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べってぃのぱっしょん

ビビッとくると「パッション感じた」と言ってしまいます。平たく言えば、好きな物の寄せ集めデス。

『ヒナゴン』

2005-05-28 22:38:13 | 日本映画
ヒバゴンという幻の?生物の名前を聞いたことがある方も多いと思います。
その昔、ダウンタウンの松っちゃんが香取慎吾ちゃんのことをこう呼んだこともありましたね(笑)
雪男のような、類人猿のようなこの生物が目撃されたという、30年前の騒動をベースに書かれた重松清氏の小説「いとしのヒナゴン」を映画化した作品です。
広島ではこの映画の撮影が行われるという事で、去年の春から出演者を募集していました。
主題歌はユニコーンの「素晴らしい日々」だし、劇中では永ちゃんの「成り上がり」が頻繁に出てきます。
普段、こういうご当地映画にはあまり触手の動かない私ですが(しかもヒバゴンの映画だしねぇ)
初日には監督と主演の井原剛志さん&井川遥さんの舞台挨拶があるという情報を入手!
(非常にハードなスケジュールだったそうで、朝一に東広島市のシネコン、そこから新幹線で福山へ移動して舞台挨拶をした後、再び新幹線で広島へ。市内では3つの劇場をハシゴ)
しかもこの回だけは全席指定と聞いて、チケット発売日の朝はいつもより早起きして2列目をゲットしたのでした。嗚呼、どこまでもミーハー・・・。
上映後に舞台挨拶と聞いていたのですが、まず上映前に伊原さんが登場。
黒いジャケットに白いシャツ&穴あきジーンズ、サングラスといういでたち。
カッチリしすぎず、かといって崩しすぎない絶妙なバランスでした。
ものすごぉーくかっこよかったです
3日前のSE7EN君とはまた違った〝大人の色気〟ですな。
なのに、司会者とのやり取りは気さくで、撮影中の話や映画に対する思い入れ、ご自身の田舎での思い出がどれだけ大切か、等々たくさんのお話を聞かせて下さいました。
そして、上映後は監督と井川遥ちゃん。そして、映画に出演した西城町の方も壇上へ。
遥ちゃん、腰の位置が高くて画面やスクリーンで見るより可愛かったです。
西城町の皆さんの優しさに感激したと仰ってました。

さて、映画の方ですが・・・想像以上に良かったです。
劇場で何度か予告を見ていて、子供たちが出てくるし、
もっとメルヘンチックなものを予想していたのですが(確かにそういう部分もありますが)
地方の中の、更に地方と言われる小さな町が抱える様々な問題が浮き彫りにされていて
社会的な面も充分に考えさせられるのです。
私が広島に住んでいるからというだけでなく、生まれ育った大分の町もまた同じ問題を抱えた町だったということ(実際、今年から大分市に編入しましたし)と、作り手の思い入れを直に聞けたことがあいまって何だかとても「特別な映画」のように思えました。
現在は庄原市と合併してしまった西城町。
自分の地元に置き換えると、フィルムに残してもらえることがとても羨ましいと、遥ちゃんは言ってました。
うん、そうだ。本当にそうだ。

『ヒナゴン』公式サイト