ほぼ一週一ネタgoo

2016年の投稿を最後に滞っていたブログを提供元の閉鎖を機に引っ越し。今後の更新は不明瞭。

電子決済

2024-04-25 16:50:54 | 経済

 自宅の電話に見慣れぬ電話番号から留守電が入っていたのは数日前。「DCMマイボカードのなんちゃらの○○です。お知らせしたいことがございますのでお電話差し上げました。またご連絡いたします」とまあそんなことが入っていた。
 それから何回か留守の間に着信があり、それは全部同じ番号からだった。
 マイボカードとは、DCMグループで使える会員カードで、オレはスマホアプリでバーコードを読み取ってもらうタイプのを使っている。
 そのDCMのマイボカード関係から留守電が入っていたのだ。わりと皆さんご存じだと思うが一応説明しておくと、DCMとは全国チェーンのホームセンターで、以前はホーマック、その前はメイクと言っていたところだ。
 そのDCMのマイボカード関係からの電話である。予想したのは、マイボカードをクレジット機能のあるカードとかに更新しませんかという勧誘の電話。しかし、実際はそうではなかった。
 ことはさらに数日前に遡る。オレは、週に2種類の漫画雑誌を購入している。何かというと、ビッグコミックスピリッツとモーニングである。ここのところ、漫画もウェブ移行が進んでいて、コンビニで買える雑誌の種類もかなり少なくなっている。雑誌のブースも縮小が進んでいて、種類も限られているので、どこでも買えるわけではない。特にビッグコミックスピリッツは売っているところが少なくなっていて、買えるところが少ない。大体はいつも必ず置いてあるコンビニで買うというパターン。そこは電子決済なら無人レジを使っても買えるところで、いつもなら滞りなくモバイルSuicaをピッと鳴らして決済終了のはずであった。
 ところが! 無人レジは、緊急を知らせるような金切り声を上げ、残高が足りません! と画面に表示されている! オレは焦った。恐らく2千数百円は残高があるはずだったのになぜ? なぜ残高が足りないんだ! だが、実際はなんと残高15円! これではスピリッツは買えない。慌ててau PAYを立ち上げて支払ったが、何となく釈然としない。いつの間にか使っちまってたのかなぁ? と曖昧な記憶をたどりながら、モバイルSuicaにチャージしてさらに数日。
 何度も着信のあった見慣れぬ電話番号から着信があったのは、土曜日の午前中。訝しさ満点の心持ちで出ると、なかなかシンプルだがめんどくさい感じの話であった。
 実は前の週の土曜日、税込み2千円くらいの買い物をDCM本宮店でしており、その際、Suicaで支払ったのだが、どうやら二重決済になっていたようで、その金額を返金したいというのだ。
 なあるほど! 道理で残高15円なわけだ。これで合点がいった。
 その2千円くらいの買い物をしたとき、モバイルSuicaで上手く決済できず、店員さんの手を借りて、手続きをし直していたりしたのだ。そんなこんなで二重決済となっていたわけだ。
 電子決済でなければこのように二重で支払うこともないだろう。さすがに現金でうっかり2回払うことはない。現金で二重取りみたいなのは、落語「時蕎麦」くらいのモノだ。
 まあ、こういうトラブルも時にはあるのだなぁと、感じ入った次第である。


