
レン君のお薬をもらいに行くと、
「レンちゃんねぇ、ふっふっふっ!」
必ずそういって医師が笑うのですよ。
今日は暇そうだったので、思い切って聞いてみました。
「薬を飲み始めてから四年が過ぎてる。
レンちゃんは、よう頑張っとる

自分の予想を上回っているのが嬉しいそうです。
そうですねぇ。
一時はオシッコが間に合わず、
たびたび布団で粗相して慌てたこともありましたが、
いまそんなことは無くて、再び一緒のお布団で寝ております。
耳が遠くなって呼ばれたのが分からないし、
目も薄くなって黒っぽい床は怖くて歩けない。
それでも散歩に誘えば「ワーイワーイ」という風に、
桃恵に負けないくらいはしゃいでみせる。
(そのあと必ず咳き込むのですが…)
食事量は減ったのに台所をうろついて、
おこぼれを狙うのは変わらずです。
さぁさ、レンちゃん、
オシッコ行ってお布団でネンネしようか
