「切り絵図屋清七」シリーズ一〜四(藤原緋沙子著)
6巻で完結する。
「ふたり静」
絵双紙本屋の紀の字屋に出入りする浪人・清七郎は、弱い者を見過ごしにできぬ性分。
江戸の町に不慣れな者たちが辛い目に遇っていると知り、自分の足で調べ上げた切り絵図を作りたいと夢を抱く。 折しも主の藤兵衛が病に倒れ、清七郎に店を譲りたいと持ちかけられる……………。
清新な時代小説書き下ろし新シリーズ。
解説・縄田一男
「紅染の雨」
武家を捨て、町人として生きる決意をした清七郎改め清七。与一郎や小平次らと切り絵図制作を始めるが、絵双紙本屋・紀の字屋を託してくれた藤兵衛から、世話をし ているおゆりの行動を探ってくれと頼まれる。男と会って金を渡しているおゆりを見て動揺する清七 だったが。江戸の風景を活写する人気書き下ろし時代小説第二弾!
「飛び梅」
江戸の切り絵図制作を始めて一年半。町人として充実した日々を過す清七だったが、ある日、勘定組 頭を務める実の父が何者かに襲われる現場に遭遇。勘定所内部に大きな陰謀が進行しているのか──
清七が実家に戻ることを望む父、店の主と仲間達、そしておゆりへの思いに揺れ動く清七は果たして。
書き下ろしシリーズ第三弾!
「栗めし」
切り絵図屋の店先で倒れた身重の女性。小伝馬町の牢にいる夫を案じる様子を見かねて何かと力になる清七たちだったが、夫は出牢から三日後何者かに殺められてしまう。
事件を調べる中で浮上した同 心の名から、もう一つの殺し、そして勘定奉行の関わる大きな陰謀との繋がりが見えてきた──大切な人を守れ!
人気シリーズ第四弾。