社労士みょうみょうの“やめない・つづける・はじめる”方法

介護離職や育児離職をしないで
仕事を「つづける」方法を探しましょう!

まだまだ少数派の男性保育士ですが、期待は大きいです。

2015-07-19 04:34:45 | 日記
 男性保育士の姿をチラホラみかけるようになりました。

介護保険制度の始まりで爆発的に増えた男性介護士に比べるとまだまだですが、少しずつ増えてきました。我が家の6歳の娘の担任保育士も男性です。そういえば、保育士養成校の同級生:あおっぺはどうしているだろうか…

今回は東京都内の公立保育園に勤務する男性保育士:加藤さんを紹介します。

加藤さんは、子ども大好き!なるなら保育士!と順調にこの道に進んだわけではありません。

志望の大学に落ちつづけ、夜間大学の教育学科に進学。学費を稼ぐため、昼間はアルバイトを掛け持ちしていました。

何か目標があるわけでもなく、ただ淡々と1日をこなすだけ。それでも彼女ができ、そこそこハッピーな人生を生きていると思っていました。だが、大学3年のときに彼女に突然フラれ、ショックで食欲不振に。あまりの凹みように自分でもその弱さがいやになり、確固たる何かを手にしたくていろんな宗教に手を染めるが何も変わらず。

休学し、テントと寝袋を持ちバイクにまたがって「自分探しの旅」に出かけました。生きる環境が変われば何かが変わると思ったからです。しかし半年後、旅を終えた加藤さんの心はむなしいままでした。何も答えはみつかりませんでした。日常に戻れば前と変わらず、その場で足踏みをしているだけの自分がいる。

しかし、あることがきっかけとなって加藤さんの大学での授業を受ける姿勢が変わりました。使命ある場所で働きたい。そう思い、将来を真剣に考えるようになりました。志望の学科ではなかった教育学ですが、人格の土台は幼児期に形成されるという考えに共感し、幼児教育の道を目指します。

大学卒業後、幼児教育の専門学校で3年間学び、二度目の挑戦で公務員試験に合格。夢への第一歩を踏み出し、保育園勤務が始まりますが…

発達障害やダウン症の子らとうまくコミュニケーションが取れない。明確な答えのない保育の世界。机上と現実のギャップに加藤さんは苦しみます。職場での人間関係にも悩みます。男性は職場でただ一人。気を使う職場環境の中で、先輩から嫌がらせも受ける。朝が来るのが怖くて布団に入れない日もあった。「この仕事向いてないかも…」加藤さんは自信を失いかけていました。

そんななか、「教育は共育(共に育つ)。自分が成長した分だけ、後継の人材も共に成長する」という言葉に出会い、なんとか心を奮い立たせます。

負けるな自分

加藤さんは日記の1ページを丸ごと使い、筆ペンで力いっぱい書き記しました。

現在ゼロ歳児のクラスで奮闘しています。

イクメンがかなり浸透してきて、ベビーカーを押したり赤ちゃんをおんぶする男性を見かけるようになりましたが、プロとなるとまた別です。ゼロ歳児を男性保育士がみているとどこか不安なかんじがしてしまうものです。加藤さんは今も心身共に大変な思いをしていることでしょう。

世間の荒波でさらに強くなっていくことでしょう。

ガンバレ加藤さん