天地わたる手帖

ほがらかに、おおらかに

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オールブラックスが止まった

2019-10-27 07:39:52 | スポーツ


きのうのワールドカップラグビー、準決勝は興奮した。
中央例会を早退して帰宅してテレビにかじりついたとき、すでにイングランドが7-0で勝っていた。
おお、おもしろいと思った。
王者相手に挑戦者が先行してこそ試合は盛り上がるのだ。王者は徐々に挽回するだろうと思って見ていたが、白いイングランドが壁のようにそそり立って跳ね返す。
あの機関車のような黒い軍団が壁を突き破れない。こんなことはもう何年も見なかったことである。
黒がマイボールにしても展開できない。展開を許さない白いディフェンスが壁のように殺到する。仮に日本がオールブラックスと対戦したとして、日本は進めないオールブラックスだと感じた。そしてイングランドがオールブラックスであると。そのようなひ弱な黒い軍団をはじめて見た。
黒い機関車が白い豪雪に立ち往生するみたいであった。そういう意味でユニフォームの白黒はまるで試合を盛り上げるための意匠のように皮肉であった。

それにしてもNHKの中継には文句がある。6時50分ころいきなり切り替えの指示が出てニュースになってしまった。
わずか数秒の切り替え指示に老人の多いこの国で何パーセントがついていけるのか。そのままラグビー中継をするのが筋であり、ニュースは別の局でやればいい。
慇懃無礼な視聴者軽視の風潮は聴取料金不払い運動に拍車をかけるだろう。
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ラインアウトとモールにやられた

2019-10-21 06:05:23 | スポーツ

緑のフォワードは強かった


南アフリカは強かった。
出足の速いタックルが最初から最後まで続いた。これがかの国の勝因である。後半この防禦網に穴が開くことを期待して見続けたが網は破れなかった。日本の完敗であった。
逆に南アフリカが日本の防禦網を次々破ったのだが、それはラインアウトで高い位置でボールをとりすばやくモールを組んで前進するという形。日本がいちばん嫌がる戦法で来た南アフリカはさすがであった。
日本はマイボールラインアウトの半分は敵に取られそこからのモールラッシュも許してしまった。モールで押し込んでからの素早い球出し、疾走、トライは敵ながら見ていて爽快であった。こうなると勝算はない。
鉄壁な防禦で横へ展開する日本をことごとく潰した。日本の11番14番が走るシーンはほぼなかった。横へ展開しても前へ進めないシーンは、かつて早稲田対明治で早稲田が明治の圧力に屈したシーンを思った。むろん日本も南アフリカもそのレベルの実力ではないが。
ニュージーランドはむろんフォワードも強いがどちかといえば日本型の展開ラグビーをする。日本の目指す最高の存在がオールブラックスであろう。
オールブラックスはモール攻撃をどう処理するか。これは日本がさらに伸びる課題である。
ただしオールブラックスは相手にモールを組ませない速さとパワーも持ち合わす。
モールはほんとうに嫌だなあと思った一戦であった。故意に潰せばさらに事態は悪化する。日本がモールで攻められるようになるのがいちばんのモール克服法であろうが、それには10年はかかりそうな気がする。

しかし、決勝ラウンドへ4勝全勝で進出するなど予想を超えた活躍の日本を称えたい。勤勉、我慢、克己という日本の美徳を象徴したプレースタイルは日本文化をラグビーにおいて世界に発信したといっていい。
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ラグビーにコールドゲームはないのか

2019-10-04 06:49:02 | スポーツ

3人揃ってトライを決めたオールブラックスのバレット3兄弟。
左からジョーディー・バレット、スコット・バレット、ボーデン・バレット【写真:Getty Images】


10月2日の夜久しぶりにオールブラックスを見た。相手はカナダ。
開始そうそう黒がスクラムで押し込む。カナダ頑張れと思う間もなくトライを取られる。スクラムトライほど屈辱的なトライはない。それも反則を犯しての認定トライ。フォワードが固まってモールでねじ込むトライもあるがこちらのほうがまだ屈辱感はいくぶん少ない。あっという間に7-0。

