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オカンとワンコ

過去と他人は変えられない 自分と未来は変えられる

親をおもふ

2020年11月12日 19時49分37秒 | オカンのつぶやき
職場で仲良しだったオニイチャン。
言葉遣いは荒っぽいのだけど、
自分を飾らないというそれも魅力の一つ。
その彼に頼み事をしたついでに親の話になった。

今年、彼の母親は急死された。
父親は早くに亡くなっており、オカンとは境遇が似とる。
姉と自分が結婚したあと母が一人で暮らしていた。
仕事帰りには実家に寄って父親に線香をあげている。
その日も仏壇に向かい、台所の母親と話をしていたところ、
大きな音がして行ってみると母親が倒れていた。
救急車を呼んで病院に運ばれたけど、
大動脈解離でほぼ即死だったとのこと。
今も実家に寄っているけど、
裏口から鍵を開けて入るということに慣れない。
家を眺めていると、もうここに母親が居ないという寂しさがたまらん、と。
仲良しの家族で毎晩、顔を揃えてご飯を食べたこと。
顔を見ながらその日のアレコレを話したこと。

夢にでも出てきてくれんかと思うって。
よく分かるよその気持ち、オカンもね。

でも忌引きがあけて仕事に出て、
仕事しとる間は気が紛れて良かったわ。
家に居ったら堪らんだったと思うって。
そうだよね。

なんだかなぁ、ええ大人が二人して涙ぐんで、しんみりしちゃったさ。

なあなあニイチャン、亡くなった人を思い出したとき、
その人はそばに来とるらしいよ。

そう言ったらね。

オレもそう思うわ。
オヤジも見とってくれたから、残った三人が無事に暮らせたと思う。
実家の家のこと、母親の書類の整理や、
あとの始末が大仕事だけど、ボチボチやるしかないわ。
そう言って帰っていきました。

そうそう、お墓参りのことも話したな。
この先、自分が居らなくなったときに、
墓や仏壇が荒れとったら寂しい。
だから自分もきちんとお参りを欠かさない。

ニイチャンは壱号と歳は変わらん。
オカンは恥ずかしいわ。
次の休みにはお墓参りに行って、
とーさん、かーさんに挨拶してきます。