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天地わたる手帖

ほがらかに、おおらかに

ナミビアはどこにある

2019-09-25 05:21:50 | 社会

FWを押してからの球出しは冴えたイタリア(白)


きのうテレビでラグビーワールドカップを見た。プールBのイタリア対ナミビア(花園ラグビー場)である。
先進国のなかでイタリアはどれほどの力か見たかったのだが対戦国ナミビア共和国が地球上どこにあるかわからずウィキペディアで調べる。強豪国南アフリカ共和国に隣接している。そこの一部であったのが独立したとのこと。

 

知らないことだらけ。
ナミビア人の肌の色はアフリカだから黒いのか(白黒をいうと差別なのか知らぬがほかに表現手段がない)と思いきや白い人のほうが多い。南ア同様アパルトヘイトの影響で黒人の社会進出が遅れているのか。選手の中に黒い肌の人もいるがインド南部で見た真っ黒の人より黒くない。われわれが黄色人種なので有色の肌に対して白人が有色の肌を見るより感じないのかもしれない。いずれにせよ同じチームでいろいろな肌の選手が一つボールに向って協働しているのを平和と思う。
ナミビア共和国は全土が乾燥帯に属し、海岸部および南部が砂漠気候、北東部はステップ気候とか。いったい国民は何をやって飯を食っているのか。エチオピアならコーヒーの林を思うがここに果実が実るのか……。

それはともかく、試合はイタリア47-22ナミビア。イタリアの順当勝利であったが、内容はおもしろくなかった。
イタリアの出来が悪い。あるいは先の強豪国との対戦に備えて力を使いたくないのか一生懸命さが伝わらない。かたやナミビアは勝つといよりトライを一つでも多く取りたいという切実さがあってよかった。防御が弱くまだまだではあったが。

世界のラグビーを見ていて気になる戦法が一つ。
ラックから出したボールの最初の捌き手がキック(ハイパント)する場面が実に多い。味方の陣形が整っていないので、15mほど先に小さく蹴ってそこへ走らせつつ陣形を整える効果のあるのは理解できるが、ボールは敵に渡る率が高く安易ではないのか。
14位のイタリアが弱いからそうするのではなく5位以内のチームもショートパントを多用する。なぜ手から手へのパスをしないのか。横へパスして辛抱するという戦法がもっとあってもいいのではないか。
2位のアイルランドラグビーはまだよく知らない。ここがパントをどのくらい使うのか、興味深い。フォワードを前に出してキックは使わないで欲しいと思っている。

ああ結婚ビジネス

2019-08-20 06:43:40 | 社会


きのう西武池袋線に乗って映画を見に行った。その車中の結婚ビジネスの広告にしばし見入った。
「№1の結婚相談所にしかできないサービスを考えました。」「成婚率 業界№1」と謳うパートナーエージェントという会社である。
広告の男性がこちらを向く構図は、はて、男性の客を狙うのか女性の客を呼び込みたいのか、と考えるうちに妄想が兆しはじめた。

成婚率を誇るのは世間に結婚したい人がたくさんいるからである。
そりゃあ一度はしてみるのがいいだろうが、男と女が生活を共にして維持していくのは至難である。
小生が68歳、妻が66歳。43年よくぞ一緒に暮らして来られたものだと痛感する。妻もそうだろう、そしてそれは私の並はずれた忍耐力でやってきたのよと、思っていることだろう。どちらが忍耐したかは妻との間で話題にしてなならぬ。俺が必ずやり込められ、その結果、必ず悪い方向へ行くだろう。かの「キューバ危機」レベルの危機は何度かあった、つい最近も。
いま妻が死んだ。俺は一人。別の女を家に引き入れたいか、ノーである。
身の周りの世話をしてもらいたい、などという男の身勝手な思惑で一緒になる女は皆無であろう。それを要求するには金が要る。金があったとして、それは家政婦を雇うほうがさっぱりする。
性の欲求……ほぼないのであるが、あったとしても、やはり金で解決するほうがさっぱりするだろう。

パートナーエージェントという会社をサイトでみておもしろかったのは、たぶん20代~30代の女性を狙った思われるコピーであるが、それは、
私たちはこんな理由で入会しましたというコーナーの、

「もう無駄な恋愛はしたくないから」「3年間もつきあって別れると、その時間を返してくれと言いたくなる」
また恋人探しからか…でも、結婚相手探しに切り替えて、うまくいった人もたくさんいるんです!


