ジョグトリップ「大村湾一周ウルトラ」130km大会に参加してきました。
この大会は2018年、2019年に参加し、今回で3回目です。
正直言いますと今回は当初参加するつもりはありませんでした。
というのも今年に入って思うように走り込みができていなかったからです。
昨年後半に痛めた膝が完治せず1月は長い距離が踏めず、降雪等の寒波にやられ(なんせ寒がりです)、身内の不幸事などもあり月間走行距離も160㎞程しか走ることができませんでした。
2月は膝の痛みは無くなったものの、相変わらずの寒さ、非常事態宣言の再発令もあり、走ろうというモチベーションがダウン気味でした。少しずつ陽気めいてきた下旬から大好きで昨年何度も訪れた志賀島へのLSDを走るようになり、約2か月ぶりに一度に30㎞超を走ることができました。
3月に入り気候も良くなり最近やっていなかった少し長めの夜間走をやってみようと思い立ち、ソロで100㎞のLSDを行いました。(後半はこの後出てくる連れが一緒に走ってくれました)
時間はかかりましたが膝の痛みもなく走れそうだと自信が戻ってきました。
またオンラインマラソン大会にも参加しました。「2021刃物のまち関シティマラソンオンライン」という大会です。
3月10日から3月21日までの12日間でハーフを走る大会です。
オンライン大会ですのでタイムや順位は関係ありません。しかし期間中の累積走行距離とその順位が練習ランキングとして確認することができます。
これが結構モチベーションUPに繋がり、上位を狙おうという気持ちになってきました。
今回の大村湾一周もちょうどこのオンライン大会の期間と合致します。
ハーフマラソンを12日間で324㎞走ったらなんと1位になれました。
先日夜間走もできたし大村湾一周に参加してみようと思い立ちエントリー最終日の3月7日にエントリーしました。
なかなか本題に入れませんが、今回参加しようと決意した理由がもう一つあります。
ある方との出会いです。その方とは昨年11月に開催されたジョグトリップ武雄嬉野路で初めて直接お会いしました。
武雄嬉野路では挨拶を交わしただけでしたが、その後フェイスブックを通じ友達となりました。
その方は過去に何度かウォーキングでの100㎞クラスの大会に参加されており、次第にウルトラマラソンに興味を持ち始め、
ここ数か月は単独で80㎞走を行うなど非常に頑張っている方です。
自己最長の80㎞を超えるウルトラを走りたいと大村湾一周にエントリーされました。
100㎞超ウルトラは初参戦なので完走できるだろうかと不安がっていました。
であれば一緒に走ろう、気も紛れるし道中真っ暗な山道もあるから一緒の方が安心だからとなり、サポートを兼ねてご一緒して必ずゴールさせてあげよう
(偉そうにすみません)と思ったのが参加理由の一つでした。
私の当日のいで立ちです。
3月20日大会当日あいにくの雨模様です。夕方から止むかなと淡い期待を抱いていましたがほぼ終日雨で翌日21日も午前中降ったり止んだりでした。
16時過ぎ連れと合流し、16時20分発着地点のそのぎシーサイド公園をスタートしました。
※今回雨だったことや連れのペースをできるだけ乱さないようにとほとんど写真を撮っていません。
気温は14℃、雨はスタート時は降っていませんでしたがその後すぐ降り出しました。
雨中走行すると靴の中が蒸れて必ず肉刺ができます。今回も覚悟していましたが何か対策はないだろうかと考え、通気性を良くするために敢えてメッシュ生地の靴(アシックスターサー)にクッション性のあるインソールを入れ、メリノウールの5本指ソックスを履いて走りました。結果的には3本の指に肉刺ができましたが我慢できないような痛みもなく走り通すことができました。何か良い対策があったら教えてください。
12㎞地点のオアシス(エイド)を過ぎ、ハウステンボスを抜けて進みます。天気が良ければ夕日が映えてきれいなのですが仕方ありません。
日が暮れたのでライト類を装着して夜間走に突入します。
今回夜間走にあたって2つの準備をしました。
一つは最近購入したヘッドライトです。ペルツの「IKO」(アイコですイッコーではありません)専用のバッテリー込みで約80gと軽量です。
専用バッテリーと単4電池3本で稼働できるハイブリッドタイプです。
今回は最初単4電池で稼働させ、8時間位経って少し暗くなってきたところで専用バッテリーに交換しました。
今まではGENTOSのライトを使用していました。明るく持続性も良いのですが185gとかなり重たく頭に載せているという感覚がありました。
その点IKOは明るさは劣るもののほとんど気にならない軽さで快適でした。
そしてもう一つの対策が安全確保のための反射材を工夫?しました。
タスキ掛けタイプや足首につける反射バンドが一般的ですが、人がいますよと車へ思いっきりアピールするためこんな格好をしてみました。(アホですみません)
製作段階からニヤニヤが止まりませんでした。
西海橋を渡り27㎞地点のオアシスで休憩をとり先へと向かいます。
しばらくすると前方から5~6人のランナー集団がやってきました。
「お疲れ様でーす」声を掛けてすれ違いざま顔をみると“あいあい”さん達ではありませんか。びっくりしました。
そういえばこの日、春橘湾岸に向けて西海橋往復の夜間走をすると言われていたことを思い出しました。
それにしてもこの悪天候の中実行するとは流石です。
30㎞を過ぎコンビニで休憩しました。本日最初の栄養ドリンク注入です。
連れの彼女がリュックの中から何か取り出しました。魚肉ソーセージです。しかも4本束。
