野上啓三インスタグラム、sushi43nogami2←こちらに変更しました。
すべての魚・貝、天然ものです。
◇営業時間について◇火曜~土曜17:30~21:55※ラストオーダー(酒類・酒類以外全て)21:25まで
日曜お子さんデーは11:30~17:30です。※日曜はお子様の日です
店には月曜(+第一日曜日)以外10:30~営業終了+aおりますのでお気軽にご連絡ください!03-3356-0170
※レストラン予約代行サービス『オートリザーブ』でのご予約は日付・時間帯にかかわらず受け付けておりません。
■価格改定のお知らせ■
2025年7月1日(火)より
細巻の価格を改定(値上げ)させて頂きます
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わたしの魚(ウォ)キペディア 第51回 かじき
カジキといえば給食で出た“カジキマグロの照り焼き”が思い出されます。醤油の下味をつけて焼かれた硬いカジキマグロをさきわれスプーンでほぐして食べ、食パンを食べ、そして牛乳を飲む。いま考えるとすごい組み合わせでした。
それから社会人になるまでカジキと出会うことはほぼなく過ごし・・。
二十代後半のことです。
いつも行く居酒屋さんで煮込みを頼むと
「カメさん、今日ツキンボあるよ、ツキンボ」
と仕入れ担当の人に声を掛けられました。
黒板を見ると横書きで一番上に『◎突きん棒―めったに入りません!』と書かれていました。
「突きん‥棒?」
冷えた中生ジョッキ片手に首をかしげていると
「マカジキ、マグロや。生やで、めったに入らんよ。ちょこっと切ろか?」
と言われました。十年近く通っていておすすめをされたことなど一度もなかったのに何でこんなに積極的なのかを訊ねると
「うまいしもう二度と入らんかもしれんから」
という返事だったので即座に頼みました。わさび醤油で食べたそれは本当に美味しかったです。マグロの色も深く濃いきれいな赤で、身はしっとりとしていました。
帰宅し、生のカジキマグロを食べたことを主人に告げると味の感想を訊かれました。
「わりといい団体旅行の宴会のスタートで、一人に一つずつのお刺身のマグロをハイパーにグレードアップした感じ。私はこの味好き」
静かに頷く主人でした。
店を始めてからは築地市場内で仲買さんから紹介された『カジキ専門店』で、いい部分の塊からほんの少しだけ分けてもらったりしていました。
仕入れに携わる人はマカジキをマカ、メカジキをメカと呼ぶというのも知りました。カジキのファンの方がいらっしゃるというのにも驚きました。本マグロより好きだというお客様もいらっしゃいました。
年に一度か二度はマカジキ・メカジキを仕入れていましたが、通っていたカジキ専門店は数年前に無くなりました。
突きん棒漁を続ける人がものすごく減っているのだそうです。
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[小暑・第三十一候・温風至あつかぜいたる]7/7~7/11
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[2015年]
日本酒入りました。・亀齢 万事酒盃中・仙禽 夏酒・魔愚魔 超辛口純米・親父の小言・豊盃 裏ビキニ娘2013です。
しんこ、少し大きくなって二枚付けくらいになってきました。
今日は芽ネギが握れます。浜松から。
熊本のはまぐりが入りました。やわらかくて貝の旨味が濃いです。
わたしの魚(ウォ)キペディア 第11回 あわび
アワビのにぎりを自主的にオーダーしたことがあるのは回転寿司くらいです。
二十代前半、普通皿の何倍も高いプラスチックの伊万里柄皿にビビりながらも二~三度頼んだ記憶があります。
そして今。
ほかの寿司屋さんに行ったとしても「アワビください」とは言わないです。
たまたま出てきたら、食べます。
中華料理のテーブルがぐるぐる回るようなお店でもそうです。
たまたま出てきたら、食べます。
私にとってアワビとは『偶然出会う賜りもの』のようなものです。
たとえるならば幼稚園の折り紙あそびの時間にひとり二枚ずつ配られる紙の一枚が金か銀だった、みたいな感じです。
目の前にするとちょっと舞い上がるところも似ています。
[2009年]こち、サンマ、うに、しんこ、アワビ、白イカ、いさき、たかべ…すっかり夏らしくなってきました。たかべの塩焼きは一尾が多ければ半身で焼きますのでお気軽にお声をお掛けください。
[2008年]今朝主人が築地に到着したら、いつもびっしり停まっているはずのトラックがまばらで、歩いている人も普段の水曜より少なく、仲買いさんには「競りがいつもより早く終わったよ」と言われ、見渡すと鰹をほとんど見かけず、でも普段から太いパイプのある何軒もの仲買いさんに守られ、通常とほとんど変わらない仕入れが出来たとのことでした。
新秋刀魚、石垣貝、白いかもまた新たに入りました。