べってぃのぱっしょん

ビビッとくると「パッション感じた」と言ってしまいます。平たく言えば、好きな物の寄せ集めデス。

「分身」 東野圭吾

2007-02-26 00:14:34 | 読み物
ここ2年くらい、これでもか!というくらい映像化されている東野作品。
こうなると極力避けたくなるヘソ曲がりな私(赤川次郎しかり)ですが、青山真治監督までもが選んでいるということはそれなりの理由があるんだろうなぁと興味はありました。
んで、韓国でも映画化の話があるということで買ってみたのが「分身」です。
ちょっと前に脳移植を題材にした『変身』という映画が公開されましたよね。あれと対になっているようなことが帯に書かれていました。

北海道の恵まれた家庭で育ちながらも、「母親に嫌われているのではないか」という悩みを抱える鞠子。
東京で母親と二人で暮らし、バンド活動に打ち込む双葉。
一見何の接点もない二人が、ある出来事をきっかけに大きな波に飲み込まれていく・・・。

という内容。
二人の話が交互に進みます。
鞠子は少なからずも自分の出生に疑問を持っているのに対し、双葉は寝耳に水で巻き込まれるとか、片や大人しい性格、片や活動的で奔放という対比がいいです。
最後は「あれ?それで終わるの?もうちょっと読んでみたいんだけど」という感じでしたが、それまでに充分色んな事を考えさせられたからなぁ。
二人の人生があそこから始まるとすれば、見せない方が潔いかも。

(この先ネタバレ含みます。)



それにしても、人の欲望、執着って際限ないんでしょうか。
自分の愛した人の細胞で良いから欲しいって・・・んんん、ちょっと理解できないです。
怖い。
鞠子はそれこそその「分身」なわけで。
普通に愛する人と結婚した筈が、実はそうではなかったら?
夫には自分よりもっともっと愛する女性がいたとしたら?
自分の存在価値は?
自慢の想像力と得意の感情移入(笑)で、私の中で最も大きな存在となったのが鞠子の母でした。
事実を知って最後の決断をするまでの、その葛藤を思うと胸が締め付けられそうになりました。(そんなことしてるからなかなか進まないんだ)
それにしても、これが15年以上も前に発表された作品だという事が驚きです。
確かに既に言葉自体はあったし、私も生物の授業で習いましたが、まだまだ理論上の話という印象だったので。
何か、時代がついてきたって感じがします。
韓国でも黄教授の事件があったし、映画化が楽しみです。
って、いつになるんでしょうね。

ソウルで観た映画②

2007-02-25 23:17:05 | 韓国映画
土曜の夜、知り合いと食事を終えて滑り込みで観たのが『最強ロマンス』。
劇場に入った時には既に始まって5分くらい経っていました。
チケ売り場でも聞かれたんですが、コメディだから大丈夫だろうと思って。
確かに大丈夫でした。
だって面白くなかったんだもん。
キャストからして若者向けだからか台詞が早いし、多分授業では習わない類いの話し言葉も多かったんじゃないかなぁ。
ついて行けなかった
いつもは微笑ましく感じていたヒョニョンの声もキャンキャンしてるだけに見えて、演技って何ですか?な感じだし、そのパワーに気圧され気味なドンウク・・・(笑)まぁ、それはそういう設定だからしょうがないんですけど。
ドラマ観ないんで二人の良さがよく分かってないんでしょうねぇ。
気付けば意識がなかったということが何度かありました。3分の1は寝てたかも

とはいえ、脇にはイ・ジョンホンやチョン・スギョン(この人と梨香って似てますよね?)なんかがいて、特にチョン・スギョンはヒョニョンの姉御?としてかなりなハイテンションで笑わせてくれました。
もしかしたら、彼女のせいで主役二人が霞んじゃったのかも?
字幕付きで観たらもう少し印象が変わるかも知れません。
でも、今後はちょっと無理かもなぁ・・・。

「前向きで行こう」

2007-02-23 01:28:40 | つぶやき
私が高校の頃だったから、今から16,7年前のことか、TBSの土曜深夜に「えびぞり巨匠天国」という番組がありました。
略して「エビ天」
イカ天でバンドブームがあったじゃないですか。その後続で。
ショートムービーを一対一で競い、勝ち抜けて行くんですよ。
扱う作品が映像だったからか、バンドと比べてもやはり垢抜けずブームまでには至ってないと思う。てか、思いっきり失敗してた(爆)
でも私はこの番組が好きでですねー、毎週ほぼ欠かさず見てました。
面白い作品を作る監督(出場者は漏れなくこう呼ばれた)は銅→銀→金と昇格していくんですね。
そうそう、今ではスキの一つも感じられないイチロー夫人がボケ&いじられキャラだったのも懐かしい思い出。

「前向きで行こう」というのは、この番組で流された作品の一つです。
「ばくはつ五郎」と並んで好きな作品で、二度目に流された時はビデオにまで録って保存したくらい(どんだけマニアやねん^^;)
そのリズム感、言葉のチョイス、ほんと好きでしたねぇ。
あ、ドトールってお店があることもこれで知ったような。
何年かおきに定期的に思い出すんですが、3年くらい前にネットで検索した時にこの監督が亡くなっていたことを知りました。
ちょっと切なかった。惜しい人を亡くしたと思います、ホントに。
と同時に、私と同じように「前向きで行こう」にパッションを感じた人がたくさんいることが嬉しかった。

で、最近また作品の中のフレーズ「僕の右手と左足と後頭部」がふっと頭をよぎりまして(笑)「見たいな~」という想いがふつふつと。
そして気が付きました。



「You Tubeがあるじゃないか!」


早速検索してみたところ・・・あったのですよ!
ん~、やはり名作なんだわ。
改めて見ると、ナレーションなんか棒読みで(笑)まぁシロートっぽさは拭えませんが、そこがまた微笑ましいというね。
興味のある方はココで見てみて下さい。

あらっ!

