中国から伝来したといわれいるゴボウは,食べているのは世界中で日本人だけだという。正月のおせち料理やキンピラ,煮ものには欠かせない素材である。
正式の生産統計が開始された明治38年産は10万700トンと10万トンを超えていた。その後漸増を続け,昭和40年産は史上最高の30万9千トンを記録した。その後は食生活の洋風化などの影響を受け,減少傾向にある。
平成26年産は15万5千トンで,ピーク時の50%減であった。
主な都道府県別収穫量は下図の通りである。青森県は夏場,冷涼な気候の太平洋側が主産地。京都府には「堀川ゴボウ」,千葉県には「大浦ゴボウ」など各地に著名なゴボウがある。
ここで,家庭内での消費状況を『家計調査』でみてみると,下図の通り,消費は減少傾向にあるが,25年は上向きに転じたこともあり,減少に歯止めがかかるのではないかとも思われる。購入価格は上昇,下降を繰り返しているようである。なお,11年以前は農林漁家世帯を除く結果,12年以降は農林漁家世帯を含む結果である。
都市別に購入量をみると,産地県の青森市は上位10位。最多購入量(佐賀市:897g)と最少購入量(徳島市:356g)とは2.5倍の差,変動係数は18.9%である。購入価格については,最高値(神戸市:80.54円)と最安値(青森市:52.33)の差は28.21円,変動係数は9.9%である。下図の通り,価格の高い都市の購入量は少なく,安い都市は多いようであるので,両者の相関係数を算出したところ,「R=0.5278」(弱い相関)であった。
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