１８時４０分通勤ラッシュ・人の流れの中で

３月１４日（水）のこと

　いつも私が持ち込む、畑の作物を
私は喜びを分かち合いたくてお土産に持っていくと
ルッコラはいいけど、ほかはいらない
とか、余計なものは持ってくるな
　という、あっこ（あだな）。
農家と契約して宅配されているらしい

農作物は嵩だかいから
買い出しおばさんスタイルになって
１時間かけて都会に届けたら邪魔扱い
あれこれ持ってきすぎるというのだ

腹立てて、もう何も持って行ってやるか
ときめたら
出かける時もさっ　さっと動けて楽

畑から収穫してきて、さばいて整理して包む
という作業は結構時間もかかるのだ
（農家の大変さも想像できる）
出かけるのが楽になった。

そんなあっこから
要件のあるメールが来て
そのついでに
こんな書き込みがしてあるのです
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

今ちょうど野菜が品薄になったところです。

ホウレンソウと白菜あってもいいな。
ただし、１週間後に宅配があるので、
白菜は１玉、ホウレンソウは２束くらいが
ちょうどいいです。
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腹立てたって？
ところが不思議、朝が明けるのを待って、
喜んで畑に走って並んでいる白菜の
一番いいのに包丁を入れて

そして１７時には今日の仕事みんな終わらせて
いそいそとハクサイと２束のほーれんそうを
大きな袋に入れて出かけて行ったんです。

ふふふふふ
我ながら不思議

　
そしてラッシュに出会った

　新宿の図書館に本を返して
１８時４０分ごろの地下鉄の乗り換えは
通勤ラッシュの人の波、その波の中を
野菜の入った袋をかばいながら流れに身を任せた

あーいいなー
この夥しい見知らぬ人たち
野望を持った人、失意の人
新婚ほやほやの人、離婚調停中の人も
いるかもしれない

ホームを流されて歩きながら
人々の気が
私の体に流れ込んできているようだ。
若い（ほとんどの人たちが私より若い）気が
注入されていると

通勤地獄と思っていられる方が多い
月に数回だからのんきなことを言っていると・・

しかし間違いなく私の元気な細胞は感じ取っている
年と共に乾燥しがちの肌は
砂のように　気を吸い込んでいる

お疲れの現役の皆さんのため席は譲って
せめてと　立つ。

まだ７２歳は１時間は楽に立っていられるのだから

郊外の森林浴、大好き
だけど大都会の人間浴もいいなー