受法寺本堂建築誌

伝統木造工法により建築中です

棟札(むねふだ)

2006年12月01日 | Weblog

後世に工事の記録を遺す、棟札を木枠で固定して取り付けました。 

表面は

本堂大改築

平成十八(2006)年十一月竣工

    第十四世住職釈澄麿

裏面は

   設計       上田堯世   

   施工       香長建設

   木工事      澤匠

   左官工事    桃田幸男 


喚鐘(かんしょう)

2006年12月01日 | Weblog

受法寺には、二つの喚鐘があります。

三十年前に新調した喚鐘は、古い喚鐘の音が悪くなったと感じたからでした。

その時に使っていた撞木は、山に自生するツルで作ったので、やわらかすぎて響きがよくなかったようです。

後で撞木を変えると、良いがしました。

今回、二つを撞き比べをして、グウァーンという深みのある音の古いものを選びました。 喚鐘には、

 明治二十年八月二十日

寺内鋳造

当寺住職瑞正之

総門徒中之鏡寄進世話人 (二十名の名を記載)

高知県高岡郡高岡村

鋳造師

西原福松師

とあり、寺内で地元の鋳造師によって、ご門徒より寄進された鏡を溶かして、作られたのでした。

 


踏み台

2006年12月01日 | Weblog
板の間(衆会所と命名)から、内陣に上がるには高さが25,5cmあり、和服だと上がりづらくなりますので、踏み台をつけました。

高さは12cmで常時は収納され、法要などの使用時に引き出して止めます。