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座談会

2007-07-05 17:15:39 | 芝居
秋浜悟史氏追悼企画、その1の「企画展」は順調に滑り出し、お客さんも200人を超えたそうです。

でまあ、その2「座談会」です。県の演劇協会会長坂田氏をコーディネーターに、岩手高校演劇部の後輩、高橋克彦氏、大阪芸術大学演劇科(かな?)の第1期生として、秋浜さんに4年間みっちりと教えを受けた、南河内万歳一座の内藤裕敬氏、三十人会で教えを受けた盛岡出身一関在住の佐藤佳子氏というメンバー。

未だあまり知られていない「秋浜悟史」の姿を東京時代、関西時代と、様々なエピソードが語られた。
なかでも、内藤さんが言ってた話がなんというか良かった。
内藤さんが学生時代に、授業が終わって帰ろうとすると、なぜか駅で秋浜さんに会ってしまう、それで「内藤くんはこれからどうするの?」と聞くらしい。どうするもこうするも帰る途中なのだが、結局飲みに連れて行かれることとなり、ごちそうしてもらうのだそうだ。

それはどうも偶然会ったのではなく、待ち伏せしていたのではないかというのだ。
芝居屋として、東京で活躍していた秋浜さんは、学校が終わったからといって、そのまま直接家に帰ってしまうのが、どうもイヤだったらしい。

なんというか寂しがり屋だったそうだ。

まあそんな話をはじめとして、盛岡の喫茶店で賢治の星巡りの歌(だったかな?)の詩が書いてあるのを見て、店の中で歌い始めちゃったとか(佐藤さんの話)何とも可愛げのあるエピソードが沢山。

生前にお会いしたのは2回ほどだったが、96年の劇作家大会で言われた言葉は忘れられない。

「生まれ育った土地の言葉からは逃れられない」