子育て・私流

子供を三人育て、孫も五人になった。
男親の私がどのように考え、子供や孫に接してきたかを書く。

14 いよいよ私の結婚式だ その10

2009年01月23日 | 私が歩んできた道を振り返って
《我が家では私が最後の結婚式である。》
一つは、姉や兄と妹二人が結婚した年令が、全員20才前半の年令だったこともある。
それに比べて、私は30才直前で、7人姉・兄・妹の結婚年齢よりかなり結婚年齢が遅いため最後の結婚式となってしまっだ。

私としては、結婚式は当然に我が家の六畳二間でやってもらえると思っていたが、そうは行かなくなってきた。 

《我が家での結婚式はムリ ? 》
 
   なぜムリなのかというと、我が家の条件が変わったことが大きい。
 1.一つは、私の結婚を迎える4年前に「母親」が亡くなったこと。
   我が家でやっていた結婚式を取り引きる家の者(母)が居なくなったという事が大きい。
 2.長男の嫁さんがいるが、隣近所の小母さん達とまだ馴染みが薄く、結婚式の台所を手伝ってもらい取り纏める力がない。

 3.この時期には、既に親父も仕事を引退しており、金銭的に実力が無い。
 4.結婚相手の嫁さん側との力関係から、我が家での親父が結婚式を取りまとめるという実力がない。
   少し注釈すると。(我が家と嫁さん側の家の格が違うこと。)
   嫁さん側は、中小企業で従業員も10数人居て、大きな自宅を工場の脇に構え、商いの金額も桁違い、電話もある。

 5.親父は我が家の近くにいる、義父の同業者からの結婚式のやり方の情報が相手側に入るのが気がかり。
   いろいろな思惑があって、親父は我が家で私の結婚式をやることについて、色よい返事をしない。
 6.とは言っても、家を建てて、結婚式と新婚旅行も私の財布でというのは、少し無理だ。
 7.ではどうすると言っても、結婚そのものは直前になっている。

《諺を二つ》
 1.「縁は異なもの」
    (男女の縁というものは、どこでどう結ばれるかわからない、まことに不思議なものであるということ)
    (我が家と嫁先の家の格が違う、娘さんとの結婚に無理があったのか、私は悩む)
 2.「何時までもあると思うな、親と金」
    (親はいつまでも生きていて子の面倒をみてくれるものではないし、
      金も使えばなくなってくるものだから、依頼心捨てて、自立と節約を心掛けよという戒め)

《結局、結婚式場は外部で、私の財布の自己責任で》

何事も総て順調に運んでいくものではない。この結婚式を踏ん張って遣り通さないとこの先真っ暗だ。

我が家ての「結婚式」が無理だとすれば、外部のホテルなどで結婚式をやるしかない。
しかし、現在なら「結婚式専用」の会場もあるが、私の時代には零細庶民が頼める少ない予算でやってもらえる「結婚式場」などはどこにもない。
まして私の懐には、金銭はもう幾らも残っていない。新婚旅行の費用は既に旅行社に払込んでしまっているし、

はたと困った。兄貴達にこの「結婚式」について相談することにした。
一つは、「結婚式はしなくてもいいのではないか。」と言う案。
    しかし、嫁さんの家側では「結婚式」も出来ない家庭なのかと言われるぞ。
二つ目は、「私が出来る範囲での粗末でいいから、こじんまりとやればと言う。」案。   
    それで済めば申し分ないが、嫁側の義父母がこの娘の「結婚式」に大変期待しているのを、私は知っている。
    それは、「拙いよ。」と私。
もう時間が無い。

《義父の協力》

或る日、私が婚約者にこの辺の事情を少し話をこぼしてしまった。
数日して、義父に呼ばれて夕飯をご馳走になった折り、義父から「結婚式場の話で困っているそうだな。」と言われ、正直に我が家の今までの結婚式のやり方や、金銭的な悩みを義父に打ち明けた。

翌日また、義父の家に夕方呼ばれた、義父の言うのには「私は浅草方面によく食事にいくが」、馴染みの「小料理店」で娘の結婚式場の話をしたら、料理店の女将から知恵を授かったと言う。「40人規模の宴会なら、貸切で結婚式ができますが。」

「予定する参加人数と、総予算を言ってもらえれば、その範囲で料理内容を考えて、予算を超えないように差配しますよ。」
これでどうだと、「義父が言う」「女将が私に言ったのだから、お前と娘二人で一度小料理店に行って話を確認してこい。」

家で兄貴達にこの話の報告をしたら、「いいんじゃないか。」と賛成してくれた。
私の心配事は「結婚式場」もあるが、それに懸かる総予算のやりくりである。

兄貴が言った。総予算の20%はお前が出す準備して、兄貴達に渡しておいて任せろ、残りは、参加者からの「お祝い金」を整理し結婚式が終わってから後日支払をすると言うのはどうだ。
私「これでは、小料理店側がうんと言うまい。」
兄貴達「そこだ、もう一つ義父に電話してもらって頼め、本人が新婚旅行から帰って残金の清算に伺います。」というふうにな。

先だつ金のない、零細庶民の「結婚式」の知恵というもの何ともせこいものだ。
結局、私の立場は嫁先の「婿」という立場しかないことになった。

しかし、私は義父側から「金銭の援助」は壱銭も言わず受けずに遣り通したから、自分に自慢できるからな。

次回は、新婚旅行についてです。


1 コメント

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やってもたー! (バラヴ)
2009-01-26 05:23:31

ココであっさりヤれたよ・・
今まで遠回りして無駄に金つぎ込んでたのがアホらしい(´・ω・`)
その分しっかりココで稼がせてもらうぜ!!!!

http://iXOZq1A.puripuritan.com/
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