数年前に読んだ本だけど、今でも心に残る作品が文庫本になったと、
友人が教えてくれたので、久しぶりに本屋さんへ行ってみた。
新刊がずらりと並んでいて、どれもこれも読んでみたい!
手に取ると読み出すので本を見るだけ・・お預けされているみたい。(笑)
文庫本のコーナーに「永遠の0(ゼロ)」を見つけた。
「特攻隊」だった祖父の真実の姿とは?
語り継がれる戦争の悲劇を真正面から描いている一冊。
武勇伝ではなく、ただひたすら生きるために戦う男達に涙します。
「おれは妻子のために生きて帰るんだ!」と言い切る祖父を、
生き残った戦友たちが語ります。
そこには、それぞれの生き方もあり、皆が同じでない。
あの戦争の意味を生き残った者の責務として語る言葉は琴線に触れる。
この本はフィクションではありますが、真実以上の説得力があります。
一人の戦闘機乗りの信条を通し、当時の軍隊の雰囲気が読み取れます。
そこには、国の為に死んでいった多くの若者の声にならない悲痛な叫びが
聞こえるようで、涙が止まりませんでした。
戦争を知らない私達ですが、戦争の真実の姿を少しでも知って欲しい。
そこには今と変らない家族を愛する男達の純粋な愛があります。
戦争の悲劇を大きな愛で締めくくる。
いつの世も「愛」が世界を救うのか?
そうだ!愛が足りないと悲劇が起こるんだろう。