諸々雑記メモワール

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食の数字は語る 348万3千トン 大根の史上最高の生産量(昭和38年<1963>)

2015-09-27 11:10:50 | 日記

古くから日本人の食生活を支えてきた大根の公式の生産統計は明治38年までさかのぼることができる。この年は6億6,265万6,280貫(2,484,961トン)の収穫があった。大正2年には早くも戦前期における最高の273万3,175トンを記録した。

 戦後の回復は著しく,昭和38年には史上最高の348万3千トン(104,132ha)を記録した。その後は,洋風野菜などへ需要が移行したことなどもあって,減少傾向にあり,平成22年以降は150万トンを割って推移している。

 平成26年産は145万2千トンで,ピーク時の203万1千トン(58%)減,作付面積は3万3,300haでピーク時の7万800ha(68%)減であった。この減少面積は琵琶湖の面積(67,000ha)を上回る。

 

都道府県別収穫量は下図の通りである。季節区分別にみると,春大根が22万3,500トン,夏大根が25万6,700トン,秋冬大根が97万2,000トンとなっている。

 

ここで,家庭内での消費状況を『家計調査』をみてみると,下図の通り,減少傾向にあるが,24年以降回復の兆しがみえる。なお,11年以前は農林漁家世帯を除く結果,12年以降は農林漁家世帯を含む結果である。

 

都市別にみると,最多購入量(新潟市:6,392g)と最少購入量(福井市:2,961g)とは2.2倍の差があり,変動係数は18.8%となっており,果物に比べると低い。なお,那覇市の食料費に占める割合が突出しているのは,沖縄県内では大根の生産がほとんど行われていないため,価格(16.42円/100g)が全国平均(12.67円)を大幅に上回っているためである。

 


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