早すぎる訃報に驚きました。
年下だけれど、自分の小学生時代と被るところも多くて、普遍的な日本の家庭の暖かさの中にも懐かしさを感じることのできる作品でした。
サザエさんにも普遍的な物を感じますが、懐かしさは無いなぁ。
何が違うかといえば、親子関係でしょうね。
ちびまる子ちゃんの方が、全てフレンドリーなのです。
サザエさんは戦前からの流れをくむ東京オリンピックぐらいまでの日本の家庭なら、ちびまるこちゃんは昭和50年代以降の日本の家庭を描いた作品だったように思います。
その間にあったのは、高度経済成長と団塊の世代。
日本の家庭を大きく変えたのは、高度経済成長と団塊の世代の価値観だったのだと思います。
高度経済成長で失ってしまった物を、サザエさんにノスタルジーとして見ることができた世代は、既に高齢になってしまいました。
そこにサザエさんの視聴率低下があると思います。
でも、ちびまる子ちゃんを懐かしいと感じる世代は、まだまだ茶の間でわいわいやりたい人達なのです。
核家族化や少子化で、おしゃれなキッチンで親子三人が食事するシーンを懐かしむ、ホームドラマならぬホームアニメのような物が、いつかサザエさんにちびまる子ちゃんが取って代わったように、出てくるのでしょうか?
まだまだこれから活躍出来たはずの才能が失われた事は、とても残念です。