ホイッスルバード あいざわぶん

母語を何と心得るか

録画していた「NHKこども将棋名人戦」を観た。
放送されるのは準決勝・二番と決勝戦。
戦う四人は全て天才的な頭脳の持ち主なので、その
知能を毎年観戦させてもらい、私への刺激と娯楽に
しているのである。
「温泉と将棋の町」天童市(山形市北隣りの市)が東北
地区大会会場になったのも嬉しいニュースだった。

さて、将棋・囲碁番組には解説が付き物である。
解説者から話を聞きだすアシスタントが付くのが殆どで、
女性が担当する場合が多い。
今回も女流三段の若い女性がアシスタントを担当した。

そのアシスタントの言葉遣いにホイッスルを吹きたい。
「詰めれる・攻めれる・逃げれる」などと、本来なら必要
な「ら」が完膚なきまで抜かれて発せられるのだ。
まるで、それが美しい母国語であるかのように・・・な。
しかし、その言葉遣いは私に言わせれば、未熟・喃語・
無教養でしかない。第一、NHK教育テレビですぞ!
もし、この番組にテロップが入るなら、一々「詰められる・
攻められる・逃げられる」と直されることになる。
さぁ、それでいいのか!

NHKも阿呆だが、日本将棋連盟も無頓着すぎる。
相手は全て小学生なのだ。アシスタントに助言しておく
べきではなかろうか。でなければ常日頃の言葉遣いで
アシスタントを決めるべきであろう。
教育に少しでも関わるなら、それを基本とすべきなのだ。
(どの科目の教師も注意して話すべきなのは当然)

成熟した母国語を話せない者たちに英語まで教える。
で、殆どの18歳は結果的に英語を話せない。
つまり、自分の国の成熟した母語も満足に話せず、
英語も話せない。
こんな阿保らしい話、いつまで続けるつもりなのか。

「そんなこと、今更、無理!」と言う人も居るだろう。
でも、少しも無理ではないから私は何度も言うのだ。

西日本での男の一人称は殆ど「ボク」になっている。
東日本の男の一人称は「オレ・オラ・ワ・ボク」などと
現在も実に多様なのだ。
西日本だって、かつての一人称はまちまちだった筈
だが、教育現場でほぼ強制的に統一させたのだろう。
昔はヒコロヒーの如く「ワシ」が最も多かった筈だから。

だから、教育次第で言葉遣いは直せるのだ。
これは吾が国の教育への痛烈なる皮肉でもある。

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