日曜日にコーラスへ飛び入り参加して気づいたことは司会の大切さである。ぼくは率先して前へ出て意識して目立って見せた。それで活性化した面があったかもしれない。
けれどあの会で足りなかったのは司会ではなかったか。ぼくはずうっと玉置宏が欲しいと思っていた。
ひるがえってひこばえ句会をみると、やはり司会が機能していない。
全員に少しずつ司会をさせてきた。それは発言の機会均等に貢献したが発言の質の向上には結びついていない。みなさんは自分の分をお仕着せを着る意識でしかとらえていない。
したがって機械的に採った人を指名し最後にぼくに意見を求めるというパターンを全員が繰り返している。
それでおもしろいか。
司会はもっとクリエイティブな職務のはずである。
平尾誠二選手
球技を見てみよう。
3年前53歳で亡くなってしまったがラグビーの平尾誠二選手の球さばきを見るがいい。「ミスターラグビー」と呼ばれ複数のポジションをこなしたが、やはりスタンドオフ(10番)にいるとき敵は困っただろう。
1991年1月、日本選手権3連覇を達成したときのインタビューに同席した将棋の羽生善治さんは平尾の印象をこう語る。
「ラグビーって、瞬間的にいろんなことが起こるものなのに、すごく幅広い視野で見ていて、さらにそれを正確に覚えているんです。自分の動きだけでなく、相手の動き、勝負の流れ、審判の笛、その日の風向きなんかも含めて。こういうプレーが何分にあって、こうだった、グラウンド上でこんなことを考えていたなどと、試合を解説してくれたんです。」
また、女子バレーボールに竹下佳江選手がいた。2010年世界選手権での銅メダル、2012年ロンドンオリンピックでの銅メダル獲得に貢献した名セッター。身長159㎝の小柄ながら試合勘が冴え、フジテレビが「世界最小・最強セッター」と命名しこれが彼女の代名詞となった。
『セッター思考』(PHP選書)という著作があり、その副題が「人と人をつなぐ技術を磨く」である。
竹下佳江選手とその著作
スタンドオフやセッターはゲームメーカーと呼ばれる。
試合をつくる仕事である。球技において試合が始まると監督はもう手出しできない。ピッチで監督の代わりの仕事をになうのがスタンドオフやセッターである。
句会でもこの役割を明確にしようと思う。ひこばえ句会では司会を公平にやってもらって民主主義をめざしたが民主主義では句会や芸道は向上しない。もっとはやくそれに気づくべきであった。
ひこばえ句会でスタンドオフができるのは伊勢史朗である。
俳句もあるていど書けるし俳句の読みもまあまあ。なによりも俳句に対する問題意識と批評意識が高いことを買う。これを司会として生かし句会のあらたな風景を切り開いてくれ。彼がメイン司会、そしてサブ司会に山田空と久保直己をあてる。
司会がなくなってほっとしているほかの面々よ、たぶん今まで以上に考えていないといけないくらい司会はやるだろう。司会の能力の向上が俳句をつくる能力の向上とリンクするだろう。
司会の諸君、竹下佳江選手の言った「人と人をつなぐ技術を磨く」を肝に命じて事に当たって欲しい。
伊勢史朗、君は平尾誠二になれ、久保直己は松尾雄治になれ、そして山田空は竹下佳江をめざせ。
けれどあの会で足りなかったのは司会ではなかったか。ぼくはずうっと玉置宏が欲しいと思っていた。
ひるがえってひこばえ句会をみると、やはり司会が機能していない。
全員に少しずつ司会をさせてきた。それは発言の機会均等に貢献したが発言の質の向上には結びついていない。みなさんは自分の分をお仕着せを着る意識でしかとらえていない。
したがって機械的に採った人を指名し最後にぼくに意見を求めるというパターンを全員が繰り返している。
それでおもしろいか。
司会はもっとクリエイティブな職務のはずである。

球技を見てみよう。
3年前53歳で亡くなってしまったがラグビーの平尾誠二選手の球さばきを見るがいい。「ミスターラグビー」と呼ばれ複数のポジションをこなしたが、やはりスタンドオフ(10番)にいるとき敵は困っただろう。
1991年1月、日本選手権3連覇を達成したときのインタビューに同席した将棋の羽生善治さんは平尾の印象をこう語る。
「ラグビーって、瞬間的にいろんなことが起こるものなのに、すごく幅広い視野で見ていて、さらにそれを正確に覚えているんです。自分の動きだけでなく、相手の動き、勝負の流れ、審判の笛、その日の風向きなんかも含めて。こういうプレーが何分にあって、こうだった、グラウンド上でこんなことを考えていたなどと、試合を解説してくれたんです。」
また、女子バレーボールに竹下佳江選手がいた。2010年世界選手権での銅メダル、2012年ロンドンオリンピックでの銅メダル獲得に貢献した名セッター。身長159㎝の小柄ながら試合勘が冴え、フジテレビが「世界最小・最強セッター」と命名しこれが彼女の代名詞となった。
『セッター思考』(PHP選書)という著作があり、その副題が「人と人をつなぐ技術を磨く」である。


スタンドオフやセッターはゲームメーカーと呼ばれる。
試合をつくる仕事である。球技において試合が始まると監督はもう手出しできない。ピッチで監督の代わりの仕事をになうのがスタンドオフやセッターである。
句会でもこの役割を明確にしようと思う。ひこばえ句会では司会を公平にやってもらって民主主義をめざしたが民主主義では句会や芸道は向上しない。もっとはやくそれに気づくべきであった。
ひこばえ句会でスタンドオフができるのは伊勢史朗である。
俳句もあるていど書けるし俳句の読みもまあまあ。なによりも俳句に対する問題意識と批評意識が高いことを買う。これを司会として生かし句会のあらたな風景を切り開いてくれ。彼がメイン司会、そしてサブ司会に山田空と久保直己をあてる。
司会がなくなってほっとしているほかの面々よ、たぶん今まで以上に考えていないといけないくらい司会はやるだろう。司会の能力の向上が俳句をつくる能力の向上とリンクするだろう。
司会の諸君、竹下佳江選手の言った「人と人をつなぐ技術を磨く」を肝に命じて事に当たって欲しい。
伊勢史朗、君は平尾誠二になれ、久保直己は松尾雄治になれ、そして山田空は竹下佳江をめざせ。