オカンとワンコ

過去と他人は変えられない 自分と未来は変えられる

初めて見た彩雲

2024年06月10日 21時54分45秒 | オカンのつぶやき


月曜日の午後はストレッチ。
先生が部屋に入るなり興奮気味に
「みなさん、彩雲見ましたか♪」と。
皆でバタバタと窓に走り見上げました。
西寄りの太陽の周りに二重の虹が出ていました。
屋根庇に邪魔されて全体を写せなかったのが残念だった(涙)

「江の島ねこもり食堂」名取佐和子著

2024年06月10日 09時18分36秒 | 読書
「江の島ねこもり食堂」名取佐和子著
タイトルに「ねこ」が付いていたので借りてきた本。
名取佐和子さんの本は「金曜日の本屋さん」を読んでいるようだ。



母から娘、そしてその娘へと百年を短編でめぐるお話。
物語は江の島にある半分亭という名の、
時代とともに商売の形態を変えてきた店を中心にすすむ。
「ねこと常連さんのおかげで続いてきた」という女系の店主は、
代々が江の島の野良猫を世話してきた「ねこもり」さん。
節目節目に姿を現すのは背中に太い茶の縞をもつトラ猫のトラ。

2002年 麻布(まゆ)
1915年 すみゑ
1963年 筆
1988年 溶子
2017年 麻布
佐宗(さそう)家代々の4人の女性が主人公。

借金のため夜逃げする家族と少女。

成金が連れてきた吉原の遊女見習いと子守の少女との出会い。
身体が弱く半ば結婚を諦めている女性と駐在さんの恋。
早くに母親を亡くし、複雑な思いを抱え、家を島を出たいと願う娘。
夜逃げして松島に住み着き、紆余曲折して一児の母となったかつての少女。
それぞれの顛末と最後に繋がる物語、良かったな。

麻布をあざぶと読んでしまって、最後までまゆと読めなかった…。


お話の進み方が似ていて思い返したのが、
昨年四月に読んだ「あわのまにまに」(吉川トリコ著)だ。
このお話も主人公を替えて過去へ遡りながら、
何故この家族が出来上がったのかを明かしていくのだったわ。
なんとなく予想していた関係性は最後にというか、
始まりそのものが複雑で「だから、そうだったのね!」と心に残る話だった。