子育て・私流

子供を三人育て、孫も五人になった。
男親の私がどのように考え、子供や孫に接してきたかを書く。

現金間違いの防止 2

2007年10月08日 | 職場に於ける私の工夫 1
ここの数項目で「現金管理」の問題を取り上げ書いてまいりました。
私も、20才半場過ぎの時に、中小金融機関で「出納業務の責任者」を約3年間勤めて苦労してきました。
この経験を皆さんと一緒に勉強し、「現金扱いの不祥事」が一つでも少なくなり、前に進めればと思って書き始めています。

だが、どうしても「官庁の姿勢が気がかり」で冒頭に苦言をいうことにしました。

最近の某大手官庁での「現金の着服や詐取」の新聞報道・国会での質議を見たり、聞いたりしていると、一般市民とても「官庁で泥棒を給料を払っているのに雇っているのか」と腹だだしい思いがします。

国会の議論も、「日本の国」をどちらに向かわせるのかの根本的な議論でなく、枝葉な細かい議論ばかりしている。
それも、野党は首相に対する代表質問を揃えて。細かい質問を80問も出す。首相に対する質問として失礼な質問でないか、TVで聞いていて腹が立つ思いだ。

《現在の現金出納実務の実態》

 1.かなり、進んでいる出納業務のやり方を参考に最初に書きますが、
   ここまで、機械化、省力化が進んでいれば、まず「現金の過不足」は出ないだろうと思われるので参考に。

  (私の知人に、現在金融機関に勤めている方に、現在はどの用に現金収納をしているのかを調べた。)

  A.営業担当者には、「ハンディ端末を全員持たされて、集金業務をしている。」
  B.この現金集金の前提として、「通帳・証書類は、全部裏面に磁気ストライブが着いていて、
    営業担当者のハンディ端末に通して読ませると、お客様の氏名、口座番号、入金科目など」
    必要項目は端末のなかにすべて記録される。

  C.ついで、収納する現金の種類別に入力すると端末に金種別に記録がのこる。
  D.つり銭が有る場合は、出した金種別に、つり銭内容がハンディ端末に記録が残る。

  E.何軒か集金して支店に戻ると、自分のハンディ端末を「パソコンの読み取り機」にかけると、
    今日の集金訪問先の内容がすべて記録されると同時に、
    パソコンからその集金内容が細かく記録した用紙が打ち出される。

  F.この記録内容と、集金した現金を出納業務の係りに渡すと、
    出納係りは自動キヤッシヤーと言う機械に現金を種別かまわず入れると、
    この機械から金種別と合計金額が記録された用紙で吐き出される。
  G.現在の集金業務は、殆ど機械化されており、これで営業担当者の今日の仕事は、
    現金の収受が間違いなく、手間暇懸からずに終わるように出来ている。

  H.此処まで、現在の金融機関の外部での集金業務が「自動化・機械化」されているのだ。
    現金の収受は、取引先の信用を得る第一歩である。
    この取り組みの整備が大切であろう。

 2.機械化・自動化がやや遅れている場合の一つの対策

  A,私の経験から言えば、「再勘定刊制度」とすれば現金出納の間違いは少なくなるとおもう。
  B.外部で集金して来た「現金。小切手類」は、すべて「内部の別の人に渡して調べてもらう。」

  C.これを「再勘」と言う。担当者一人で終わらせずに、
    必ず職場内部の他の人に預けて、照合し調べてもらってから収納して終わらせる。

 3.営業担当者の現金間違いの防止策
   (現金の出納業務で一番間違いが発生するのは、つり銭業務だ。)
   (この、つり銭業務の間違い防止策として、こんな風にやったらどうかと思い提案する。)

  A,外部で集金業務を担当している者がわずらわしく、間違いの出るのが「つり銭」のある仕事だ。
  B.この「つり銭」で一番間違いが発生する。
    つり銭は、営業活動だけでなく、内部の現金出納事務でも「つり銭」間違えが発生しやすい。

  D.そこで、現金での「つり銭を出さざるを得ない職場」の人について、
    「つり銭」の扱いを次のようにしたらどうかを提案する。
  E.零(0制度)当日の朝は0銭から出納事務が始めるのだ。
   「つり銭」を扱う担当者に別途、「朝一番、一定に決め金種でつり銭をわたす。」
  
  F.前日の残りの現金から、今日の現金収受を始めることが肝要。
    そのために、別途に「一定のつり銭を用意しておいて、そこから始める」
  G.それはこうだ。
    透明なビニール袋に「つり銭用の小銭硬貨を用意する。」
      1円硬貨  を2筒 =   100円 
     10円硬貨  を2筒 =  1000円
     50円硬貨  を2筒 =  5000円
    100円硬貨  を2筒 = 10000円
    500円硬貨  を1筒 = 25000円 
     合計           41000円

    担当者毎に、41,000円が入ったビニール袋を前日に用意して置いて、
    集金担当者に、朝一番に一人ひとりに渡す。
    
  D.夕方に集金担当者が帰ってきたら、現金集金額にブラスして。41,000円も回収してしまう。

  E.一見面倒に見えるが、「現金過不足防止」には、効果があると思っている。
    毎日の流れとしての仕事ならさ程の仕事量にはならないと思っているが。

  F.前日の「つり銭」の残高をそのまま使って「つり銭」を始末する場合には、
    繰越現金の中、ここに、「不始末の影が忍びよる」からだ。
  G.私が知る話では、前日の「つり銭」を持ち繋げている内に、
    自分の金銭であるような錯覚に陥り、見分けがつかず「つり銭」を不正に使用してしまう事例を何件も知っている。
  
  H.タバコ代。昼飯代、帰り際のパチンコ代に、「つり銭」の小銭を使った人を何人か見ている。
  I.一度は、小額でもだんだんに金額も大きくなり。
    最後は、始末出来なくなる。

  G.現金の不始末は、こんなものから始まるようになる。
  K.最後は、大口な現金の「着服・詐取」に手を出すことになる。

  いずれにしても、金銭の不祥事の影が近寄らないような「システム」制度をつくる必要がある。
  それでも、万全でないことを承知して。
  金銭の扱う人間は「人間は性悪である。」と言う説悪説で考えていないと使い込まれるよ。
          「人間は性善である。」と性善であると考えたい管理者は、金銭だけは通用しないぞ。

  私が、金銭出納管理者を勤めた経験からの警告。  
  

    「衝動が押さえられない、自分が居る。」人間とは弱い者なのだ。

  諺1(ことわざ)《瀕すれば鈍する》
    (人間というものは、貧乏になると精神までも貧しくなり、
     金欲しさからさもしいことまでもするようになるといこと。)

  諺2(ことわざ)《地獄の沙汰も金次第》
    (厳しい地獄の捌きでも、金をつかませれば手心を加えてもらえるの意で、ましてこの世は、
     金さえあれば思うようにどうでもなるということのたとえ。)