というのである。
現実的で現金で笑った。
女性がいかに自分をよく見せて高学歴、高収入で地位もある男性に売り込むかという古典的な発想である。
男女関係をビジネスする商売には、結婚でなくてたんなる恋愛を売りにするものもあり、それは成婚率と対極にある発想である。
この会社はそういう意味でコンセプトが明確であり一定の需要があると思う。
けれどここで働く社員のストレスは大変だろう。それで家庭内がうまくいかず離婚にするケースも出来するのではないか。余計な想像をしてしまった。

ぼくの見たのは男性が登場する広告であったが女性のもあるようだ。そのモデルの女性は誰かという興味を呼んでこの広告は注目を浴びているようだ。ぼくの目を誘い30分も考えさせたこの広告は優れていると感じた。
結婚した22歳の妻をしばし思い出した。それだけでこの広告に感謝したい。




検察も国会もわからないことだらけ

2019-06-25 04:43:36 | 社会


窃盗罪などで実刑が確定した神奈川県愛川町の小林誠容疑者(43)が収容を拒み逃走した事件。彼は逃走から5日目の23日朝、やっと逮捕された。
その罪状が「公務執行妨害」という。笑ってしまった。検察・警察が身柄を保持しておくという公務を執行しなかったから彼は逃げたのではなかったか。それが公務執行妨害とは笑い話である。
このていたらくに検事正という偉い人がメディアの前に出て謝罪しただけ。誰か責任を取って辞任するかと思った。

国会のほうもわからない。
「夫婦そろって65歳から30年間生きると、老後資金が総額で2000万円不足する」との試算を発表した金融庁の金融審議会報告書である。
この指摘は公的年金だけでは老後の生活費が不足するという現実を示しただけのものだと思うが妙な方向へ発展した。
麻生太郎金融担当大臣が不都合な数字だから答申を受け取らないとした。諮問したからには受け取るしかない。受け取って「一応の参考にします」という流れではないか。
金融庁の役人と政治家の間にはあうんの呼吸があって政治家が困る資料は作らないのではと思っていたら、役人に理想主義的傾向が強かったか、まじめか、政治感覚が希薄かで正直な仕事をしてしまった。
この役人が出した理想的数字ほどではないが市井の誰しもが1年暮らすにはいくらかかるかは当然考えて生きている。この数字が不安をあおったことは事実だが一般は政府も役人もそう信用せず現実をしかと見ている。
この件に対する野党の反応もわからない。
内閣不信任案を出すようだが腰が引けている。解散が怖いのである。それに何をいけないと言っているのかわからない。麻生さんの政治家としての資質を問題としているのであろうか。そこはどう見ても攻めきれないだろう。
年金制度の崩壊への不安を問題にするのはわかるが資料不足。それが必ず破綻するという証拠を見せないとだめ。漠然たる不安では攻めきれない。やたら噛みついるように見える。
与党も野党もつまらないことで議事堂を使っているように思えてならぬ。
むしろ「議事堂プロレス」でも開催したほうが見栄えがすると思うこのごろ。



撮影地:東村山北山公園

容疑者の顔が若すぎる

2019-06-01 13:41:03 | 社会
5月28日、川崎市多摩区のJR登戸駅近くで男が刃物を振り回し、小学6年の女児と外務省職員の男性の2人が死亡し、18人がけがをした事件。
惨く、痛ましく、残忍で亡くなった方の遺族にかける言葉がない。外出時は防弾チョッキか剣道の胴でも付けないといけない時代かと呆然としている。

テレビは容疑者をしばらく「男」抽象的な表現で伝えた。
1日ほどして、岩崎隆一容疑者(51)と言い方を変えたが、この人の写真が中学生当時のものということで、ぼくは中学生が同じ年ごろの子を殺したのかと誤解した。51歳と知ってからも写真の印象が強く、中学生の容疑者のイメージが残ってしまった。


インターネットの「【画像】岩崎隆一(川崎事件犯人)の顔写真! 加害者家族の現在やその後の最新情報まとめ」を開くと、
「川崎事件の犯人・岩崎隆一容疑者の顔写真がこちらです。」とある。



この写真は、中学時代の岩崎隆一容疑者です。
現在の岩崎隆一容疑者の画像については、ネットでは出回っていないようですね。
しかし、岩崎隆一容疑者の近所に住む方によると、最近は白髪が目立つようになってきていたといいます。
また、事件当時はスキンヘッドだったということもわかっています。
51歳という年齢を考えても、中学時代と比べると顔は変わっていると思われます。


と伝えている。
ぼくの知るかぎりどこのテレビ局も新聞社も岩崎隆一容疑者の顔写真はこの写真だけであり、各局共通している。
事件の性格上、なんらかの報道協定がなされているのか。
しかし、同様の凶悪事件であっても容疑者の近影を見て来たと思う。容疑者が未成年であってもメディアは近影を伝えて来なかったか。
このへんがよくわからないのである。

