弁当日記

ADACHIの行動記録です。 
青年海外協力隊で2006年4月からバングラデシュに2年間住んでました。

Bijoyキーボードの販売について

2008年02月05日 | バングラデシュで(JOCV)
2月5日

バングラデシュでおそらくもっとも有名なベンガル語タイピングソフト「Bijoy」
Unicodeに対応していないので、海外ではあんまり使えないのが難点。
MS-Officeくらいしか対応してない。

WindowsXPなら標準で使われているIMEかAvroKeyBordで入力するのが速いかな。
Avroならフリーソフトだし、Unicodeにも対応しているので。


でも、Bijoyはメジャーです。
西インド州(コルコタなんかがある)でも使われているし、ベンガル人なら
ベンガル語入力にはBijoyを使う人が多いです。
そんなベンガル語の入力にはベンガル語表示の有るキーボードが使われてたりします。

1個200タカ前後から売られています。


そんなキーボードデザインを考えたBijoy製作者が海外からの違法な製品を訴えていたそうです。
主に中国から輸入される製作者の許諾の無い製品が多かった、と。

出典元:The Daily Star:Inventor of Bangla computer keyboard wins legal battle



バングラデシュは著作権の考え方がちょっと遅れています。
市販のCDやDVDの大半が違法コピーであることと、それ以外の正規品が少なすぎて
見る機会がないことが問題なんだと思います。

ライセンスという考え方自体を知らないわけではないのですが、
「お金もちなんだから、貧乏な俺たちには無料で使わせて」とか
「お金持ち(日本人などの外国人)が買って、自分たちに使わせる」
という回答が普通の国ではなかなか難しいです。


一応、僕の学校もコンピュータ利用者の普及を目的にしているわけですから、
著作権の話は折を見て話しています。



自分たちが作ったものが売れるのは最初の一回だけで、あとは全部コピーになったら、
君らはどう生活するんだ?と。



こういう議論のときに、わけのわからない回答が出ることがあります。
「コピーを作るのはインドや中国で、自分たちが作るわけじゃないから悪くない」とか
「コピーしか売っていない世の中が悪い」とか
「お金持ちが大量に買って(自分にお金は払って)配ればいい」とか



うーん。
厳しい。



バングラデシュ人のアイデンティティーは貧しいことと言うのは、良くないと思う。
結構なお金持ちでも「(外国人に比べれば)貧しいから何かよこせ」という。
自分たち(と自分たちの国)でなにか生産してお金貰うならともかく、
貧しいんだから金をよこせというのは、良くないでしょ。
まして、バングラデシュ国内であれば富裕層なんだし、なにもせずにお金はほしいっ
てのは、援助する側から見ても通じないと思う。


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