2007-02-23 00:53:52 | つぶやき
見覚えのあるオープニング・・・と思っていたら、なんと「カノッサの屈辱」が始まったわ。
懐かし~^^
『バブルでGO!』の流れで再放送かと思いきや、新バージョンみたい。
伊武さんが出てる。
でもカノッサはやっぱ中谷教授じゃなきゃダメだよ・・・。

ソウルで観た映画①

2007-02-20 00:10:47 | 韓国映画
『あいつの声』の合間に他の映画も何本か観てきました。
いちばん面白かったのが『美女はつらいよ』。
言わずと知れた、鈴木由美子の漫画「カンナさん、大成功です」を原作とした作品。
映画が始まる前にその旨明記されています。
これが500万人を超える大ヒットになっていて、公開から早一ヶ月半経つというのにまだまだメインで上映されていました。

以下、ネタバレ含みます)

類い稀な歌唱力を持つが太った体型ゆえ、人気歌手アミのダミーとしてバックステージやスタジオでしか歌うことのできないハンナ。
ある日、密かに想いを寄せるプロデューサー、ハンジュンとアミに会話を聞いた彼女は忽然と姿を消してしまう・・・。

私は原作の漫画を知らないので、観た印象は「整形美人」(米倉涼子主演のドラマ)」でした(笑)
ただ、米倉涼子がツンとした感じの美人であるのに対し、ハンナを演じたキム・アジュンは唇に特徴のある(そういうメイクだったのか?)どちらかというとファニーフェイスな感じ。それが却ってキュゥトで、コメディー演技も不自然さがなく、「私って綺麗!」的な台詞があってもムッ!とすることはありませんでした。
プロデューサー役のチュ・ジンモも、何故か細川茂樹を髣髴とさせる「イケメンだけど、どこか垢抜けない」ところが良かったです。

基本的にコメディーなんですが、昔ものすごく太っていた私は身につまされるシーンが多くて(汗)ハンナに感情移入しまくり。
結構ホロリとするシーンが多かったですよ。
いくら外見が変わったからって中身まではそう変わらないですよねぇ・・・違うかなぁ?
私なんて、今でも周りで人が笑ってると「は!もしや私の事を笑っているのでは!?」と思ってしまうのですが、「考えすぎ」って言われたところで、これはもう、笑われたことのある人間にしか分からない感覚。
そういう部分もあったからここまでヒットしたんじゃないかなぁ。
って思うのは私の感傷ですか。
ラストは、まぁ、そんなにうまくいく訳ないやろ~、安易すぎるやろ~という程度の薄さでしたけどね。

イム・スンデ、『魔王』に出演

2007-02-16 23:54:11 | イム・スンデ
この際、イム・スンデファンサイトにしよっかな(笑えねーwww)




ちょっと前に書いた6月からのドラマはまだまだ先の話だよな~と思っていたらば、来月から始まるKBSの水木ドラマ「魔王」に出演することになったという話題が舞い込んできました。
スンデおっぱの登場は4月頃から5,6回分位。
韓国のドラマは週2回放送なので、正味3週というところですか。
どんなドラマだ?と思って検索してみたところ、「復活」チームが再び集結!という記事た出てくる、出てくる。主演も同じオム・テウン氏だそうで。
前作が<復活パニック>という言葉を生み出したほどヒットしたのだから(それ位は知っている えっへん)今回もすごい事になるのではないでしょうか。
テウン氏とは『公共の敵2』で共演した(同じシーンは少なかった気がするけど)こともあるし、これは期待できそう
いけすかないエリート役か!?なんて想像しちゃいますが。

とはいえ、映画出演はゴブサタ。
来月公開の『쏜다』はカメオだし。
スクリーンや舞台での姿も観たいな~と思う今日この頃(ファンは贅沢だ)

進まない・・・

2007-02-14 21:56:39 | 読み物
図書館で借りてきた韓国の人気作家ファン・ソギョンの「客人(ソンニム)」。
この冬公開された『懐かしの庭』の作者でもあり、ユン・イノ監督も映画化しようとずっと?温めている作品があるということで興味があったのですが・・・。


難しい・・・(-~-;)


投獄されていた経験もあることから、ある程度は硬い作風であろうことは想像していたんですが・・・全然頭に入ってこないんですね。
朝鮮戦争に関する記述が多く、その戦況を知らないというのも原因の一つなのかも知れませんが、むぅーーキツい。
返却期限も先週切れてしまいました。
あともう一冊残ってるのに。
とりあえず、一日一章を目処に読み終えたいです。

それにしても、読むの遅くなったわ・・・Σ(|||▽||| )

抜け殻

2007-02-12 15:54:47 | 日常
先週、ある人にメールでぼそぼそと近況報告。
多くを語った訳ではないのに、返事には「ご飯食べれとる?」という一文が。
もちろん、食べてます。粗食ですがw
でも、ストレスやヘコむような出来事があると物が食べられなくなる、私の打たれ弱さを分かってくれてることに胸が熱くなった。
そして、ケータイの画面が歪んだ。





今の私は抜け殻期。
たまに来る、波みたいなもんですが。
一人でいると物を考えるのもおっくう、何かしようという気も起きません。
あらゆる感情を排除したい。
何も感じないまま、漠然と時が過ぎるのを傍観している感じ。