わっおもしろい~パチリ!

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「ミュシャの世界」2

2017-06-03 10:54:28 | 日記

 

 スラヴ叙事詩 ❷ ルヤナ島のスヴァントヴィト祭 ~神々が戦う時、救済は芸術にあり~

 バルト海に浮かぶルヤナ島(現在のドイツ領リューゲン島)の町アルコナは古代スラヴ民族の聖地だった。 彼らはこの地に、民族の主神であり戦争と農耕を司るスヴァントヴィトを祀る神殿を建て、毎年大規模な収穫祭を開催した。 本作画面下部には、地上で祭に興じる民衆の姿が描かれている。 こうした平和的なシーンとは対照的に、画面上部の宙に浮く人物群は、民族がこれからたどるゲルマン人との対立の歴史を予兆している。  最上部で樫の巨木を背に立っているのがスヴァントヴィトである。  (本作は、空気遠近法を用いた空間表現がなされており、奥に行くにしたがって、より薄く、より明るい色になるよう考えられている。また、夕日は没落や衰退の象徴でもある)