昭和22年(1947)私は17才になった。
相変わらず、昼間は親父の仕事の手伝いとして、職人Aと職人Bさん二人の手伝に工事現場に出ていた。
どうしても、外でやる仕事が多く、炎天下である。
当然に、顔が真っ黒になり、身体も日照りで真っ黒になる。
外の仕事のやり取りでは、小声では話が通りにくいのでどうしても大声になってしまう。
昼間に土方同然の力仕事をした後、午後4時に先に仕舞って、一度家に帰りそれから、夜間高校に通うわけだ。
夜間の学校生活
新制高校2年生になった。学校は「都立○○商業高校」という職業高校。
この時期の夜間は、まだ停電が続き、授業中によく停電する。
電気が回復するのを待ってまた授業が始まる。
私の好きな授業科目は。
1 国語 中学時代にも好きだった。
2 簿記 初めて学習する科目だが。理路整然としていて面白い。
工業簿記というのもあると言われた。
3 数学 担任が数学担当なので良く教えてくれる。
4 音楽 仲間とのコーラスが楽しい。
5 図工 仕事で工事の道具を使っているので楽。
苦手な授業科目。
1 英語 中学時代に科目はあったが先生が兵隊に出ていて一回も教科書を開くことがなかったので。
2 ソロバン 仕事の関係から、指が太くなってしまい、ソロバン球が二つ重なってしまう。
3 習字 昼間の力仕事のため、筆を持っても手が震えて上手く書けないのだ。
英語の時間で今でも覚えているもの。
日 月 火 水 木 金 土 の覚え方だ。
こんな風に教えてくれた。
日 「昼間はお日様がさんさんと輝く」 SUN デー。
月 「夜はお月様が輝き」 MON デー。
火 「好きな人とチューして」 TUE デー。
水 「田圃に苗を植えんずデー」 WED デー。
木 「サムライさん刀を腰にサースデー」THU デー。
金 「台所で肉をフライデー」 FRI デー。
土 「桜の花はさいたかな」 SAT デー。
60年前の英語の授業で今でも思い出せるものは、こんなものです。
英語の時間で解った私の方言。
率直に言って私もびっくりしました。
それは、「ひ」の発音が出来ないことです。
今まで、このことは、友人や家族にも言われたことがなかったのですから。
英語の先生がスペルが悪いと、授業中に何回も発音させられましたが、「ひ」と「し」が分離されていないというのです。
このことは、これから後の社会生活の中で大きく影響を私に与えました。
たとえば、①「ワープロやパソコン」の文字変換で「ひ」と「し」を間違うことです。毎度何度もインプットしてみます。
②「カラオケ」に行っても「ひ」と「し」が区分できず、キライになりました。
しかし、私の子供には、こんな癖はありません。
私が、百円(シャクエン)と言うと、子供が違うと言う。
飛行機(シコウキ)じやないという。
人 (シト)でなく、ひとだという。
本人の私は、正確に発音しているのにと思うと悲しい。
77才になった今でも、何事にもこの発音が付いて廻るわけですから「田舎ぺ」と言うことになります。
どうも、関東の北部地区に「ひ」と「し」が区分発音できない人が多いと聞きました。
後に私が勤めた職場の偉い人が「新入社員入社式」での発音は「新入しよくえん」(新入食塩)の諸君といいました。
この場合も、関東北部出身の人でしたが「い」と「え」が区分できませんでした。
私と同じような人もいるといって「喜んではいけません」ね。
《諺・江戸べらぼうに京どすえ》
(江戸と京都の方言の特色と、それに示される気質の相違を言った言葉)
「ひ」と「し」の発音とは、少し意味が違うが、こんなことにしおくか。
話はがらっと変わりますが。
60才以上の方に「いろはにほへと」を全部覚えていて、書けますか。
私も、今盛んに思い出そうとしています。次回までに整理しますので。
なにも見ないで、自分の頭の中で思い出してみて下さい。
