再結成ブーム

去年プリンセスプリンセスやＴＭＮ、ジュンスカイウォーカーズ、ＭＯＯＮ ＣＨＩＬＤ、コンプレックスなどの再結成が話題になったが、今年に入ってわかっているだけでも、シングライクトーキング、安全地帯、甲斐バンド、アリス、チャゲ＆飛鳥、ザ・タイガースとすごいラインナップだ。シャ乱Ｑも再始動という名目で活動する。


あるミュージシャンのライブでその人が話されていたが、今はＣＤなどの音楽ソフトが売れない。だからライブで稼がないと食っていけないが、バックミュージシャンの確保やコンサート会場の土日の確保が大変な作業であるとの話しだった。前者はライブの質を考えると、本人歳を重ねる中、同年代に頼むか、若い世代に頼むか、コスト含めて悩むらしい。後者は安くていいホールは２年前から、音楽シーンで生きているか否かもわからない中、土日押さえているミュージシャンもいて大変との話しだった。


今回再結成する方々もご他聞にもれず、金稼ぎ営業と懐かしさの揺り戻し狙いだろうと、私は感じている。生存には手段を選んでいる暇はなかろう。ただ質が落ちるようだと、いっとき集まるファンも離れるのは早いだろう。それは思い出を潰されるからだ。


私はあるフォークシンガーのファンだったが、２５年ぶりに見に行くとギターテクニックも歌唱力も極端に落ちていて、それ以降、その人のＣＤすら聞かなくなっている。こういう例は少なくないと思う。


さて、今年の再結成で一番の驚きは、今や笑点の座布団運び、５人子供いる山田隆夫のずうとるびの再結成。頭に疑問符がたくさん並んだ。何をするつもりだろうか。違う意味で期待大である。