
FWを押してからの球出しは冴えたイタリア(白)
きのうテレビでラグビーワールドカップを見た。プールBのイタリア対ナミビア(花園ラグビー場)である。
先進国のなかでイタリアはどれほどの力か見たかったのだが対戦国ナミビア共和国が地球上どこにあるかわからずウィキペディアで調べる。強豪国南アフリカ共和国に隣接している。そこの一部であったのが独立したとのこと。


知らないことだらけ。
ナミビア人の肌の色はアフリカだから黒いのか(白黒をいうと差別なのか知らぬがほかに表現手段がない)と思いきや白い人のほうが多い。南ア同様アパルトヘイトの影響で黒人の社会進出が遅れているのか。選手の中に黒い肌の人もいるがインド南部で見た真っ黒の人より黒くない。われわれが黄色人種なので有色の肌に対して白人が有色の肌を見るより感じないのかもしれない。いずれにせよ同じチームでいろいろな肌の選手が一つボールに向って協働しているのを平和と思う。
ナミビア共和国は全土が乾燥帯に属し、海岸部および南部が砂漠気候、北東部はステップ気候とか。いったい国民は何をやって飯を食っているのか。エチオピアならコーヒーの林を思うがここに果実が実るのか……。
それはともかく、試合はイタリア47-22ナミビア。イタリアの順当勝利であったが、内容はおもしろくなかった。
イタリアの出来が悪い。あるいは先の強豪国との対戦に備えて力を使いたくないのか一生懸命さが伝わらない。かたやナミビアは勝つといよりトライを一つでも多く取りたいという切実さがあってよかった。防御が弱くまだまだではあったが。
世界のラグビーを見ていて気になる戦法が一つ。
ラックから出したボールの最初の捌き手がキック(ハイパント)する場面が実に多い。味方の陣形が整っていないので、15mほど先に小さく蹴ってそこへ走らせつつ陣形を整える効果のあるのは理解できるが、ボールは敵に渡る率が高く安易ではないのか。
14位のイタリアが弱いからそうするのではなく5位以内のチームもショートパントを多用する。なぜ手から手へのパスをしないのか。横へパスして辛抱するという戦法がもっとあってもいいのではないか。
2位のアイルランドラグビーはまだよく知らない。ここがパントをどのくらい使うのか、興味深い。フォワードを前に出してキックは使わないで欲しいと思っている。