ここ2年くらい、これでもか!というくらい映像化されている東野作品。
こうなると極力避けたくなるヘソ曲がりな私(赤川次郎しかり)ですが、青山真治監督までもが選んでいるということはそれなりの理由があるんだろうなぁと興味はありました。
んで、韓国でも映画化の話があるということで買ってみたのが「分身」です。
ちょっと前に脳移植を題材にした『変身』という映画が公開されましたよね。あれと対になっているようなことが帯に書かれていました。
北海道の恵まれた家庭で育ちながらも、「母親に嫌われているのではないか」という悩みを抱える鞠子。
東京で母親と二人で暮らし、バンド活動に打ち込む双葉。
一見何の接点もない二人が、ある出来事をきっかけに大きな波に飲み込まれていく・・・。
という内容。
二人の話が交互に進みます。
鞠子は少なからずも自分の出生に疑問を持っているのに対し、双葉は寝耳に水で巻き込まれるとか、片や大人しい性格、片や活動的で奔放という対比がいいです。
最後は「あれ?それで終わるの?もうちょっと読んでみたいんだけど」という感じでしたが、それまでに充分色んな事を考えさせられたからなぁ。
二人の人生があそこから始まるとすれば、見せない方が潔いかも。
(この先ネタバレ含みます。)
それにしても、人の欲望、執着って際限ないんでしょうか。
自分の愛した人の細胞で良いから欲しいって・・・んんん、ちょっと理解できないです。
怖い。
鞠子はそれこそその「分身」なわけで。
普通に愛する人と結婚した筈が、実はそうではなかったら?
夫には自分よりもっともっと愛する女性がいたとしたら?
自分の存在価値は?
自慢の想像力と得意の感情移入(笑)で、私の中で最も大きな存在となったのが鞠子の母でした。
事実を知って最後の決断をするまでの、その葛藤を思うと胸が締め付けられそうになりました。(そんなことしてるからなかなか進まないんだ)
それにしても、これが15年以上も前に発表された作品だという事が驚きです。
確かに既に言葉自体はあったし、私も生物の授業で習いましたが、まだまだ理論上の話という印象だったので。
何か、時代がついてきたって感じがします。
韓国でも黄教授の事件があったし、映画化が楽しみです。
って、いつになるんでしょうね。
こうなると極力避けたくなるヘソ曲がりな私(赤川次郎しかり)ですが、青山真治監督までもが選んでいるということはそれなりの理由があるんだろうなぁと興味はありました。
んで、韓国でも映画化の話があるということで買ってみたのが「分身」です。
ちょっと前に脳移植を題材にした『変身』という映画が公開されましたよね。あれと対になっているようなことが帯に書かれていました。
北海道の恵まれた家庭で育ちながらも、「母親に嫌われているのではないか」という悩みを抱える鞠子。
東京で母親と二人で暮らし、バンド活動に打ち込む双葉。
一見何の接点もない二人が、ある出来事をきっかけに大きな波に飲み込まれていく・・・。
という内容。
二人の話が交互に進みます。
鞠子は少なからずも自分の出生に疑問を持っているのに対し、双葉は寝耳に水で巻き込まれるとか、片や大人しい性格、片や活動的で奔放という対比がいいです。
最後は「あれ?それで終わるの?もうちょっと読んでみたいんだけど」という感じでしたが、それまでに充分色んな事を考えさせられたからなぁ。
二人の人生があそこから始まるとすれば、見せない方が潔いかも。
(この先ネタバレ含みます。)
それにしても、人の欲望、執着って際限ないんでしょうか。
自分の愛した人の細胞で良いから欲しいって・・・んんん、ちょっと理解できないです。
怖い。
鞠子はそれこそその「分身」なわけで。
普通に愛する人と結婚した筈が、実はそうではなかったら?
夫には自分よりもっともっと愛する女性がいたとしたら?
自分の存在価値は?
自慢の想像力と得意の感情移入(笑)で、私の中で最も大きな存在となったのが鞠子の母でした。
事実を知って最後の決断をするまでの、その葛藤を思うと胸が締め付けられそうになりました。(そんなことしてるからなかなか進まないんだ)
それにしても、これが15年以上も前に発表された作品だという事が驚きです。
確かに既に言葉自体はあったし、私も生物の授業で習いましたが、まだまだ理論上の話という印象だったので。
何か、時代がついてきたって感じがします。
韓国でも黄教授の事件があったし、映画化が楽しみです。
って、いつになるんでしょうね。