかにした。

Teletalk Bangladeshは2年間の事業計画を公表し、2017年にはLTEサービスを導入
する計画で、それに向けて準備を進めるという。

2016年度はW-CDMA方式の3GサービスやGSM方式の2Gサービスの品質改善に努めると
しており、3Gサービスは主要都市や高速道路を中心に強化するとのことである。


バングラデシュで携帯電話サービスを提供する移動体通信事業者は国営1社と民間
5社の計6社であるが、Teletalk Bangladeshのシェアは2016年6月末時点でわずか
約3.42%であり、3大移動体通信事業者から大きく引き離されて5位となっている。



■バングラデシュ当局、Robi AxiataとAirtel Bangladeshの合併を承認
 http://blogofmobile.com/article/67396
 (blog of mobile 2016年08月03日)

バングラデシュの政府機関で電気通信事業などを管轄する郵政通信情報技術省の
郵政通信局はバングラデシュの移動体通信事業者であるRobi AxiataとAirtel Ba
ngladeshの合併を承認した。

Robi AxiataとAirtel Bangladeshは2016年前半中に合併の完了を目指していたが、
合併の完了が遅れている状況にあった。

合併の方式は吸収合併となり、Robi Axiataを存続会社、Airtel Bangladeshを消
滅会社とする。

Robi AxiataはマレーシアのAxiataと日本のNTT DOCOMOの合弁会社で、出資比率は
Axiataが91.6%、NTT DOCOMOが8.4%となり、Airtel BangladeshはインドのBhati
Airtelの全額出資子会社である。

合併が完了すれば、合併後のRobi Axiataへの出資比率はAxiataが68.7%、Bhati
Airtelが25.0%、NTT DOCOMOが6.3%となる。

バングラデシュの省庁間会議では合併手数料および周波数取得料を決定しており、
合併手数料を10億バングラデシュタカ、Airtel Bangladeshを吸収することで追加
取得する周波数取得料は1MHz幅あたり3億3,800万バングラデシュタカと定めた。


Airtel BangladeshはGSM用の周波数として15MHz幅を保有しており、Robi Axiata
は周波数取得料として50億7,000万バングラデシュタカを支払うことになる見通し。


また、合併の条件として従業員の雇用を確保するために、Robi Axiataに対して人
的資源の管理に関する具体的な計画を提出するよう要望している。



■中鉄、バングラデシュと31億ドルのインフラ建設契約を締結
 http://japanese.cri.cn/2021/2016/08/09/181s252219.htm
 (中国国際放送 2016年8月9日)

 バングラデシュ国家鉄道局と中国中鉄株式有限公司は8日、バングラデシュの首
都ダッカでパドマ橋の鉄道建設プロジェクトの契約を締結しました。契約金額は
31億4000万ドルに上ります。

 パドマ橋はバングラデシュの東部と西部をつなぐ、要衝の一つです。この鉄道
建設プロジェクトは距離にして168.6キロ、最高設計速度は時速120キロで、竣工
後にはバングラデシュ西部と西南部地域の交通状況が大きく改善され、中国、イ
ンド、ミャンマーとの経済貿易交流が促進されることが見込まれています。

 パドマ橋の鉄道建設プロジェクトは中国企業が海外で請け負った最大の橋梁プ
ロジェクトで、地元住民に「夢の橋」とも呼ばれており、このプロジェクトの完
成は、バングラデシュ南部にある21の区と首都ダッカ間の往復を渡し舟に頼って
いた歴史を終結させることとなるほか、アジア横断鉄道の重要な一部にもなると
見られています。



■バングラ中銀の資金盗難、NY連銀がフィリピン中銀に協力要請
 http://jp.reuters.com/article/cyber-heist-bangladesh-idJPKCN1090WS
 (ロイター 2016年07月29日)

バングラデシュ中銀が今年2月にハッカー攻撃を受け、多額の不正送金被害に遭
った事件で、ニューヨーク連銀がフィリピン中銀に資金の回収に協力するよう求
めていることが明らかになった。

ハッカーは、ニューヨーク連銀にあるバングラ中銀の口座から8100万ドルを
フィリピンの銀行に不正に送金した。

ニューヨーク連銀の法務顧問は6月23日付の書簡で、フィリピン中銀の法務顧
問に「バングラデシュ中銀が盗まれた資金を取り戻すため、あらゆる適切措置を
講じるよう」要請した。ロイターが書簡を入手した。

ニューヨーク連銀はコメントを控えている。バングラ中銀のコメントはとれてい
ない。

フィリピン中銀は、事件の調査を進めており、コメントできないとしている。



■バングラデシュ中銀の資金盗難、比銀行への不正送金分は返還へ
 http://jp.reuters.com/article/idJPL4N1AO0WR
 (ロイター通信  2016年08月8日)

バングラデシュ中銀が今年2月にハッカー攻撃を受け、資金がフィリピンの銀行
口座に不正に送金された事件で、フィリピンのドゥテルテ大統領は盗難資金81
00万ドルをバングラデシュに返還すると約束した。駐フィリピン・バングラデ
シュ大使が5日明らかにした。

ハッカーはニューヨーク連銀にあるバングラデシュ中銀の口座から資金を盗み、
マニラのリザル・コマーシャル・バンキング(RCBC) の4つの口座に送金し
た。捜査当局によると、この資金はカジノを通じて「洗浄」されていた。

バングラデシュはこのほどマニラに交渉チームを派遣し、5日にフィリピン側と
の話し合いが終了した。交渉チームに随行した駐フィリピン・バングラデシュ大
使によると、ドゥテルテ大統領は8100万ドルの返還を言明した。バングラデ
シュの財務相がフィリピンを訪れ、ドゥテルテ大統領と資金返還について話し合
う見通しだという。

また大使は、RCBCがバングラデシュ中銀から支払い停止の要請を受けたのに
応じておらず、責任を負うべきだと主張。8100万ドルを返還できなければR
CBCを提訴すると主張した。

フィリピン中銀は5日、不正送金事件に絡んでRCBCに10億ペソ(2100
万ドル)の罰金を科すと発表している。



■バングラデシュとネパールの労組が自治労を訪問・意見交換を実施
 http://www.jichiro.gr.jp/intr/4879
 (自治労 2016年07月27日)

7月27日(水)にかけて、国際労働財団(JILAF)の招聘でバングラデシュとネパ
ールの労働組合幹部10人が自治労を訪問した。

7月27日(水)国際労働財団(JILAF)の招聘で、バングラデシュとネパールの労働
組合幹部10人が来日し、連合加盟産別訪問として自治労を訪問した。
田中浩二国際局長より、自治労の設立と活動の目的、組織と機関運営、共済など
について、プロジェクターにはベンガル語とネパール語を同時に表示しながら、
日本語で講義を行った。
バングラデシュのプロミラさん(ITUCバングラデシュ協議会女性委員会教育担当)
からは、「バングラデシュでは組織化の取り組みに非常に苦労している。自治労
ではどのようにしているのか。」、ソルワールさん(同協議会運営委員)からは、
「連合の運動はどのように取り組んでいるのか」、ネパールのカドカさん(ネパ
ール労働組合会議バクタプール支部長)からは、「代議員や中央委員の選出方法
はどのように行われているのか」「組合費はどのように徴収されているのか」な
どの質問がされた。限られた時間のなかで、通訳を介して3か国語で意見交換を行
うのは大変だったが、自治労の組織について理解していただく良い機会となった。

引き続き、国際労働組合総連合(ITUC)のアジア太平洋地域の加盟組合の一員と
して、連合やJILAFを通じて協力関係を構築していくことが大切である。
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