
きのうのワールドカップラグビー、準決勝は興奮した。
中央例会を早退して帰宅してテレビにかじりついたとき、すでにイングランドが7-0で勝っていた。
おお、おもしろいと思った。
王者相手に挑戦者が先行してこそ試合は盛り上がるのだ。王者は徐々に挽回するだろうと思って見ていたが、白いイングランドが壁のようにそそり立って跳ね返す。
あの機関車のような黒い軍団が壁を突き破れない。こんなことはもう何年も見なかったことである。
黒がマイボールにしても展開できない。展開を許さない白いディフェンスが壁のように殺到する。仮に日本がオールブラックスと対戦したとして、日本は進めないオールブラックスだと感じた。そしてイングランドがオールブラックスであると。そのようなひ弱な黒い軍団をはじめて見た。
黒い機関車が白い豪雪に立ち往生するみたいであった。そういう意味でユニフォームの白黒はまるで試合を盛り上げるための意匠のように皮肉であった。
それにしてもNHKの中継には文句がある。6時50分ころいきなり切り替えの指示が出てニュースになってしまった。
わずか数秒の切り替え指示に老人の多いこの国で何パーセントがついていけるのか。そのままラグビー中継をするのが筋であり、ニュースは別の局でやればいい。
慇懃無礼な視聴者軽視の風潮は聴取料金不払い運動に拍車をかけるだろう。