鳥無き里の蝙蝠☆改

独り言書いてまーす

【感想文】サイバーパンク:エッジランナーズ※ネタバレ

2022-10-07 17:00:09 | 感想文
Netflixで少し前から見かけていたけど視聴はしていなかった。なので今更ながら全話一気見。

SFはやっぱり面白い。エログロを除けば堂々と知人に勧められる貴重な作品。

以下ネタバレ注意!






やはり感想を語る上で欠かせないルーシーのデザイン。ひと目でわかる異質感と特別感。白い頭髪、濃いメイク、露出の多い衣服。エンタメ洪水のご時世に、今更こうした奇抜なデザインは珍しくないどころか、これぐらいやらないとはっきり言って注目を得られない。そんなことはどうでもいいけど、色っぽいというよりかは普通に可愛い。物語序盤ではやばそうなイカれたお姉さん。途中からは母性を感じさせ、終盤にかけては恋人というよりかは大切な人を想うただの人格者。ああだこうだと言ったけれど、ショートヘアお姉さんというだけでワイの性癖なのでこのへんにしとこう。

主人公の成長譚は正直あんまり好きじゃなくて、うじうじされたりすると萎えちゃうんだけど、作品全体を通して抜群にテンポが良くて気にならなかった。全部で10話というコンパクトさも当然ながら、とにかく作り込みが細かく、濃密な作品だと感じた。もっと楽すれば良いのに、と感じるシーンがたくさんあったけれど、カーチェイスでもしっかり爆破して吹っ飛ばすし、ルーシーが施設から脱走するシーンの走り方は特に凄く良くて圧巻だった。やはり髪の毛が自然になびいて重力に従うアニメは良作かどうかを判断する貴重な要素だと信じてやまない。

ちゃんと死ぬし、ちゃんと殺すし、ちゃんとヤるし、レベッカはまるでこっちの言いたいことを分かっているかのようなツッコミや言い回しをする。一押しはキウイに嵌められたとわかった時の「ぁああああんんのクソババァぁああああッッ!!!」アニメで思わず吹き出しちゃうなんて滅多に無いのにめちゃ笑った。時代に考慮した紛らわし方をされても理解があるからなんとも思わないけど、一切ガン無視で作りたいように作ってる感じは、自分が普段規制ガチガチのアニメでそこそこフラストレーションが溜まっていたことを自覚させてくれたような気がした。

岡田先生もおっしゃっていたことだが、昨今のアニメは「なにかと説明しなきゃいけない」ということで鬼滅の刃なんかは炭次郎がなんでもかんでも説明する。これが個人的にはとてつもなくうっとうしい、というかうるさい。アニメなんだから絵で、視聴者をわからせてほしい。士郎政宗や宮崎駿のような難易度鬼鬼の鬼は勘弁だけど、なんのための音と光なんだ?って思ってしまう。せっかくインクで全てが表現できるのになぜ文字や言葉を多用する?音と光の仕事を奪うんじゃねえ、と思ってしまう。演出こそアニメの強みだろうが、って。実写と違って物理的誓約がないんだから想像力の限り、こだわり抜いて欲しい。言葉や文字に頼らなかった分で、作品にもっと沢山を詰め込んで欲しい。

倍速再生や10秒飛ばしみたいなことは一切しなかった。だって面白いもん。キャラクターが次に何を喋るかどう動くかが予想がつかなくて、そんなことをしていたら知らない間に仲間がいなくなってるレベルじゃないだろうか。

ルーシーに喜んで欲しくて、ハッピーエンドを期待して後付けでデイビッドが綺麗さっぱり健康に戻るルートを考えたけど、結局デイビッドもレベッカもキウイも死んだ。続編があるならまだわからないけど、昨今なんだかんだでキャラクターは生き延びちゃったというご都合主義お花畑ヘッドじゃないのも個人的には好きなポイント。

声優良し、キャラデザイン良し、テンポ良し、演出良し、作画に関しては抜群に良し、ストーリーも良し、世界観も良し。言うことなし!

強いて言うならもうちょっと浸っていたかったあの世界に。これは我が儘やね。

刺激が強めなので脳内麻薬がドバドバ出て気持ちが良い。さっき見終わったばかりだけどもっかい見よーっと。

ルーシーが一番でレベッカが二番目ですね。オレンジイズニューブラックでもペンサタッキーが特別好きだったし、ロリコンじゃないけどサイコ女児が好きなのかな?

おーわり
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 残酷な空想、無慈悲な現実 | トップ | 【視聴感想文】Dr.Stoneのア... »

コメントを投稿

感想文」カテゴリの最新記事