オカンとワンコ

過去と他人は変えられない 自分と未来は変えられる

「星を編む」凪良ゆう著

2024年09月03日 18時56分45秒 | 読書
「星を編む」凪良ゆう著
ご存知(?)「汝、星のごとく」の続編。



『汝、星のごとく』で語りきれなかった愛の物語

「春に翔ぶ」──瀬戸内の島で出会った櫂と暁海。
二人を支える教師・北原が秘めた過去。
彼が病院で話しかけられた教え子の菜々が抱えていた問題とは?

「星を編む」──才能という名の星を輝かせるために、魂を燃やす編集者たちの物語。
漫画原作者・作家となった櫂を担当した編集者二人が繋いだもの。

「波を渡る」──花火のように煌めく時間を経て、愛の果てにも暁海の人生は続いていく。
「汝、星のごとく」の先に描かれる、繋がる未来と新たな愛の形。
(紙帯の紹介文)

前作ではサラッと語られたけど、北原先生の生い立ちや結を自分の子として育てる経緯が語られる「春に翔ぶ」。
捏造された記事で命を絶った尚人と、その後に病気で亡くなった櫂。
二人と深く関わってきた二人の編集者。
一人は櫂に託された小説を出版したく、一人は絶版となっていた漫画を復刻出版するため奔走する「星を編む」
憶測・誹謗・中傷その他を躱すために、愛ではなく互助会的な結婚を選択した北原先生と暁海のその後を描く「波を渡る」には暁海の父の暮らしと母のことなども語られている。
暁海の愛はまだ櫂に向けられていると思う北原先生。
北原先生は結の母を愛しており月に一度、泊りがけで会いに行く、と思う暁海。
この二人の思いがすれ違うのだけど、実はそこには穏やかな愛が育まれていた(ネタバレゴメンナサイ)

この歳になってこそ判るんだな、ウンウン♪
あぁ、実にええ本でした。