桜と餅と唐揚げ

2024-04-16 16:48:59 | 旅行

 「桜咲いてる展勝地見たことない」とカミさんが言うので、行ってみることにした。オレは何度か見たこともあるのだが、さすがに日本のさくら名所100選、みちのく三大桜名所にもなっているだけのことはあり、何度見ても良いものである。
 以前行ったときには、ちょうど「おいらん道中」の行われてる日で、満開の桜のもと、絢爛豪華な花魁が(参加者には、北上市民劇場で旧知の面々がいて、そういう意味でも面白かった)外八文字でゆっくりと歩いて行った。
 まあ、それ以来の満開展勝地となる。駐車場が有料&渋滞になるので、ちょっと離れたところに車を置いて、土手を歩いて行くことにする。最初はうっかり離れすぎているところに停めてしまい、しばらく歩いてから「こりゃちょっと遠すぎるな」となり、改めてやや近いところに停め直した。
 徐々に近づいてくる桜並木は、八分咲きといったところで、見頃になってきている。とても暖かかったので、もしかしたら帰る頃には、満開になっている可能性もある。老木が多いこともあり、一本の木に付く花の数はややまばらになっているものもあるが、さすがの桜回廊である。
 途中には、いつもは楽天の球場でパフォーマンスをしているジャグラーが来ていたり、パンフルートを演奏する外国人っぽいグループがあったり、岡山から猿回しが来ていたりと、お祭り気分が盛り上がっている。
 そして展勝地と言えば「餅」である。つきたての餅をさまざまな味付けで売っているのである。そして、うちのカミさんは、オレに「餅に対する愛情が足りない!」と説教するくらいの餅好きなので、ここに来たら絶対に餅を食わねばならぬのだ。
 岩手で餅と言えば一関地方で、彼の地では、一説によると年間60回も餅をつく行事があるという。年間60回って……え? 週1回以上? 毎週1回以上餅ついてんの? いやまあ、現在ではそんなについてないと思うけど、とにかくまあ、そんなことを聞いたことがある。
 でまあ、餅はハレの日の食べ物で、つまりそれはごちそうということなんだけど、それにはどんな背景があるのだろうか? これも聞いた話で確証は特にないのだが、モチ米を作る田んぼは、1番条件の良いところを選ぶという。いくつかある田んぼの中で最も良い田んぼを選んで作るのだそうだ。また、1日のうちで日陰になる時間が無いような場所を選ぶという。つまり、モチ米は選ばれた場所でのみ栽培される、言わばエリートのような米なのだそうだ。
 とまあ餅に関する豆知識などを頭に思い浮かべながら、桜を眺めつつ餅を食うぜいたくである。
 そんなこんなで桜と餅を堪能し、車まで帰る途中、明らかに行きより花が開いている。わずが1~2時間で満開を迎えてくれたようだ。ありがたいことである。
 満開の展勝地を後にし、さて、何かお土産的なものを……はた! やはり北上に来たら「カケタの唐揚げ」を買わねばなるまい。というわけでカケタ養鶏所直売所で、ムネとモモを1枚ずつ購入。
 北上には唐揚げの名店「カケタ」VS「すえひろ」の構図があるらしいのだが、まあどちらも美味しいことは間違いない。
 桜と餅と唐揚げ、なんか花より団子だな。あ、ミシェルの石窯工房にも寄ったんだけど、さらに花より団子になってしまうので、とりあえずこのくらいで。


フリースクール

2024-04-08 16:46:57 | 旅行

 旧知のK先生が、その職を辞してフリースクールを始めるという。前々から「オレ、50になったら辞めますんで」と言っていたのだが、有言実行というわけだ。
 K先生との出会いは震災の年に遡る。学校ワークショップを当時勤務していたO本中学校に呼んでくれたのだ。
 学校ワークショップとは、当時文科省かなんかの助成をもらって、盛岡市文化振興事業団がやっていた事業で、演劇ワークショップを県内各地の学校に出前するというモノ。O本中学校は、全校生徒38名の小さな中学校で、震災で校舎が被災したため、内陸のI泉中学校に間借りしているという特殊な状況だった。
 ひとつの校舎に2つの中学校が入っているというのは、なかなかお目にかかれないレアケースだろう。生徒数はI泉の方が倍以上で、なんというか、隅っこに間借りしてるよ、という感じだったろうか。
 そんな小さい方の学校で演劇ワークショップをやっていたら、その様子を見たI泉中のI先生が「これはいい!」と思ってくれたらしく、翌年、I泉中にも呼んでくれた。
 結局、K先生とI先生と親しくなり、以降赴任する学校にワークショップを呼んでくれたりするようになり、たまに芝居も見に来てくれるようになったりした。
 そんなわけで、K先生の動向はよくわかっていたのだ。準備期間に相当の時間を費やし、あちこち精力的に根回しし、開校にこぎ着けた。場所は、令和4年に閉校した旧H泉小学校。土地建物一切を無償で借り受け、令和6年4月7日(日)に「虹の学園」開校式が挙行されたのだ。
 その開校式の後、学校全体も一般公開されるというので、んじゃ、ということで、事業団の担当だったNさんとI先生とともに花泉に車を走らせた。当初は、まあ開校式終わったあたりの11時頃着を目指していたのだが、K先生が「いや、学園長入場が見所なんですから、それまでに来てくださいよ!」と当日の朝にNさんに連絡が入ったらしく、急遽10時の開校式に間に合うように出発することになった。
 学園長は盛岡の弁護士さんで、「虹の学園」開校の趣旨に賛同して、いろいろと動いてくれた方らしい。
 その学園長は、なんと牛車に引かれて、水色の鮮やかなセネガルの衣裳を着て登場した。
 なんで牛車でなんでセネガルの衣裳か?
 どうやらセネガルの衣裳は、K先生が学生時代しばらく滞在していたときに手に入れたモノらしく、牛車は平泉町の義経公東下りに使われる短角種の雄牛だという。その牛は、この学園で世話を請け負うことになったらしく、そんなわけで牛車でセネガルなのだった。
 開校式では司会はK先生自らがマイクを持ち、一関市議やら、教育長やらがあいさつし、回りにはキッチンカーが並び、クラウンやシャボン玉のパフォーマーがいたり、なんというか、縁日のような賑やかさだった。
 開校当初は20人ほどの不登校の子たちを預かるという。遠くは北上までお迎えに行くそうだ。近年、コロナ禍をきっかけに激増しているという不登校。その選択肢としてフリースクールは重要な受け皿になっていくだろう。K先生の今後を見守りつつ応援したい。