記憶鮮明、文章不明

福祉は権利。平和こそ最大の福祉。保育なめんな、子どもなめんな、保育士なめんなです。

チョコレート大作戦 その①

2005-02-11 | 保育について
おりがみの職場の保育園、普段のおやつのベスト4は「蒸かした芋」「ご飯もの」「麺類」「こなもん」となっております。おにぎり、焼きそば、お好み焼き、牡蠣雑炊、太巻き寿司、ひじきご飯、豆腐ドーナッツなど、おなかにたまり、エネルギーになるものをたべて、夕方から陽も落ちた夜をパワフルに過ごせるというわけです。でも、時には「ハレ」のおやつもあります。誕生会のケーキや、お雛様のあられ、夏はゼリーやフルーツかんてん、お彼岸のおはぎ、バレンタインデーのチョコクッキーなども給食室の心づくしです。さあ、いよいよばれんたいんでいです。この日ばかりは、チョコに一喜一憂しようじゃあありませんか!


いったいいつごろから「聖バレンタインの日」にチョコレートを贈る習慣が日本に定着したのか、おりがみが小学生の頃には、すでにペコちゃんのハートチョコが売られていましたから、1960年代にはあったようです。おもしろいのは、「女の子から、好きな男の子にチョコレートを贈る」というのがだんだん廃れ、男女問わずに親しい方へのささやかな贈り物の性格が強まっているところかと。

ふるきよきばれんたいんでいなんていうのはおかしやさんがつくったまぼろし。



「こくる」というんですか。「つきあってくださーい」「ごめんなさい」
自分の秘めた思いを相手に伝えるのに、むかしびとは詩歌をよみ、裳の色合いに相手の見目形を思い描き、夜を待ってしのんでゆきました。今は剥き出しの感情が、電波に乗ってとびかっているのでしょうか。

「みーちゃんは、ゆーきとラブラブなんだよー」
「えー、いいなあ、よっちもたいちゃんとらぶらぶだよー」名指しされた男の子は「えっ、オレいいよーべつにい」と、体がよじれて照れております。好きといわれてちっとも困らないのが幼児の特権。「大嫌い、遊ばない」といっても、けんかもしいしい、折り合いをつけて、仲間になってきた5年の歳月。保育園っ子の絆はつよいものがあります。
かくして保育園児の罪の無い告白合戦。夕方の保育室、突如ラブレターがとびかいます。
ざら紙にクレヨンでかがみ文字、「すき」の丸が左回りなのもごあいきょうです。
いったいどこで、あんなに上手に閉じたハートマークを描けるようになったのか。

殉教者バレンタインさん、まさか、こんなことになってるとはおもってもみなかったでしょう。

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