ここから黒の疾風怒涛が始まった。
オールブラックスの魅力は個々の強さで防御を割って出ること。基本は走ってボールを運ぶラグビーだがそんなに横へ展開しない。アイルランド、フランスなどの強豪相手だと横へ振る状況が増すが格下相手だとその必要がない。
一人が防御を割って出ればもう無人の荒野を走る獣である。サポートが必ずつくから2、3人で一気にトライを取る。非常に効率がいい。
カナダと似たような体格にして何がそう違うのか。スキル、スピード、パワーなにもかも黒が上回る。それらを支える精神性が凄いのだろう。俺たちはオールブラックスであるという矜持が。

オールブラックスの凄さを見て感動したのだが後半はカナダにとってもっとひどいことになった。ほとんど無人の荒野となった自陣を黒にいいように走りまわられた。枯木を縫って疾走する感じ。
カナダがだんだん自分に思えてきて公衆の中で屈辱を味わっている記憶がよみがえる。中央例会で湘子にくそみそに言われた記憶などが。
ラグビーにラグビーにコールドゲームはないのか。両チームともただ体力を浪費するだけ。
途中で見るのをやめた。同じことの繰り返しで面白さがなくなった。
世界ランキング1位と22位の差はこれほどのものなのか。横綱が十両下位に胸を貸しているようなものであった。63-0は屈辱以外の何かあるか。

オールブラックスにジャパンをぶつけたい。10以下のチームだと試合が盛り上がらない。
フォワードの強いアイルランド、イタリアなどの突進に王者が押されるシーンを見たい。そうでないとこのチームの真の強さは出て来ないだろう。押されて押されて横に振る真の展開ラグビーを見たいのである。
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日本がアイルランドを食った

2019-09-29 06:41:39 | スポーツ


アイルランドの反則で日本が田村に2本目のPGを蹴らせたときぼくは「タッチキックだよ、そこからトライを狙えよ」と思った。またアイルランドの反則で田村が3本目のPGを蹴ったとき、今度はそれでいい、それで行こうと考えが大きく変わっていた。
田村が3本のPGを成功させたときぼくはかの新日鉄釜石の10番松尾のそれを思っていた。王者釜石は前半PGを積み重ねてボディブローのように相手にダメージを与えて疲弊させた。いま日本は世界のトップ相手にPGを積み重ねてくらいついている。優勢劣勢の差はあったがPGを効果的に使ったことが重なった。
PGが奏功して9-12で前半が終わる。

日本の勝利などはなから思っていなかった。トライ2本取って13、4点ならば褒めてやりたい心境であり相手は30点は取るだろうと思っていた。
したがって後半、強豪の突進に日本の防御網がズタズタに引き裂かれ怒涛のようなトライラッシュが来るのではと思っていた。
それが蓋を開けてみれば日本のタックルの凄いこと。強豪がそれを突破できず反則を犯す。
強豪にあせりが見えてきて日本の防御が輝く。「ラグビーの基本はタックルである」を日本の全選手が体を張って見せてくれた。攻撃的防御であった。
前半とにかく点差が離れないようについていけば後半強豪に防御の隙が生じる、そこでトライを取るがゲームプランであることが見ていてわかった。それを福岡のトライが証明した。

アイルランドがFW強力をどんどん前へ出すチームで好感を持った。彼らは安易なキックをせず試合が締まった。ラグビーが蹴球ではなくハンドゲームの様相を呈した。ラグビーの醍醐味は球を持って走ること、これに防御がぶつかること、これに尽きる。
蹴ったのは前半押し込まれた日本のタッチキック2、3本でありこれはきちんと外へ出すもので満足した。最近、外へ出さない蹴り合いが見受けられぼくは疑問に思っている。蹴り合いなんて日本の大学生の未熟のやからがやる軟弱な戦法。プロは蹴って外へ出して試合を切るべきではないか。田村はその意味でキックの意味がわかっていた。

