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遼、痛恨ジャッジミス…83ヤードのウォーターショット実らず

2012年10月27日 | Ryo log
 「バーディで上がって、キョンテと宮本さんと最終日最終組というプランだった」。首位と3打差のトータル11アンダーで迎えた石川遼の最終18番。

 右のバンカーからのセカンドは池越えで木がスタイミーな難しい状況。それでも、石川は果敢にスプーンを強振した。しかし、「スライスをかけてグリーン奥のバンカーを狙った」というセカンドをミスしてボールは手前ラフに落ちると、傾斜を下り池の淵ギリギリのラフで止まった。

 「ボールが4分の1くらい水に浸かっていて、ぬかっている状況」。ピンまでは約83ヤード。最終18番に詰め掛けた8,102人のギャラリー誰もが、1罰打を払っても救済を受けると思っていた。しかし、石川は靴を脱ぎ、左足を池につけて超高難度の3打目にチャレンジ。「クラブを鋭角に入れていこうという感じ」。サンドウェッジを叩きつけると水しぶきと共にボールは上がったが、グリーンに届かず池ポチャ。結局このホールをダブルボギーとしトータル9アンダーの7位タイでホールアウトした。

 この日は序盤からショットが安定せず、フェアウェイキープはわずかに3回。「納得できないショットが多かった」と唇をかんだが、チャンスを思うように作れない中で3つスコアを伸ばし懸命に優勝争いに加わり続けた。だがそれだけに、最終ホールの2打目と3打目のミスで失った2ストロークはあまりにも大きい。果敢なチャレンジにギャラリーは拍手を送ったが、石川は「自分が思ったよりも難しい状況だった」とジャッジミスに肩を落とした。

 「明日は4打差なのか5打差なのかわからないですけど、完璧なプレーをしないと勝てないので、それに賭けていきたい」。最終日はギャラリーの歓声と、自らの歓喜を重ねることが出来るか。


【3日目の結果】
1位:金庚泰(キム・キョンテ)(-13)
2位:宮本勝昌(-12)
3位T:横尾要(-11)
3位T:I・J・ジャン(-11)
5位T:藤本佳則(-11)
5位T:丸山大輔(-11)
7位T:キラデク・アフィバーンラト(-9)
7位T:キム・ドフン(-9)
7位T:石川遼(-9)
10位T:谷口 徹(-8)
10位T:武藤俊憲(-8)他2名

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