94歳で亡くなった女性の葬儀に行って、彼女の42歳の女盛りの遺影を見せられたら落ち着かない。ぜいぜい60歳代の写真にして欲しいと思う。
40年前の写真を使うことの意味を考えてしまった。報道は視聴者を誘導したい意図を持つのか、といったことを。
もしかして、容疑者の最近の写真を入手できなかったとすれば、それは報道を仕事とする者の怠慢ではないのか。
とにかく、テレビも新聞も容疑者の顔写真が40年も前のものであり、同じ1枚をどこのメディアも使っていることに、ぼくは別の寒さを感じてならない。
そんな写真を使うくらいなら顔写真は要らない。妙に落ち着かなくなるし、事態の深層から逆に遠ざかる。

メディアがよってたかって「心の闇」というようなありきたりの言葉で視聴者を納得させようとする傾向も気になる。
とにかく不必要な写真と思うくらいの判断力は持っていて欲しい。

いじめに探偵が必要な時代

2019-05-21 06:56:28 | 社会
 NHKテレビより



NHKテレビは5月19日21時から「いじめと探偵」を報道した。
ここに登場した探偵・阿部泰尚さんは『いじめと探偵』(2013/幻冬舎新書/780円)という本を書いている。
帯文の『被害生徒がいじめの実態を訴えても、「証拠を出せ」と学校は言う。』と悲観的な文言が目につく。

本書の中から重要な部分をピックアップする。
1977年生れ42歳の阿部さんの学校時代のいじめは、ちょっと荒っぽい奴がいて誰かを殴ったとか気の弱い奴に使い走りをさせる、とかいったものであった。昔のいじめっ子は自分が使い走りをさせている子がいじめられたらそいつを殴ったりした。そういう種類のものでいじめっ子は外見からわかったものだ。
けれど今のいじめは昔と大きく変わってしまった。

カツアゲ、個人的レイプ、集団レイプといった犯罪にまでなってしまっている。カネとセックスがらみの事案が小学生にまでおりてきて、表沙汰にすれば加害者が刑事訴追を受ける悪質なレベルになってしまっている。
阿部さんの事務所の取り扱う主な仕事は浮調査、行方不明人調査、詐欺調査などでいじめ調査がはじめて来たのが2004年のこと。「子供のことで相談がある」という依頼にそれはうちの仕事ではないと思ったが先方から懇願されて応じた。これが探偵業界における初のいじめ調査であった。
これをきっかけに彼は250件のいじめ調査にかかわった。

電話やメールによるいじめの相談は年間約500件。
これに相談という形でかかわる場合相談料等の料金は取らないのが彼のポリシー。相談の中で実際に探偵業務(尾行、取材)にかかわる件数は1割。ここから料金が発生する。年間50件ほどのいじめ調査をするがほかの450件は電話、メールでのやりとりで収まっている。
つまり阿部さんのアドバイスで被害者父母、子供が自ら動いて解決の方向へ進んだのである。これは無報酬である。
「証拠を出せ」という学校に通じるような証拠集めをするのが探偵の仕事で、それを用意したから被害者が加害者や学校と交渉する場に出ないのが探偵だが、ときに被害者父母の要請で駆り出されれこともある。
レイプ事件の被害者と阿部さんは事件後も連絡を取り続けるという。探偵の業務を越えてしまっているのになぜかというと、その子に死なれるのが嫌とのこと。

本来、いじめは学校が取り組むことで探偵が乗り出すことではない、と阿部さんは強くいう。しかしそうせざるを得ない状況にいまの教育現場はなってしまっていると嘆く。

とにかく多くの人に読んでもらいたい内容である。下手な小説を読むより具体的な事例がリアルで悲しくもあり滑稽でもあり、ばかばかしくもあり身にしみる。





探偵阿部泰尚の公式プロフィール
阿部泰尚(あべひろたか) 1977年、東京都中央区生まれ、東海大学卒業、T.I.U.総合探偵社 代表、NPO法人ユース・ガーディアン代表理事。日本メンタルヘルス協会公認カウンセラー。教員免許あり(社会科)。国内唯一の長期探偵専門教育を実施するT.I.U.探偵養成学校の主任講師・校長も務める。セクハラ・パワハラや詐欺の被害者が被害の証拠を残すため行う当事者録音の技術において国内随一の技術を誇り、NHK「クローズアップ現代」などで取り上げられる。2004年に、探偵として初めて子供の「いじめ調査」を受件し、解決に導く。以降5000人以上(2015年12月現在)の相談を受け、重大な問題があり、関係各所が動きが取れない状態であった330件(2015年12月現在)に上るいじめ案件を手がけ収束・解決に導き、今も精力的に「いじめ問題」に取り組む。いじめの実態の最も近い第三者として、朝日新聞、毎日新聞はじめ多くのメディアから「いじめ問題」に関する取材を受け、積極的に発言している。



いじめ調査無償化のお約束と注意点
いじめ調査を無償で受けたい方は、まずは新設団体「ユースガーディアン」に御連絡下さい。
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平日AM11:00からPM7:00まで
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「うちの子」は大丈夫!?「いじめ」のサインを見逃さないで下さい。
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