鳥無き里の蝙蝠☆改

独り言書いてまーす

近からずも全能感に似た高揚

2015-03-04 12:32:06 | 日記

眠りから覚めて15分後ぐらいにたまに、やる気に満ちた時間が訪れる時がある。

「いつもあの気分でいられたらどんな活動も凄く捗るのになぁ…」と思わずにはいられない。

将来の不安や日常の些細な煩いだったり、目前の障害にも、怯まずに立ち向かっていけるような精神状態がそこにはある。

スーパーマリオブラザーズで言えばスターを取った時の無敵状態。


その反対に、何もかもを投げ出したくなるような時もある。

全くもって『気持ち』というものはいくつになってもままならないものである。


そんな予測不能なやる気の上下に振り回されないような、強い意志の不在がそもそもの原因だということも間違ってはいないのだけれど。


体調が優れなくとも、嫌気がさしても、失恋の間近や直後でも、立てた予定や掲げた目標から目を逸らさずにいられるような、自身の肉体と精神を支配し切る優れた魂が欲しい。

自分にとっての「無駄と必要」を冷酷なまでに、そしていかなる時も冷静にかきわけて、そのうえで更に効率を求めていけば自ずと人生は豊かになっていくことは考えなくとも分かるというのに、未だに私はこの人生に最も必要なその基盤を作ろうとはせずにいる。

なんという怠慢。なんという無駄だろう。

一体何が邪魔をしているのだろう。



きっと目先の快楽、つまるところそれは煩悩だったり雑念だったり本能と呼ばれているものだったりする。

私は自分の人生を、本能のプログラムによって予め敷かれたレールの上を行くようなものには絶対にしたくないと思っている。

なぜならそれは数えきれないほど多くの錯覚や誤りを人間の理性に与えていると思っているからだ。

感覚の仕組みというものは、遥か未来の想像もつかぬような医療技術でもなければ自分の意志では到底どうにもならない。

つまり自分という指令機関が支配し得るものは、本能や肉体の仕組みではなく理性だけということになる。(理性と自分を分けると仮定した場合の話)

本能が発する信号は快楽と苦痛である。

人は誰しもが痛みによって、身体のどこが保護されるべき患部なのかをそこで初めて知る。

何かを飲み食いする時、それが薬だった場合はその効果を味覚によっては判断できない。


五感が伝える情報は生存には欠かせない。

しかし、人生を豊かにする為に欠かせないのは知識と理性である。

つまり蓄えるべきなのは知識で、鍛えられるべきは理性である。



本能によれば脂の多さと甘味の強さはイコールで栄養価に比例しているらしい。

脂質や糖質に富んでいる食物をより多く摂取せよと本能が告げることによって、数ある中からより脂っこいラーメン屋の記憶を引き出させる。

苦味や酸味を感じた時は、それは避けるべき食物だと本能は告げる。

しかし我々は、ピーマンやトマトや納豆や魚の肝をそれが塩胡椒などの調味料を使ってないものだったとしても「旨い旨い」と言って食べ続けられるようになることができる。

なぜなら、親なり教育機関からそれらに含まれる栄養素が健康にとって優れたものであると教わったからに他ならない。

私は、ピーマンを「理性の食べ物」、ラーメンやチョコレートを「本能の食べ物」という風に区別している。

繁栄して発展した現代では、エネルギーをより貯えておかなければ数日後に飢えてしまうような過酷な状況は早々訪れない。ましてや、食べるものを選べない環境なんてものも然り。

だというのに、彼彼女はただただ本能が与えてくれる快楽だけを目当てにして、太りやすかったり集中力を損ねてしまう原因からは目を背け続けている。


本能が示す指針というのは、つまりそういうことだと認識している。

自殺や差別という行為は、"飽くまで「種の繁栄」という観点"からすればあまり間違ってはいないと思う。

しかしそれは一般的には悪だとされている。

不思議なことに、それを悪だとする彼等はその一方では種の繁栄からすれば明らかに非効率であったり間違っていることを正だとすることもある。

私はそれを自覚して欲しいものだと彼等に告げたい。



話がだいぶ逸れた。

要は、【無意識や本能】ではなく【意志と理性】によって選ぶべきものが沢山あるのだということと、

「その選択は「種の繁栄」が選んだものでしょうか、それともあなたが選んだものでしょうか」ということを伝えたいのであり、そして自分にも強く言い聞かせたいということである。



おーわりっ


※参考文献

@自己実現理論 - wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E5%B7%B1%E5%AE%9F%E7%8F%BE%E7%90%86%E8%AB%96

@人間の行動と種の保存 / 心理学者宮城音弥氏
http://www.tek.co.jp/president/t6.html

@「あの時のステーキはうまかった…」脂っこい食品ほど記憶に残ることが判明 - GIGAZINE
http://gigazine.net/news/20090502_fat_memory/
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