日本が成長したと感じたのは自陣の奥深く球を受けた松島が猛然と走り出したとき。彼が相手防御を一人かわしてさらに走ったとき「蹴ろ蹴ろ」と声がでた。かまわず彼は走って敵陣深く入ってしまった。
ぼくが松島なら蹴っていた。球は敵にやっていからとりあえず地域を挽回して一息つこうという安易な考えになっていた。これを覆して走り上がったから敵の反撃を断つことができた。19-12、完璧な勝利。

田村選手がインタビューで「(われわれ以外)誰も勝つとは思っていませんでしたから」といったとき、ごめんなさいと思った。
御祝儀にスポーツ報知を買った。
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疾風怒涛の黒いラグビー

2019-09-23 05:08:15 | スポーツ
ぼくの好きな南アフリカの10番ポラード

ラグビーワールドカップが始まった。
その前、9月6日県営熊谷ラグビー場で行われた、日本VS南アフリカ(リポビタンDチャレンジカップ2019)を見た。南アフリカは前回のワールドカップで日本に歴史的な敗北を喫し可愛そうな気もあった。それに割とテレビで見る機会があり親近感がある。
その試合は7-41。日本は南アフリカに完膚なきまで叩きのめされた。あの檜舞台での勝利は夢であったと実感したのである。
南アフリカの積極性に前へ出る防御の凄さに身震いした。南アフリカがベストメンバーを組んでくると日本ラグビーはまだ赤子の手をねじるようなものかと呆然とした。

9月21日、ラグビーワールドカップ本番(1次リーグB組)でニュージーランド(NZ)と南アフリカが戦い、23-13で南アフリカが敗れた。
日本戦で見せた凄い防御をニュージーランドがどう破ったか見たくて録画を見た。この日南アにミスが目立ちそれが敗因であった。ミスが多かったのは相手チームの圧力である。このクラスの戦いではミスひとつが5点の失点になる。
それにしてもNZの攻撃の凄さは相変わらずであった。南アもそうだが一人一人の突進力が日本人と違う。それに穴を見つけたときの走力は疾風怒涛。土手にあいた小さな穴に水が殺到してあっという間に土手が決壊して水びたしになるような迫力である。

もっとも感心したのが横に出すパスシーン。10番から13番に行くと見せて13番はスルーして14番が受け取る。凄いスピードで来るボールを第1レシーバーが取らないで流すと第2レシーバーは面食らって落としそうだが落とさない。当然のように取る集中力に感動した。
第1レシーバーの手がボールをはたいた0.3秒後に手を出している南アの素早さも世界のトップレベルと感じた。
日本だと松島がひとりで走ることが多いがNZは二人くらい同じスピードでフォローする。したがってNZが一度走り始めたらもうお陀仏なのだ。


 

走られたら手のつけられないNZバックス陣


尊敬するNZ(オールブラックス)のランキングが2位に下がって1位にアイルランドとなったと知って驚いた。
それできのう大相撲を見ながら、アイルランドVSスコットランドを見た。イギリス4チームはテレビでほとんど見る機会がなかった。それを放映するワールドカップはありがたい。アイルランド27-3スコットランド。
ノートライでアイルランドの完璧な勝利。この後アイルランドのランキングが2位に落ちるのだが、こことNZの一戦をぜひ見たい。

 貪欲なアイルランド(緑)の密集戦

【最新世界ランキング】
1位・ニュージーランド
2位・アイルランド
3位・イングランド
4位・ウェールズ
5位・南アフリカ
6位・オーストラリア
7位・フランス
8位・スコットランド
9位・日本
10位・フィジー


日本がスコットランドを食えるかが最大の興味。28日のアイルランド戦はどこまで戦えるのかの試金石。スコットランドが取れなかったトライを取れるかどうか。スコットランドが日本の目標になりそう。
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