倒壊が心配される巨大な排気筒、増え続ける放射能汚染水や廃棄物、溶け落ちた核燃料デブリ…。多くの課題を抱えたまま、先の見えない事故収束作業が続く東京電力福島第1原発の現状はどうなっているのか。2011年の事故発生から9年を前に、合同取材に参加しました。
(写真)解体作業が進む1、2号機排気筒。クレーンからつり下げられた切断装置が上部に設置されていま . . . 本文を読む
2019年は、安倍晋三政権の原発推進の破綻が一層鮮明になった年でした。年初には、日立製作所がイギリスでの原発建設事業の凍結を決定し、日本の原発輸出計画は総崩れとなりました。新たな原発の再稼働はなく、関西電力の原発マネー還流事件で原発利権の闇が大問題となっています。核燃料サイクルも行き詰まっています。中核施設の高速増殖炉「もんじゅ」が廃炉措置に入り、フランスも高速炉建設を断念しました。
経済界か . . . 本文を読む
今後15年で国内すべて廃炉へ
スイスのベルン近郊にあるミューレベルク原発が20日、閉鎖されました。同国で原発が閉鎖されるのは初めて。スイスでは2011年の福島第1原発事故を受け、原発の新設をやめ、34年までに国内の四つの原発すべてを廃炉にすることを決定。2017年の国民投票でもこの決定が確認されていました。
ソマルガ副大統領(環境・エネルギー相を兼任)は、「歴史 . . . 本文を読む
123カ国が進展歓迎
第74回国連総会は12日の本会議で、第1委員会(軍縮・国際安全保障)で議論された決議案を採決し、核兵器禁止条約への署名・批准の進展を「歓迎する」決議案を123カ国の賛成で採択しました。決議名は「核兵器禁止条約」で、採択は2年連続。日本政府は今年も反対票を投じました。
反対は核保有国と核の傘の下にある同盟国を中心に41、棄権は16でした。禁止条約成立時の1 . . . 本文を読む
「禁止条約に言及、意味深い」
(写真)会見する左から、田中重光さん、田中熙巳さん、木戸季市さん、横山照子さん=24日、長崎市内
74年前の8月9日に原爆が投下された長崎市。24日、ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇が同市にある爆心地公園を訪れて、核兵器のない世界へメッセージを発信しました。どしゃ降りのなか、被爆者や自治体関係者、子どもたち . . . 本文を読む