大航海時代ではお世話になりっぱなしだったボルドーに感謝の意を込めて行ってきましたぞ。
このボルドーは《月の都》という厨二心をくすぐる名前で世界遺産登録されています(某飲み屋の話ではない)。
この企画展がはじまったのが6/23ということもあり、見に行ったころにはだいぶ空いていました。
もちろん開館まもなく行ったこと、雨が降っていたことも好材料だった気もします。
まぁ何が言いたいかというと閲覧するには人が少なければ少ないほどいいよね、ということ。
それだけで印象UPであります。
で、内容。
●《ライオン狩り》(ウジェーヌ・ドラクロワ)
今回の目玉!
予想していたものより相当デカく、色使いもあってド迫力!!
火事によって上半分が消失していて、それが残念…
とはいえ、ルドンが模写したものが横に並べてあり、見比べると消失した部分がどのようなものだったのか想像することができて面白かったです。
●《ボルドーの港と河岸の眺め》(ピエール・ラクール(父))
港町ボルドーの賑わいが伝わってくるような一品。
作者はボルドー美術館の学芸員だったそうで、よく見ると絵の中に自分自身を描き込んでいます。
柵の横でスケッチしているのが彼で、日傘をさして覗いているのは妻、左隅でやはりスケッチをしている人物は息子とのこと。
こういう遊び心のある絵画は結構好き。
●《ボルドーの港》(アルベール・マルケ)
出身地であるボルドーを好きではなかったマルケが唯一描いたボルドーの港。
赤茶けた海の色彩にマルケの思いがくみ取れる気がする。
空の青さはボルドーの外をイメージして鮮やかなのかもしれないと邪推する気分になれる。
結論:値段相応
《ライオン狩り》はインパクト十分でしたし、好みの作品も数点あったので爆死ではない感じ。
ボルドーの歴史も面白く勉強になりましたしね。
とはいえ期待値を超えるほどではないというのが正直な感想。
そこまでワインに興味がないため、ちょいちょいワイン話を絡めてくる展示や解説がノイズ(ボルドーなんだししょうがないというのはわかるけれども!)。
ボルドー展ですから絵画だけでなく家具や小物、写真や遺物などが結構多く、見たいのはコレじゃない感があったのも事実。
細かい話ですけれども、音声ガイドも内容が薄く520円の価値はなかったのも不満になっている気がします。
この企画展は9月23日(水・祝)まで。
もし興味があれば
公式HPの山田五郎の解説を見てからの方が面白いですぜ~
(音声ガイドを使わなくてよくなりますよ!)