部品点数が多く現場で組み立てなければならない機材は最悪だ。膨大な機材を持っていってネジ一本足りないからその機材が現場で使えなくなってしまう、という恐れを感じたことはないだろうか?クソ重い三脚持っていて「あ!フネがない!!」って経験はさすがに誰もないだろうけど、要するにそういうことが起こりうる状況。ましてや撮影機材は特殊な部品が多く現地調達も難しい。ネジにしたって一般的なミリネジですらない。「忘れるな!」リストを作って頑張っても、ヒューマンエラーを防げない可能性はある。僕が撮影機材に求める進化の先は「部品がない」である。そんなとき、特機では知らない人はいないKessler Craneからまたもや素晴らしい商品が出た。
The Pocket Jib Traveler - Features, Assembly & Use
例えば部品点数が多いとこうなる
比較のために以前から使っていたSkierのマイクロクレーン がどういうものか見て欲しい。部品点数、Skierのは現場での運用についてほとんど考えられていない。おおよそ、使いたくなくなるタイプの機材だ。
台湾Skierのマイクロクレーンの部品。これらを組み立てる、、、現場で。。もううんざり。
ケスラーのポケドリは実は部品が多い
Pocket Jib Travelerを誉める前に、Kesslerのポケットドリー およびElectraDriveは最悪中の最悪であることを明記しておかなければならない。モーターつきスライダーという代替の利かない機材なのに、部品はやたら多い、現場で組み立てに慣れが必要。ネジ一本なくしたらアウト。しかも長いインチネジという特殊な形。。。怖すぎる。
このネジなくしたら!!といつも貸す人に口を酸っぱくして忠告。
最悪の事態を考えて、インチネジで代用できそうな部品を作っていたのだが、このたび久しぶりにKesslerに注文したので予備ネジ、予備部品も発注しておいた。。いつなくしても大丈夫なように。。
部品点数が多いの、、すごいストレスなんだよ、ほんと。
Pocket Jib Travelerは部品点数ゼロ
さて、そのKesslerの新商品ポケット・ジブ・トラベラー 。
これ、最強である。3月末に発売開始後、いつものごとく1stバッチはそっこう完売。僕は1stバッチを狙っていたので、発売開始後、数十分で注文。ところが間違えて注文ちゃったんで「ごめん今の取り消し!」ってメールしたら、すぐに「いいよキャンセルしておくから。もう一回注文してくれれば」と返事。
なんと親切なんだケスラー!!
無事1stバッチを確保したんだけどその後NAB期間になったせいなのかなんなのか、なかなか届かず昨日やっと届いた。
ポケット・ジブ・トラベラーはその名のとおり、旅行にもって行きたくなるようなそんなジブだ。軽く(5.5 ポンド=約2.5kg))、小さく(たたむと27インチ=約65cm) 、そして何より部品点数ゼロ。こいつだけ持って出ればそれで使える(ただしシュー/プレートはいる)。使いたくなるように設計されている。
部品点数0。これだけ。小さい軽い。
かなり小さい部類の三脚、ザハのFSB6と比べてもこれくらい。
秀逸だと感じたのはこの折りたたみ部分。しまうとき。
変形具合がここちいい!!
つくりは惚れ惚れする。
が、やっぱ小さくて軽いせいか、ちょっとしなってるか、、、でも動画みると似た感じ。
手元のモニタはZacuto EVF。砂袋とあわせ簡単にバランスが取れた。
高さはわりと上がる。
いつものManfrotto 394 で簡単にがっちゃんこ
特機の進化していく方向は
ジブなんで撮れる絵はどれも変わらないので後は使い勝手と持ち運びやすさ。そして部品の少なさ。僕は今後、特機たちはいかに部品点数を減らし、サクッと現場で使えるようになるかにかかっていると思う。ちなみにその点でいま注目しているのはRedrock MicroのOne Man Crew。 やっぱ「部品ちゃんと全部揃ってるかな~」とか心配せずにポイッと持って出て、ポンと使えるのがいいよ。
The New One Man Crew Motorized Parabolic Slider from Redrock Micro (Vimeo)
※追記1(2013.4.27)
ブルーム師匠がレビュー。他社の似たようなやつと比較しても一番だと。「軽い」「ブレーキがついてる」「1ピース」「耐久性」を満たしているジブはこれだけだと。ケスラーは近い友達で自分の名前がついたスライダーも作ってるけど(持ってます)、それを差し引いてもいちばんいい、って。ただし。C300クラスになると理論上は載せられるけどオレならやめとくって。僕もそう思う。ジブはやっぱ基本重くないと、、、
Jibophobia or how I learnt to stop worrying and love the one man jib! (vimeo )
重量級のジブアームでさえそれなりに揺れは発生するのであまりコンパクトなアーム類は避けているんですがどうなんでしょう?
素晴らしいです。いつも情報ありがとうございます。
私も気になるジブですが、揺れなどが気になります。
100mmボール雲台に載せた、FS700Jなんかでも、それなりには使用できるものならばぜひ欲しいです!
ポケドリ、ウチは仮組みした形のままペリカンケースでフォーム切って入れっぱなしです。ただポケドリ側の銀ネジだけは毎回付けないといけないので確かにメンドー&紛失不安!ですね~。
Edelkroneもパンするモジュール出すみたいだし、今後コンパクトな電動系、ドンドン出そうですね!
トラベラージブ、FS700とはキツそうですかね?やっぱ。サムヤン24mmシネとのコンビでイケそうなら欲しいなぁ。お時間ある時に是非レビューお願いします~!
あ、先日SonyさんでFS700の4K2Kに関する件、色々聞いて来ました!現状オフレコっぽいのでメールかなんかでお伝えします~!
どもです!実は今日絶賛現場投入予定で昨晩その準備をしていたのですが、なんと直前で撮影内容が大幅変更になり、残念ながら現場で使うことなく、、、、
なので、揺れに関して検証はできませんでした。。
ただ「値段」「大きさ」を考えるとそんなに精密な動きは期待できないと思いつつケスラーだから、、とちょっと期待していたり、、、
最近はでも円安で海外通販の楽しさが半減ですねえ。。
あと、ケスラーは送料が高いのでご注意くださいね~
どもです!初めまして!
ケスラーの他のジブがそういう仕様になってますけどこれは標準では100mmボール雲台が載せられるような仕様ではないです。。ハーフボールならいけるかな?
あとカメラは10ポンドまでいけるって書いてあるので、FS700は裸で1680gなんで楽勝だと思いますよ!Eマウントの純正レンズは軽いし!!そこがEマウント!!
結局今日現場投入できなかったんで検証できず。。時間あるときにFS700+サムヤンやりますね。
ハイスピードやってみまっす!!
この様な商品が沢山出回ってますが
耐久性、使い易さ、操作性につきます。
使える条件も揃わないと駄目でしょうね。
700では重量オーバーな感じもしますが
如何なものでしょう?ムービーではワンマンオペしていますが
私は一人では使わないですね、なんか風来たら
たおれそうですもん。。。
上が軽いんでバランスはいいですよ。ずっしりとした重い三脚でなくても安定感があります。
FS700は理論的には大丈夫なはずなんで近いうちに試してみます。
上のVでは、僕がやってるみたいに砂袋とかペットボトルとかでカウンターウエイトをすると、ゆれるから気をつけろって言ってるんで、実際はしっかりと固定できるウエイトのほうがよさげですね。
かえすがえすも昨日の現場で使わなかったのが悔やまれる。。