週一くらいでどこかに水を汲みに行っている。
盛岡は湧き水の豊富なところで、近いところでは、青龍水や大慈清水、賢治清水、たたら清水、伊勢清水、御田屋清水などと言うところがあって、いろんなところをローテーションしている。
たまに、そんな清水からちょっと外れて、というか足を伸ばして、渋民の愛宕清水、玉山の生出湧水、紫波の水分清水、雫石のひかげ清水、八幡平の長者屋敷清水なんてところにも行ったことがある。
久々に新規開拓をしてみようと思ったのは、たまたまナレーションをやっている某番組の録音に行ったときに、岩手山神社の清水の話になったからだ。
実は岩手山神社っていくつもあって、清水のある岩手山神社は1カ所しかない。一番近いのは中央通りの岩手山神社。清水があるのは、雫石の岩手山神社遙拝所。
というわけで行ってみることにした。
オレの車にはカーナビは付けていなくて、スマホをつないでカーナビのように使える「ディスプレイオーディオ」なるものが付けてある。なんでかというと、カーナビって、地図に出てくるのに検索しても引っかからないという場所が結構あるからで、その場合、結局Googleマップを使って調べてしまうので、どうせならGoogleマップを使えるデバイスにしてしまえ、という判断から。
実際、水分神社の清水を目指したときには、カーナビのマップにはあるにもかかわらず、検索しても出てこなかった。
今回は何カ所もある岩手山神社から、ちゃんと清水のあるところを探し、岩手山神社遙拝所を目的地にして出発。
4号線を北上し、運動公園を左折し、西署の通りに出る。なるほど、Googleマップこういう案内をするのね。でもまあ、知らないところに行くので、ちゃんと従って進んでいくと、チャグチャグ馬コの出発地、蒼前神社の方に案内される。
そこから先、山道の曲がりくねった道を案内された先には、舗装されていない道がつながっていて、しばらくそこを走らされた。
「もしかして、このまま砂利道を走り続けて岩手山神社まで行くんじゃないだろうな?」という疑念を持ちつつ指示通りに進むと、舗装道路に出た。それは姥屋敷のあたりで、その先はしばらく舗装道路である。しばらく進むと、一本桜の前を進む道になった。「こりゃ、46号線から小岩井行く道を案内してもらった方が真っ当な道だな」と思ったのだが、Googleマップはときおりこのような変な道を案内しやがるのである。
その先は、しばらく舗装道路で、岩手山神社に曲がるところから砂利道になる。右折しようとすると、そこから出てくる車がいた。「おおっ、やはり来る人いるんだ」などと思いながら約600メートルくらい進むと、鳥居をくぐった。なかなか車で鳥居をくぐらないので新鮮である。
半分くらい「罰当たりではないのか?」と思いながらも、そっちの方から来る車もいたので、わりと本殿の近くまで車を進入させて木陰に車を停める。
ふと見ると、ドラゴンボールのシェンロンがいる。「ホントにシェンロンなの?」とカミさんに聞くと「シェンロンだよ」と、自信満々に言うので、それはシェンロンなのだろう。
とりあえずそのシェンロンに手を合わせて、水を汲もうとすると【先に本殿にお参りしてからお願いします】との張り紙があったので、お賽銭に100円を投入し、家内安全や公演成功などを欲張りにもお願いし、水を汲む。
10Lタンクに汲もうとすると、水の出口との位置関係で、絶対に満タンにならない角度で汲まざるをえない。ふと目の前の棚を見ると、斜めに切ったちょうどイイ感じの塩ビ管があり、それを吐出口に装着すると、なんとまあちょうど良く水が汲める。
そんなわけで、水を汲んで帰ってくるときは、素直に46号線に出てから戻ってくる道を選んだ。
全くGoogleマップは便利なんだけど、ときどき妙なこだわりの道案内をするんだよなぁ。