これも「ぼけの防止のため」と思って。
相変わらず、昼間は親父の仕事の手伝いとして、職人Aと職人Bさん二人の手伝に工事現場に出ていた。
どうしても、外でやる仕事が多く、炎天下である。
当然に、顔が真っ黒になり、身体も日照りで真っ黒になる。
外の仕事のやり取りでは、小声では話が通りにくいのでどうしても大声になってしまう。
昼間に土方同然の力仕事をした後、午後4時に先に仕舞って、一度家に帰りそれから、夜間高校に通うわけだ。
夜間の学校生活
新制高校2年生になった。学校は「都立○○商業高校」という職業高校。
この時期の夜間は、まだ停電が続き、授業中によく停電する。
電気が回復するのを待ってまた授業が始まる。
私の好きな授業科目は。
1 国語 中学時代にも好きだった。
2 簿記 初めて学習する科目だが。理路整然としていて面白い。
工業簿記というのもあると言われた。
3 数学 担任が数学担当なので良く教えてくれる。
4 音楽 仲間とのコーラスが楽しい。
5 図工 仕事で工事の道具を使っているので楽。
苦手な授業科目。
1 英語 中学時代に科目はあったが先生が兵隊に出ていて一回も教科書を開くことがなかったので。
2 ソロバン 仕事の関係から、指が太くなってしまい、ソロバン球が二つ重なってしまう。
3 習字 昼間の力仕事のため、筆を持っても手が震えて上手く書けないのだ。
英語の時間で今でも覚えているもの。
日 月 火 水 木 金 土 の覚え方だ。
こんな風に教えてくれた。
日 「昼間はお日様がさんさんと輝く」 SUN デー。
月 「夜はお月様が輝き」 MON デー。
火 「好きな人とチューして」 TUE デー。
水 「田圃に苗を植えんずデー」 WED デー。
木 「サムライさん刀を腰にサースデー」THU デー。
金 「台所で肉をフライデー」 FRI デー。
土 「桜の花はさいたかな」 SAT デー。
60年前の英語の授業で今でも思い出せるものは、こんなものです。
英語の時間で解った私の方言。
率直に言って私もびっくりしました。
それは、「ひ」の発音が出来ないことです。
今まで、このことは、友人や家族にも言われたことがなかったのですから。
英語の先生がスペルが悪いと、授業中に何回も発音させられましたが、「ひ」と「し」が分離されていないというのです。
このことは、これから後の社会生活の中で大きく影響を私に与えました。
たとえば、①「ワープロやパソコン」の文字変換で「ひ」と「し」を間違うことです。毎度何度もインプットしてみます。
②「カラオケ」に行っても「ひ」と「し」が区分できず、キライになりました。
しかし、私の子供には、こんな癖はありません。
私が、百円(シャクエン)と言うと、子供が違うと言う。
飛行機(シコウキ)じやないという。
人 (シト)でなく、ひとだという。
本人の私は、正確に発音しているのにと思うと悲しい。
77才になった今でも、何事にもこの発音が付いて廻るわけですから「田舎ぺ」と言うことになります。
どうも、関東の北部地区に「ひ」と「し」が区分発音できない人が多いと聞きました。
後に私が勤めた職場の偉い人が「新入社員入社式」での発音は「新入しよくえん」(新入食塩)の諸君といいました。
この場合も、関東北部出身の人でしたが「い」と「え」が区分できませんでした。
私と同じような人もいるといって「喜んではいけません」ね。
《諺・江戸べらぼうに京どすえ》
(江戸と京都の方言の特色と、それに示される気質の相違を言った言葉)
「ひ」と「し」の発音とは、少し意味が違うが、こんなことにしおくか。
話はがらっと変わりますが。
60才以上の方に「いろはにほへと」を全部覚えていて、書けますか。
私も、今盛んに思い出そうとしています。次回までに整理しますので。
なにも見ないで、自分の頭の中で思い出してみて下さい。
これも「ぼけの防止のため」と思って。