オカンとワンコ

過去と他人は変えられない 自分と未来は変えられる

「駅の名は夜明け」高田郁著

2023年02月20日 09時41分25秒 | 読書
ようやく順番が回ってきてね。
高田郁著『駅の名は夜明け 軌道春秋Ⅱ』
一気に読了しました。



九つの短編集ですが一番響いたのは夜明駅が鍵になった2作品。

「駅の名は夜明け」
介護保険がスタートした頃の、今で言う老老介護の夫婦の話。
今はまだ好きに暮しているけど、
先行きは分からんオカンたちの事として読みました。

「夜明けの鐘」
住まいは遠く離れても交流が続く親友二人の話。
一人は独身のまま両親の介護に明け暮れて、最近二人とも見送ったばかり。
一人は離婚話を切り出された妻。
彼女の話を聞いていた親友の言葉が沁みる。
「お互いの好みが一致して楽しいのは最初のうちだけ
嫌なものが一致しない方が悲劇だと思う」

オカン夫婦が未だに続いているのは、この一点が要だなと深く頷いたです。

それで思い出したのは
「一緒にいて楽しい人ではなく、居ないと寂しいと感じる人と夫婦になりたいと思った」という言葉。
随分前に馴れ初めを聞く番組で語られたの。

夫婦ってそれぞれにポイントが違うから一括りには出来ないだよ、
と説教好きな脳裏の兄に語りかけたです。

この二作品中に出てくる歌「星影の小径」は小畑実のヒット曲。
歌詞を読んですぐにメロディが浮かんだ昭和のオカン。
それをちあきなおみがリバイバルヒットさせたんかな?
オカン的にはちあきなおみの歌唱が好きです。




2 コメント

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Unknown (maritosi1152)
2023-02-20 21:49:57
オカンさん、絶対に読むと思っていましたよ。

うちは私が爆弾抱えているので、夫が残る確率は高い。
けれどそれも分からない事。
ホントにその時にならないと気持ちもわからないなぁ。

夜明け駅は、場所が特定されてるの?福岡の夜明け?
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Unknown (a0qza1548)
2023-02-20 22:53:21
まりさ〜ん、読みましたよ。
高田郁作品は逃せません。
場所はそう、日田彦山線の夜明駅です。
路線にも彦山の名にも惹かれます。
日本三彦山のうち雪彦山に登ったですよ。
小鹿田に技術を伝えたという小石原焼の名も出てきましたわ。

オットは畑仕事で外に出るし、血圧は自分で気を付けているので、オカンより長生きしそう。
前日まで畑に出て翌日にと、義父さんのように卆寿まで生きるかもです✌
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