彼女らしいと言えば彼女らしいですが、こんな荷物になるものよく背負ってきたなと感心(呆れ)ました。
他にも巨大なモバイルバッテリー(携帯を4回分充電できるそう)や栄養補給ゼリー等など入っており筋トレかと思いました。
私なんか1gでも装備を削ろうとしているのに。ソーセージはビールのつまみとして美味しく頂きました。
そろそろ38㎞地点のオアシスです。が二人とも気付かずスルーしてしまいました。
ちゃんと左側通行しており過去の大会でも立ち寄っているので気付かないはずはないと思いながら進んでいましたが見落としてしまいました。
だんだん夜が更け交通量も減ってきました。しばらく別の参加者たちに抜かれたり抜き返したりしながら進みました。
48㎞地点のオアシスを過ぎ足に疲労感を感じるようになりました。上り坂は歩いて下りは走る繰り返しで進みました。
58㎞地点オアシスを過ぎ時津の町の中を進みました。途中コンビニによって栄養補給をしながら進みました。
71㎞地点のオアシスを過ぎるとちょっとした山道を進んで行きます。国道207号線ですがほとんど車は通りません。
街灯も少なく暗い夜道が続きます。しかしあちこちに満開に近い桜が咲いており、ヘッドライトに照らされて美しい姿を楽しませてくれました。
山道を抜け81㎞地点のオアシスで小休止。いつもは大好きなコーヒー大福ですが私も彼女も受付ずパスしました。
そのすぐ先にあるコンビニで栄養補給して再出発しました。が何か様子が変です。「長崎・長与」方面の矢印の道路看板が目に入りました。
逆走しています。先程のコンビニから100m位の所でしたので大幅なロスもなく正規のコースへ戻りました。
早朝の一番眠たい時間です。途中何度も意識が飛びそうになりながら進みました。
諫早市内に入ったあたりで夜が明けてきました。相変わらず雨は降ったり止んだりです。携帯で雨雲の様子を確認しながら進んで行きました。
90㎞地点のオアシスへ到着。大好きないなり寿司でした。ご飯ものはのどを通ります。
連れの彼女は自己最長距離を更新しました。さすがにかなり疲れが見受けられます。胃の調子が良くなく足はふともものあたりの筋肉痛を訴えています。
平坦な道でも途中途中で歩きを入れ5㎞毎に腰を下ろして休憩を取るようにしました。
そしてついに100㎞オアシスに到着です。久しぶりに二人の参加者と会いました。バス停からバスに乗って行かれました。
私たちはここまできたら自力でゴールを目指します。彼女も絶対弱音は吐きません。
しばらく山道を歩いて上り、下り坂はゆっくり走って進みました。途中で1台の車が止まっていました。なんと彼女の旦那さんです。
旦那さんが会場まで送迎してくださり先回りして待っていてくれたのです。旦那さんから労いの言葉をもらった彼女はとても嬉しそうでした。
その後しばらく足取りが明らかに軽くなっていました。旦那様長い時間フォロー頂きありがとうございました。
山を下り大村の町の中へと進んで行きます。この大会の名物でもあるMM坂の登場です。
初参加の時は衝撃的でした。さすがに3回目となると様子がわかっているのでさほど驚きませんが、彼女は「やめてー」とびっくりしていました。
110㎞地点オアシス到着です。民家の敷地内にブルーシートを敷いてくれています。腰を下ろしてゆっくり休むことができました。
休んでいると“ヨシヒコ”さんがやってきました。ワラーチを履いており鼻緒のところが擦れて出血しています。
クリモパパさんもですがよくこんな長い距離をワラーチで走れるなと感心します。
残り20㎞です。だいぶゴールに近づいてきました。彼女はかなり足の痛みを訴えます。痛み止めを飲んだのですが強烈な眠気に襲われ走ることができないようです。
次の118㎞オアシスまでは歩きで通しました。雨は止んだのですが風が強く気温も上がらず寒くウインドブレーカーを着込みました。
長崎街道に入り松原宿のお雛様を眺め最後のオアシスで休息してゴールを目指します。
二人とも最後の力を振り絞って走りました。途中、日替りカレーライスで有名な千綿駅に立ち寄り小休止しました。
彼女は昨日旦那さんとここのカレーを食べたそうですが混んでいて2時間待ったとのことでした。
残り5㎞ちょっとです。さっきまで下を向いていた彼女も前を見てしっかりとした足取りで進んで行きました。
そして感動の?ゴールです。旦那さんがカメラを構えて迎えてくれました。
無事帰ってくることができてホッとしました。彼女に途中あきらめようとは思わなかったでしょと聞くと「もちろん」と力強い返答が返ってきました。
感想はと聞くと「キチーい!疲れた!!」でした。
このように(いろんな意味で)今までにない形での参加でしたが、終わってみるととても楽しかったです。
最後になりますが、ご一緒して頂きました皆様どうもありがとうございました。
一緒に走ってくれた〇子さん、お疲れ様でしたそしてありがとう。ゆっくり休養してください。
家族へ2日間留守して好き勝手やってすみません。ありがとう。
次回4月11日開催のジョグトリップ「陶芸の里めぐり」54kmに参加します。
本日の走行距離…130km
それと、お連れの方も無事に完走できてよかったですね(^^)
きっと橘もだいじょうぶじゃないかと思います。がんばってくださいね!
1月2月とコロナで中止になったので久しぶりのジョグトリップでした。
連れも共々無事ゴールできてホッとしました。
連れは体調のことや家庭のことを考えて、今回の春橘は不参加を決めました。
身体を作って7月の萩を目指すそうです。
橘の件いろいろ情報いただきありがとうございました。