受法寺本堂建築誌

伝統木造工法により建築中です

屋根工事

2006年12月13日 | Weblog
屋根工事は、先ず野地板の上に、防水のアスファルトルーフィング。そして使用される瓦は、「飛鳥二号」という丸瓦と平瓦が一体となったもので、土を使わずに桟に止めていきました。

遠くから見ると、周囲の平瓦の住宅に交じってお寺らしい重厚感のある本瓦風の屋根が際立っています。         

棟端瓦(鬼瓦)裏面には、住職が本願寺のスローガン「念仏の声を 世界に 子や孫に」、副住職が新しく採用された「ともに いのちかがやく 世界へ」と願文を刻み入れました。

大棟・降棟は、伝統の技により、大空に向かって反りあがっています。曲線美を描く反り屋根は、また仏さまの威厳を現し、後光がさしているかのような感じさえします。

屋根の先端にある軒丸瓦の先についている円形の部分を瓦当(がとう)といい、色々な紋を選ぶことができます。デザインとして品がよく、仏教と縁がある複弁蓮華文軒丸瓦にしました。

「受法寺報 8号」より

耐震構造 

2006年12月13日 | Weblog
先に発行された「受法寺報 8号」に、これまでの工事を振り返った記事を掲載しました。
そこで、これまで載せなかった写真も入れて更新します。


耐震構造 
  
6月23日には、建築世話人や一般門信徒と工事関係者ともども、順調に工事が進んでいることを喜び、仏さまに感謝する上棟式を行いました。

続けての見学会では、伝統工法の大きな柱や梁が、縦横に組み合わされている様子を見て頂きました。

受法寺本堂は、これから起こるとされる南海大地震にも耐えられるように、地盤改良と基礎工事を施し、緻密な構造計算の上、揺れを吸収する仕口ダンパーも取り付けています。

「受法寺報 8号」より